Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

''Maybe the next waltz''でBrett Garsed風ソロ。

有名ギタリスト風にソロ入れる音源の新作はBrett Garsed風で弾きました。ガースドは昨今のテクニカルプレイヤー達に間接的にも大きな影響を与えてると僕は勝手に思ってますが、いかんせん知名度がそれほど無いですね・・・。

僕はもうずっと大ファンで、彼の参加音源は入手可能な限りは漁ってます。笑

 

 

今回は声優さんの小松未可子さんの曲で弾きました。笑

''Maybe the next waltz''という曲で、これもアニメとのタイアップ曲ですがアニメ本編は未視聴です。

この音源はレコード会社からの権利関係がかなり厳しく、Youtubeだと速攻でアウトだったので僕のツイッターアカウントからのリンクを載せておきます。

これまでの物真似ギター動画も「スーパーギタリストheyguysシリーズ」とかタグ付けして以前からツイッターに投稿してるんですよ。ガバガバな英語含めてネタのシリーズです。笑

音質面は勘弁して下さい・・・。

 

今回は、MI Audio Tube Zoneで歪みを作りました。このペダルは僕的にはガースドサウンドを象徴するペダルだと思ってます。

実際にガースドが録音でどれ程使ってるかは知りませんが、とても似た音が出ます。指でのフィールも良い感じ。

 

フレーズ作りは、単純にハイブリッドピッキングのスキルが段違いに低いので、らしく作るにも限界はありましたが、どうしても無理な部分はもうピックでいっちゃってます。笑

あとはガースドの特徴としては、速いパッセージの符割りは結構スリリングな感じで、あまり規則的に16分だの6連だので終始する事は無く、流れの中にもその時々でうまい具合に加速/減速があり、それが特有の心地良さを生み出してる(イングヴェイのそれに近い)のですが、そこも僕の技量の問題で全体通して6連が限界でした・・・。その辺りアドリブ交えて弾けばもうちょっとスピード感出るのですが、それだと単純に内容として良く無いんですよね。

やっぱりアドリブでも的確な演奏をするガースドはバケモノですね・・・。・・・精進します。

 

 

ガースド、日本来てくれないかな〜。こちらからオーストラリア行くしかないのか・・・。

 

History ''HEG-120''

少し珍しい(?)エレガットを中古で買いました。テレキャスシェイプでアクティブのアンダーサドルピエゾP.U.を搭載したモデルです。メーカーは島村楽器が展開する''History''になります。

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マホガニーネック/ボディ、キルトメイプルトップ、1ボリューム、1トーン(センタークリックがあるので高域のカット/ブーストかと思います)という仕様。

申し訳程度ですが、モニターホールを空ける配慮がされています。出力はピエゾオンリー。

Historyのギターは製造自体はフジゲンがやってるそうで、フジゲン特許の「サークルフレッティングシステム」が採用されています。

 

購入の経緯としては、最近ラクに弾けてそこそこ可搬性の良いエレガットとしてGodinやYAMAHAのサイレントを検討していたのですが、それらの試奏時に店員さんが「こんなのもありますよ」と、持ってきてくれたのがコレでした。

ルックスも好みですし(キルトトップじゃなければもっとよかった)、値段も中古で5万半ばで、10万越えのGodinや異質なサイレントに5万という事を考えると中々に''そそる''感じで、しっかり日本製というのも魅力的だったためノーマークながら一気に気持ちが傾きました。笑

 

弾いてみると、これが驚くほどにエレキのフィールで弾けてしまいます。ネックはボルトジョイントで普通のソリッドギターと同じ構造になっており、シェイプ自体もかなり快適で、これはエレキとして比較しても弾きやすいほうだと思います。

そしてボディも薄め且つホロウ構造なので激軽で持ち運びもラク。その分、生鳴りは弱く、サイレントギターと良い勝負です。笑

ただ演奏性や取り回しについては文句無しでした。

 

音についてもアコギアンプ、ジャズコ、ミキサー(パワードスピーカー出力)に直で繋いで試しましたが、どれも無難に良い感じ。勿論アコギアンプがベストですが、何かしらプリアンプで補正かましたりの設定次第では何に繋いでも使えそうです。

アンダーサドルのピエゾのみなので、どうしても硬いニュアンスはありますが、ブチブチした感じはなく、クリアで滑らかなサウンドです。極端にガットらしさを求めると違いますが、ナイロン弦のサウンドを、という事なら悪くないかと。

これでマイクブレンドや3bandEQも搭載してれば文句無しでしたね・・・笑

後から加工して増設とかしてみたいです。

 

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ブリッジはこんな感じ。サドルそれぞれに独立したピエゾだそうです。

 

かなりしっかりした作りで流石の国産、流石のフジゲンといった感じです。僕が真っ先に気にするフレットエッジの仕上げやネックのセンター位置(仕込み位置)もバッチリでした。

個体差はどうなのか分かりませんが僕のはかなり状態が良く、お得な買い物でした。

 

なにせ軽くて薄いので、ドレッドノートサイズのアコギケースにテレキャスと抱き合わせで収納出来るんですよ。笑

二本入れ用のケースは普通に流通してますが、今あるものでどうにかなるなら節約になりますしね。

 

 

あと、これ言ったら怒る人がいるかもですが、僕の中でのHistoryのブランドイメージがかなり地味で・・・というのも島村楽器オリジナルというところにある種のライトな印象があったり、有名なのになんだかパッとしない風に思っていたんですよね。

勿論、フジゲン製造であることから作りの評判は耳にしてたので、ハナから決めつけて楽器としてダメとかそういう感じは一切無かったのですが、なんかマーケティングが「惜しい」と思っちゃうところはありました。

僕の周りでも同じ意見や印象を持ってる人も多いですね。(ブランドイメージ先行で見過ぎちゃうのも悪いですが)

でもこの感じなら正直Historyソリッドギターに興味あります。ストレートにフジゲンでも良いのかもですけど。

 

 

今回のエレガットはデザインやコンセプトはぶっちゃけSadowskyのコピーなのかなとは思いますが、本当に良くできてると思います。

元の定価は10万ちょっとのモデルのようですが、僕の個体を見た限りでは「ほぼ抜かりない」品質には感じました。(ナットの3弦溝が浅すぎるけど。笑)

ちなみに音作りの幅で言えば、Godinの方がEQやマイク/ピエゾのブレンドが付いてたりで便利でした。あれこそ本当にギターから直で何に繋いでもなんとかなる、という手軽さはありますね。ネック幅や演奏性はHEG-120よりはガット寄りですが、それでも快適な部類です。

Godinもいつかは欲しいです。Multiac Duet Nylonってやつですかね。

 

 

そして最後に・・・もし、この記事でHEG-120に興味を持った方がいらっしゃったら残念な報告にはなってしまいますが、このモデルは既に生産が終わってるそうです・・・。

僕が軽く検索掛けた限りでは、2012年頃に同様に記事を書かれてる方がいますが、その時点でもう生産終了してたみたいですね。

今のペダルボード。

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僕の今のペダルボードです。写真撮ったので載せたくなってしまった・・・(機材好きの性)

 

接続順に・・・

 

AMT Electronics WH-1(Wah)

Dunlop Volume(X)mini

Henretta Engineering Emerald Prince Preamp

Lovepedal Pickle Vibe

Henretta Engineering PurpleOctopus

Jetter Gear GS124

BamBasic A/B Loop(Buffer) ※写真での位置はGS124の手前ですが今は後ろに移動してます。

Providence ADC-3 Anadime Chorus

Zoom MS-50G

Trial B-1

 

 

 

Pickle Vibeは一応はユニヴァイブとしてのラインナップですが実際のところはフェイザーの改造品みたいなものです。

リードに掛けても良いし、バッキングのアルペジオやカッティングに使っても気持ち良いですね。

PurpleOctopusはアッパーファズで、壊れたような変な音を狙いたい時にたまに踏みます。これは完全にトリオ向けのやつですね。

 

いわゆる飛び道具的なユニヴァイブやアッパーファズが入っていながらメジャーな補助系のエフェクトはコーラス程度ですが、空間系含めてその辺は全てMS-50Gで間に合わせています。

正直MS-50Gが便利過ぎて、よほどの高望みをしない限りはこれ一つ置いていれば十分な感じありますね・・・。

 

 

Emerald Princeは素のクリーントーンが弱い時に補正で使う程度なので、歪みの前段からゲイン稼ぎ用途に掛ける事は少ないです。

歪みの手前のバッファはBamBasicのA/Bスイッチャーで、これは元々は普通にスイッチャー用途で購入したものですが、良質なバッファが組み込まれています。

バッファ単体でも販売されてますが、今更別で買うのも勿体無いのでこのまま使ってます。ボード上部の側面に貼り付けて固定しています。

 

初段のワウはAMTのもので、ミニサイズではありますがこれが操作性が意外と良く、回路の性質上はガリとも無縁なので重宝してます。

音も良いですし、スイッチが軽めでオンオフがラク。LEDが両サイドにあるのもポイント高いです。

かなりストレスフリーなワウです。

 

GS124は今かなりお気に入りの歪みです。今のところはどのアンプに繋いでも持ち味を発揮しますし、ゲイン量も色々と融通の利く良い塩梅です。ダンブル系を謳う高価なペダル(というかやたらと「伝説的な」とかを強調するやつ)は少し警戒してしまう自分ですが、これは素直に完成度が高い歪みだと思います。

 

コーラスは最近までは中古1700円で購入した、Dinosaur(Ariaが技術提供してるっぽい中国製メーカー)のコーラスが気に入ってましたが、プラ筐体のチープなシリーズな為かスイッチが壊れてしまったのでADC-3に変えました。

ADC-3のレビューも近々書こうと思います。やはり評判の良いProvidence製品だけあって質の高いコーラスですね。

 

最後のB-1は全体の音量の底上げが必要そうな時の為に置いてます。これも先日レビューで書いた通り、自然に違和感なく持ち上げてくれるので安心してセット出来ます。

 

やっぱり空間系以外はアナログが好きですね。

電源は全て1-SPOTの8分岐ケーブルをCAJの2000ma容量のアダプターで供給しています。

パッチは全てオヤイデのG-spotケーブルで統一して自作しました。このケーブルを使う理由は線材の中にちょっとした繊維素材が組み込まれていて断線に強く、耐久性が高い点です。

数年前までベルデンの8412や9395を愛用してましたが、結構断線した経験がある事(僕の作り方が下手なせいもあると思いますが)と、アンプによってはクリーンに歪みが乗る?ような感じが稀に起こる感じがあり、たまには違うの試そうと思ったところを知り合いの勧めでオヤイデに変えました。

正直オヤイデとベルデンとの根本的な音質の違いとかは人によってどっちも良い悪いあると思うので優位性とかはどうでもいいですが、個人的には堅牢さではオヤイデは安定してると思います。今のところは僕のハンダ技術の低さに起因する以外のトラブルは起きてません。

プラグは基本はTOMOCAの一個100円くらいのやつです。笑

(プラグの根本にテープを巻いているのはコールド線は圧着方式で止めてるので、たまに露出した線材が指に刺さって怖いのでグル巻きにして隠してます)

ちょっと位置的にガチャガチャ動きそうで不安を煽る場所やスペースに余裕があればなるべくスイッチクラフトを使ってます。

 

ボード作りはレイアウト考えて、うまく底上げの台座作ったり、ケーブルをまとめたり、手間は多いですがやってる時はめちゃくちゃ楽しいですね。笑

こういうの凝るの好きです。笑

 

 

 

 

 

 

耳コピについて。

ギターを通じて音楽の話しになると、よく聞かれるのが「耳コピ」の事。

僕自身、なんでもかんでも正確に聴き採れるとは言いませんが、耳コピ自体には特に抵抗も無く、それを譜面に起こす作業も割と楽しめる性格ではあります。(実際手間だし、面倒なのは間違いないですが)

ライブでやる曲とかレッスンでの生徒さんの希望曲、その他個人的な理由でちょくちょく採譜する事が多く、中には結構面倒なものとかもあるので、どうやってコピーするの?って尋ねられます。

なので今回、その辺り僕なりの考えとか方法を書いてみようと思います。

 

 

まず、よくある「音楽理論は必要か?」という質問。

これはコピーする曲にもよりますが、作業の効率、答え合わせの判断をするという意味では理論は知ってた方が絶対良い、とは思ってます。

最終的な判断が耳になるのは勿論ですが、理論やパターンを知ってると予測の範囲は広がります。

知らずとも聴き取れる人はそれでいいですが、もしそれを他人と共有する場合はコードネームや多少の楽典は理解してた方がお互いやり取りがスムースになります。

ただ、「理論だけを知ってれば耳コピ出来るようになる」とは全く思いません。結局は実践するのが一番かと・・・。

 

次に「何からやればいいか?」という質問も・・・。

 

これはシンプルで「何でもいいからやるべき」です。僕の経験上ですが、「OOが出来ない」と相談された時に「今どんな風にやってますか?」と聞くとそもそも「やってない(出来ないと思い込んでいる)」と返ってくる事があります。

こういう場合、分からないなりに何でもいいから手をつけてみるしか無いです。

結局、色々と数をこなして慣れるのが近道に思います。

何の音に関しても敏感になり、何か気がついたら(興味が沸いたら)拾うという癖をつけるのは効果あります。

これはラリー・カールトンが教則で実際に言ってた事ですが、彼も常にピッチパイプを持ち歩き、音楽以外に生活環境音でも何か気になる音があればパイプを鳴らして、音程を確認していたそうです。そうしてるうちに音程が分かるようになったとか。

「やってるけど出来ない」というケースについては、単純に弾く曲のレパートリーが少なかったり、まだまだ現在進行形だったりするかと思うので、とりあえず毎日ほんの少しでも耳で判断する癖をつけるのがいいかと。

いきなり完璧は無理なので、出来なくても嫌にならず、コツコツと軽い気持ちで取り組むのが長続きのコツでしょうか。どうしても個人差はあります。

 

あとは、和音やコード進行が分からないケースですが、これは僕も迷う事が多いです。

単音だと余程の超人演奏では無い限りはそれなりに採譜出来ますが、和音は解釈の違いも含めて正確なコードネームを判断するのも難しい事がありますね・・・。

ただ、パターンを知る事でコピーの速度を上げる事は可能です。

 

例えば、オールドロックを好きな方にジミヘンあるあるのE7#9でズンズンジャーン♪ズンズンジャーン♪って弾いて見せると言わずともすぐにコードネームが返ってきますが、ジャズ的な使い方で|| E7#9 - E7♭9 ||という流れで弾くと全く分からないという事もありました。(逆に言えば、ジミヘンのあのリズムが付けば分かる)

これって同じボイシングでやってるのに気づけない理由はただ一つで、パターンを知らないから違って聴こえる(もしくは自信を持てない)という感じだと思います。

パターンを知るのは結局コピーしか無いのですが、「それも耳コピで・・・」となると元も子もないので分からないうちは素直に楽譜頼りで問題無いと思います。

特にポップスのコード進行の多くは流行りモノである以上、大体の方向性や多用されがちなパターンがかなり存在しますので慣れてくると初見の曲でも再生と同時にコード追えたりします。

ただ、これに関して僕は相対音感持ちなので、音程で聴こえてるのではなく、あくまで「パターンで見えてくる」という状況ですが、やはりこういうのの積み重ねが後に繋がっていくと思います。

何か音楽を聴いた時に「既に音が運指で聴こえる」という経験を持つ人いると思いますが、程度の差はあれど、そうなる状況がどんどん増えていくといいんだろうなー、と。

やっぱり「どうやって弾いてるんだろう?」となったものを放ったらかしておくとずっと謎のままなんですよね。

 

 

 

ここまで単純に思うことだけをダラダラと書きましたが、あまりにも独り言なので、参考になるかは分かりませんが僕の普段の耳コピのやり方を書いておこうと思います・・・。

 

 

まず、単音を採る場合。

PCで音源を再生する前提にはなりますが、常に左手はネックをハンマリングで発音出来るように、右手はマウスを持ち、聴き取り箇所にカーソルを合わせておきます。

あとはクリック連打で何度も再生&ハンマリングで音程を探っていく・・・という感じです。(これは多分皆さんやってるかと・・・)

何度やっても聴き取れない時はそこは飛ばしてしまい、少し先の箇所をやってみて、それでそこから逆算するような感じにする事もあります。聴き取れた箇所からのインターバルで判断するやり方です。

特にベース音が低すぎて不鮮明で困った時はこの方法でその先を聴いてみるとなんとなく音の動きが見えてきますね。

あとは今はほぼやりませんが、単純にソフトで再生速度を落としたり、EQ処理で聴き取りやすくしたりも手です。

 

和音の場合。

これは僕はまずはベースから採ってます。で、メジャーかマイナーか、というのがあり、7thやテンションは入ってるか?という感じです。

これもやはりパターンや響きの特徴で大まかに見当はつくようにはなりましたが、どうしても知らないパターンだったり、音が混ざり過ぎて分かりにくい場合も・・・。

この時によくやるのが、ベースのルートを基に構成されてそうな音を実際に鳴らしてみる方法です。

 

例えばですが、かなり極端ではありますが、Cメジャーの和音が聴き採れなかったとして・・・

 

まず、ベース音のCを採ります。(これも分からなければお手上げですが)

それ以外がよく分からず「メジャーかマイナーどっちだ??」となった場合にとりあえずメジャー3rdのE、マイナー3rdのE♭のどちらかをポーンと鳴らしてみます。

そしてその音が耳に残ってる内に音源を聴き直してみます。すると、今まで埋もれて聴こえなかった音が少し際立って聴こえてくるようになるんですね。

他の音も同様で「多分この辺りの音を使ってそう」と感じたらそれを実際に鳴らして音を頭に残して聴き直すと結構聴こえてきます。もし間違っててもその音と相対的に近い音が浮いて来たりします。(急に暗闇に入る前に目を閉じて慣らすと見えやすいあの感覚に近い)

で、「多分この辺りの音を使ってそう」という判断は理論を知ってると見当つけやすくなります。

 

ただ、本当に聴こえない場合は僕は強引に理論でねじ伏せて勝手に納得してます。笑

そういうのもしばらく放置してやり直すと違う視点から見れたり新たな発見がありますね。

 

と、ここまでエラそうに書いてますが、まあ無理なものは無理ですし、所詮はギターの構造の範囲内での和音解釈ですので、ピアノの複雑なボイシングとかになると今だに手こずります。

パターンや経験則で絞り込む事が出来ても結局どれが正解?って曖昧な事も多々ありますね・・・笑

 

でも和音の際に構成音予測して耳を慣らす方法は結構効果あると思います。

Mosky ''Spring Reverb''

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激安ブランド、Moskyのリバーブです。

この見た目・・・やべえよ・・・

 

 

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・・・・・・・。

中華ペダルって基本は他所のメーカーのパクリな訳ですが、どのメーカーも多少元ネタを匂わすデザインや名称をしててもここまで露骨なのって今まで無かったように思いますね・・・。

前回の''XP booster''もですが、Moskyは他のペダルもどれも危険なレベルで真似てますね。

更に驚愕したのがMoskyのサイトにある多くの製品説明やスペック詳細が本家メーカーからの丸々コピペなんですよ。

 

今回のリバーブは上の写真の通り、Malekko SPRINGのコピーです。

シンプルな2ノブのデジタルリバーブですね。Amazon経由で中国から届き、お値段は約4000円でした。

レビューが全然無かったのでどんなものかチャレンジではありましたが、普通に良い音。本家をどこまで再現出来てるのかは分かりませんが、変なノイズも無く、ちゃんとスプリングリバーブっぽさあります。

ピチャピチャした感じは控えめながら良い線いってるのではないでしょうか。

値段が値段ですし、これなら損は無いクオリティに思います。(これ安ペダルには毎回言ってる気がする)

 

残響の長さはDWELLノブで設定しますが、絞りきっても露骨なショートリバーブという感じにはならず、常にやや後を引く効き方します。

ただMIXノブで「完全なドライ音を始点に調整できる」のでバランスとしてはそれほど困る事は無いと思います。

逆に残響の最大値はそれなりにあるので、スペーシーな空間も演出できます。

最低限の設定で分かりやすく操作出来て、それなりに良い音でしかも安い・小さい、というのを優先するのであればうってつけです。

ただ中国からなので届くまでが長かったですね・・・。

あとはよく言われる耐久性がどの程度か、というところでしょうか。

確実な安心と品質を取るなら本家Malekkoか似たところでTCの''HOF''が良いのかも知れませんが、安くスプリングに焦点を当てた製品が欲しかったんですよね。

 

 

ぶっちゃけこれくらいしか書く事ないですが、コスパ高いですね。

スプリングリバーブ系だと、エレハモの''Holy Grail''も弾いた事ありますが、あっちの方が本格的でしょうか。テケテケやサーフサウンドを求めるならエレハモをオススメします。(そう言えば先日Dick Dale氏が亡くなりましたね・・・R.I.P.)

 

 

 Moskyは笑うレベルのパクリ製品だらけなので是非一度サイトに飛んでみて下さい。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

キルミーベイベーOPでTodd Duane風ソロ。

ややマニアックなチョイスでTodd Duane風です。※結構高域がキツイのでイヤホンでの音量には注意して下さい。

 

キルミーのベイベー!」という中々にカオティックな曲で、初めて聴いた時に「ああ、これはトッドだな」って思ってました。(それかロン・サール辺り)

今回特に弾くのが難しかったのでパンチインしまくりですが割と雰囲気は出せた気がします。

歪みはCarl MartinのPlexitoneを使いました。画像のトッドはレスポール持ってますが、デビュー時はテレキャスだったそうで、僕もメキシコのテレを使いました。

 

 

トッドについても触れておきますが、知る人ぞ知るバカテクバンド、''Electrocution250''のギタリストですね。

元々はシュラプネル出身でソロアルバムも何枚かリリースしてますが今は目立った活動は無さそうで・・・。音楽活動はしてるのでしょうか・・・?

スタイル的にはエッジの効いたトーンでバリバリとフルピッキングしたり、ストレッチのレガートやスキッピングの速弾きを得意としていて特に連続したレガートパターンなんかは昔のコッツェンとも似てるかも知れませんね。

音楽的にはギター特化型の発想を持ったインスト作品が中心で正直メロディはあまり耳に残りませんが、この独特なギタートーンや奏法を楽しむには十分過ぎるくらい弾きまくってます。コアなギタオタ向けですね。笑

ただ、ソロアルバムは廃盤ばかりで中々入手困難かと思います。

Electrocution250に関してはユーモアと悪ふざけをメンバー全力でやりながらも曲自体もバラエティに富んでるので技巧派プログレみたいなトリオを好きな方にもオススメできます。アルバムも一枚(ジャケ違いで2パターン)だけですしね。

アルバムタイトルやアートワークのイメージ通りのサウンドのバンドです。


 

 

エレクトリック・カートゥーン・ミュージック・フロム・ヘル

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Electric Cartoon Music From Hell [Explicit]

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【TAB】Dukes Of The Orient - "Strange Days" solo

ブログリニューアル後一発目のTABはDukes Of The Orientの曲から。

 

www.youtube.com

このバンドは元ASIA、GPSジョン・ペインが立ち上げたもので実質ASIAの延長にあるかと思います。去年、ひっそりと(?)活動が始まり、1stアルバムは複数のギタリストを迎えての収録となっています。

昔の仲からガスリー・ゴーヴァンも数曲参加しており、プロモ的に公開された''Strange Days''ではソロセクションの映像も入ってますね。

今回そのソロをTABにしたので公開します。

 

 

strange days(guitar solo)

※ファイルの転載はご遠慮下さい。

 

 

《解説》

PVにガスリー本人の手元が映ってるので見れば分かると思いますが、TABソフトの都合上、再現できない(しづらい)箇所もありましたのでその辺りを・・・。

 

まず、ド頭のチョーキングから続く2小節目。これは狙う音の直前にチョーキングでのアップ-ダウンを素早く入れて表情をつけるガスリーお得意のパターンですね。

ベタ打ちで弾くならCマイナーペンタの中でシ♭、ソ、ファ、ミ♭...と下降するだけの音符ですがこのチョーキングをするのとしないのとでかなりニュアンスに差がありますね。

 

少し飛んで10小節目のビブラート。Sliding Vibratoと表記しましたがこれはいわゆるジャックオフビブラートってやつですね。(TABソフトに機能がないので音が動いてませんが)

従来の縦にかけるやつでは無く、狙った音を支点に左右に大きくグリスして音程差をつける奏法です。古くはRATTのウォーレン・デ・マルティーニやDokkenのジョージ・リンチがやっていました。ロックフュージョン界隈だとグレッグ・ハウが有名ですかね。

コツはあまり強く押さえすぎない事とネック裏の親指の適度な脱力でしょうか。慣れてないとついせわしなくスライドさせがちですが、最初はゆとりを持って大きく広くを意識すると良いニュアンスになりやすいです。

あとは元の音程感を失わない為にも発音と同時には動かさず、一瞬待ってから徐々に・・・というのが良いですね。

 

続く11小節目の速弾きは・・・ガスリーがよくやるペンタの詰め込みですね。これに関してはフレーズのまとまり毎の頭の位置を意識するとやりやすいかもです。

ガスリーは5連、7連を混ぜ込んだような詰め込みを使うことがありますがその場合も大体はどこかしら頭にあたる音符を意識しててそこにアクセント置いてる気がします。この場合の頭というのはあくまで「ワンフレーズ毎の」なので必ずしも拍の頭ではないです。こういう部分はイングヴェイの詰め方と似てる気がしますね。

 

14小節目の1拍目も再現できなかったので少し変な音と表記になってますが、1弦10f(B♭コードのM3)からチョーキングで半音上げて戻してを繰り返すだけですね。

Cマイナーペンタ一発の中だけで考えるなら9thを強調したような響きです。

  

補足入れたくなるのはこれくらいでしょうか。「言われるまでもねえよ」って部分ばかりだと思いますが、こういうところで神経質な性格なのでご容赦のほどを・・・笑

 

 

デュークス・オブ・ジ・オリエント~時空の旅人

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