Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

BOSS ''SD-2 Dual OverDrive''

定番中の定番メーカー、BOSSの歪みです。SD-2。今では生産終了している歪みですね。

生産終了とはいえ特に大げさなプレミアもついてなく、高くても1万円以内で手に入るかと思います。僕のはハードオフで6000円でした。


なぜ今更これを?と言われるとたいした理由はありませんが、強いて挙げるならこの筐体に2種類の歪みが搭載されてる事と、近年デジタル物が多くなっているBOSSの昔のアナログ歪み、生産完了、という要素にロマンを感じました。笑
''Dual Over Drive''という名前の通り、2つの歪みを使い分けられます。
以前、完全独立式の2chモノの歪みを探してる時に存在を知って気になってはいました。

コントロールはLEVEL、TONE、DRIVEにモード切り替えノブの一見すると4つですが、ノブは二重構造になっており、それぞれのchを独立して設定できる仕様になっています。
中心から伸びてる細いノブがクランチモード用でそれを囲うようにひと回り大きい外側がリード用です。
どうしても狭いので操作性はあまり良くないですが、モード切り替えを含め合計7つのノブをこの範囲に収めるには合理的な構造かなと思います。

モード切り替えは3種類あり、

・常時エフェクトオンの状態になり、スイッチのオンオフでクランチとリードが交互に切り替わるモード。
・リードchのみを使用してエフェクトオンオフできるモード。
・別途ラッチスイッチを繋げる事で本体側でのエフェクトオンオフに加えてch操作も可能になるリモートモード(これがこのペダルの本領かと)

上記の書き方だとクランチchだけ単体で使えないようにも見えますが、リモートモード時にクランチchがメインの歪みとして機能します。
要するにリモートモードは「ラッチスイッチ繋げばリードchも追加できるようなもの」と思ってもらえれば分かりやすいかと。ラッチスイッチ無ければ実質的にクランチモードです。
まあ写真に写ってるノブのモード毎の記載そのままの意味です。


音は思ってた以上に良かったです。
クランチchはいい感じにカラッとしてて、ギター側のボリューム操作に対する追従性も良く、気持ちのいいジャキジャキ感が出せます。低音も暖かい感じ。
しかもクランチchとはいえゲインをフルにするとそれなりに歪みますし、これメインで色々弾けそうなくらいのポテンシャルあります。これ単体機で販売しても売れるんじゃないかな・・・。

リードchは結構なとこまで歪みますね。(歪み過ぎか・・・)
粒は粗めですが、中々に伸びのある弾きやすい歪みです。もっとブツ切りのソリッドなリードトーンを想像してたんですが違いました。
若干ローが削れますが持ってかれる感じではなく、音色的に悪く無い変化です。リード弾くにもいい感じ。ゲイン幅的にはメタルもいけなくは無いですが人によっては物足りないかも。


総評としては概ね良いですが、高域が少しこもるので音抜け悪そうな印象はあるかもです(特にリードch)
・・・これはちょっと実際にバンドで使ってみて判断したいところですね。
両chのキャラがうまい具合にバランス取れてるので切り替え時の音色の違和感が少ないのはポイント高いです。


ネットでいくつか他のレビューを見てもまずまず好印象なユーザーが多そうです。あからさまに貶してる人はいなさそう。
今の時代から見るとめちゃくちゃ優れてるペダルではありませんが、普通に使えます。

僕としてはラッチスイッチで操作できるのが大きいですね。外部スイッチならそれ用のシールド挿すスペースさえ確保してればボードにも組みやすいですし、この手の独立式2ch歪みはどうしても大きめのサイズになる事が多いので、普通のボスコンサイズなのは便利ですね。
ラッチスイッチ込みだと結局スペース取るみたいな意見もありますが、無理にラッチスイッチもボードに収めなくても、最悪の場合スイッチだけボードの外に置けばいいですしね。

欲を言えば、BASSコントロールも付けて欲しかったくらいですかね。
好きな人はハマるペダルだと思います。