Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

MI Audio ''Tube Zone v3''

MI Audioのディストーションです。何気に既に持ってますが、二台目買いました。


Tube Zoneは仕様変更を繰り返し、4つのバージョンがありますが、今回のものはv3となります。
ちなみに以前買ったのはv4で、それが現時点での最新版となります。

正直、v3とv4でほぼ同じ音でので、ノブの挙動等の詳細なレビューは以前書いたv4のものを参照頂いて大丈夫です。
ただ、並べて比較すると僅かな違いが見つかったので、今回はそれを書いていこうと思います。

結果から言うと、v4のほうが洗練されていると感じました。

まず、DRIVEを上げた時のノイズ量ですが、v3のほうが多めです。
v4も一定箇所から急にノイズが増える印象だったのですが、比較すると圧倒的にv3のほうがうるさいですね・・・。

出音に関しても、v4のほうがキメ細やかで、落ち着いた印象。比べてv3はザラっとしてる感じで僅かにヤンチャな音です。
又、ギター側のボリュームを絞った際もv4は多少芯を残してくれますが、v3はわりとハイ落ちやボヤけが目立ちます。
フルボリュームの時は気になりませんが、このボリューム操作に対する差はわりと顕著かと思います。

というわけで、
最初に書いた通り、基本は同じものなのですが、歪み量に対する守備範囲の広さという面ではv3がいくらか劣ってます・・・。

DRIVEノブ13時以降までいくとほぼほぼ差は無いですが、ゲインを抑えてクリーンブースター〜クランチ的に使いたい場合、
v3のほうが上述のハイ落ちのような手応えでであまり旨味を感じませんでした。(でもそういう用途で使う人は少なそう)

Tube Zoneは見ての通り表面に6つのコントロール(内部トリマー込みで7つ)があるので相当幅広く音色を調整できますが、
どう調整してもv3とv4で全く同じにはならなかったです。
ポットの違いや挙動の違いも考慮して耳を頼りに調整してみましたが、繊細さの部分ではどうしても差を感じました。

とは言え、どちらか一方の存在しか知らなければさほど困らない範囲の違いかな、とは思います。
重ねて言いますが、基本は同じですので・・・。
ガッツリ歪ませてHR/HM的に使うならどちらでもいいとは思います。冒頭に書いたノイズ量の大小もあくまで比較しての話しです。
ただ、タッチレスポンスを気にする方や、手元のボリューム操作を多用する方にはv4をオススメします。


ちなみにTube Zoneは生産完了品なので、中古でしか手に入りません。
値段も店によって結構開きがあるうえにバージョン毎でもバラつきが大きいです。
安い時は1万とかであります。最近は10000〜16000円くらいの間で落ち着いてる印象ありますね。
僕的にはかなりオススメできる歪みです。



ハンドメイドペダルゆえ、v4同士でも基板に違いがあったりするようなので、僕の比較が全てに当てはまるとは限りませんが、
もし購入するつもりの方は可能なら二つ比較するといいかもです。

あと、ツマミの操作性で言えば間違いなくv4のほうがいいです。
v3はドームノブが大きくて間隔狭いし、コントロール名も読みにくいです・・・笑
筐体のサイズはどちらも同じですが、IN/OUTジャックやDCジャックの位置に違いがあります。