巷では結構前から話題になっていたドキュメンタリー映画、''Not Dead Yet''が日本でも公開となりました。これは若くしてALSという病に冒されながらも今なお音楽を続けるギタリスト、ジェイソン・ベッカーの映画です。
ALSは筋肉が動かなくなる難病で、現在でもその原因と治療法が見つかっていないそうです。
映画にはマーティ・フリードマンをはじめ、著名なミュージシャンが出演してるそうで、マーティ曰く、本当によく出来た映画で、重い題材を扱っているわりにネガティブな気持ちになることも無く、楽しめて感動できる内容との事です。
僕も絶対見に行こうと思ってます。
映画の公開記念にベッカーの弾く「星に願いを」を耳コピしてみました。練習中であまり弾けてませんが、もっと詰めたら多分弾けるかと思います。そしたら動画にします。
https://soundcloud.com/nakaji-ng21gt/when-you-wish-upon-a-star-practicejason-becker-style
思えばベッカーを知ったのは僕がまだ高校生の頃で、当時ランディ・ローズにハマっていて、テクニカルギタリストといえばイングヴェイやヴァイって感じでした。
メタルしか聴いてなかったので、いわゆる「ギター的なアイデアありき」といったトリッキーなプレイヤーは知ってるという程度の知識だった気がします。
学校帰りにCDショップを散策するのが好きで色んなメタルのCDを探してた時に、偶然見つけたお店で店長から頂いたブートレッグのVHSを見たのがベッカーを知ったキッカケでした。
具体的に誰のブートという内容ではなく、今でこそ殆ど知ってるプレイヤーですが、ポール・ギルバートやアンディ・ティモンズ、スティーブ・ヴァイ、アラン・ホールズワース...etcといった有名ギタリストの映像を断片的にまとめただけというVHSでその冒頭にベッカーの来日公演時の映像があったんですね。
確かこれです。当時はこれがジミヘンの''Little Wing''だとは気づけませんでしたw
この後にクリニックやカコフォニー期のライブ映像等がいくつか続いてそのテクニックにかなり衝撃を受けました。
今でこそ聴いたら大体分かるもののあの頃は一体何を弾いてるのか理解できませんでしたし、ちょっとしたブルースソロでも経過音の使い方に憧れたりしました。
ベッカーはデビュー時のフィールドはネオクラ志向ではありましたが、それ以外にも平凡なメタルギタリストには無いアプローチを沢山持っていてそれが新鮮でした。ガスリーを見た時と似た感覚です。
映像に名前が映されていたので、携帯で情報を集めてCDを探してゲットしました。シュラプネル系列は廃盤が多いですが、幸いその頃くらい?にタワレコとかで復刻盤か何かを見かけるようになりカコフォニーは勿論、ベッカーのソロアルバムも揃えました。
僕がシュラプネルにハマったキッカケなんですよね。その流れでヴィニー・ムーアとかトニー・マカパインをレーベル繫がりで知りました。
正直、ベッカーからはかなり影響を受けてます。当時の技術では耳コピはおろか楽譜があっても弾けませんでしたが(スケールすら聴き採れない)、さっきの「星に願いを」も耳コピと並行してある程度弾けるようになるくらいには成長できたことを映画公開をキッカケに認識できて嬉しくなり長々と書きました。
すいません。
コピー元のベッカー版、「星に願いを」です。多分これを録音した時のベッカーは20~21歳かそれくらいです。既にALSに掛かってる時期かと思います。
89年の来日クリニックでも同様のソロを弾いてたのでもっと若い頃にも作ったソロかもですね。