Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Laney ’’A-Fresco’’

Laneyのアコースティックアンプです。
8インチスピーカー、約30ワットの出力で、重量は7kg程。電池でも駆動可能なストリートアンプになります。

Laneyは日本ではサウンドハウスが代理店ですので、中古以外は店頭で出回る事は無く、特にこのアンプはレビューも少ないですね。
値段は2万円程ですが機能面ではかなり優秀で、安価なストリートアンプの中でもコスパにおいては最高峰じゃないでしょうか。
   
まず、インプットが一般的なフォンジャックやマイクが繋げられるXLR端子の2系統となっています。
(XLR端子は形状上、見た目では分かりづらいですが、中央の穴にフォンケーブルも接続できます)
このインプットは二つありますが、見たままの通りで同時に二人まで音を鳴らせるというワケですね。そして使用する楽器はそれぞれギターとマイクどっちでも良い、と。


コントロールはミュートスイッチ、フェイズスイッチ、マスターボリュームと3バンドEQにリバーブと簡易のコーラスまで搭載しています。
写真の通り、同じものがしっかり二人分用意されており、独立しての音作りが可能です。
兼用にはなりますが、アンチフィードバック機能も嬉しい配慮ですね。


接続系統はセンド・リターンにD.I.アウト、夜間練習に使えるヘッドフォンアウト、mp3プレイヤー等外部からの音を鳴らせるAUX INも備えます。
なんか至れり尽くせり感が凄い・・・。

ストリート用のバッテリーは普通の「単三乾電池8本」もしくは「リチウムイオン電池4本」が対応しており、それぞれ付属の専用ホルダーを使用してバッテリースペースに差し込みます。
因みにホルダーは製品ダンボール内にある「更にもう一つの薄いダンボール」に入ってました。
説明しづらいですが、この手のアンプの梱包によくある天面と底面を固定する為の支え的なダンボールに入ってた感じです。(伝わるかな・・・?)
最初どこにあるか気づけなかったです。笑


電源の消費モードはノーマルとエコがあり、エコの方が長持ちします。
電池の持ちは使用内容にも応じて変動しますが、大まかに通常モードでのそこそこの音量で「単三なら最大5時間程」、「リチウムなら15時間程」っぽいですが、これらは解説書に具体的な数字じゃ無く、横線のグラフで目安として載ってるのだけなので実際のところは分かりません。
因みに静かめにエコモードなら「単三で5〜14時間程」、「リチウムで12〜27時間程」って感じですね。
そしてノーマルモードで爆音だと単三は3時間持つかどうか・・・って感じ。

かなり曖昧ですが公式でもこのグラフは「電池の状態や使用環境等、いろんな要素が絡むからあくまで目安として見て」的な事言ってます。


アダプターで駆動させる場合、製品自体にアダプターは付属してませんが、本機を購入をするとサウンドハウス側で非純正アダプターを無償で提供してくれます。

と、ここで気になった点。

このアンプに必要な電源は公式には「12V DC 3A」となってますが、サウンドハウスが付属した非純正のものは「2A」でした。
これについてサウンドハウスの製品ページには、


「※9VDC2A電源アダプター付属(本体には3Aの表記がございますが、問題なくご使用いただけます)」

とあります。(原文まま。9Vってのは表記ミスで実際には12Vが付属しました)

これだと単純に1A足りてないので、本当に大丈夫なのか直接Laneyに聞いてみたところ、どうやら向こうとこっちではPSE規格だったりの電源規格の関係上、従来のアダプターは使えないそうです。
だからちゃんと動作する事を確認した上で、サウンドハウスに2Aのものを付属させるよう指示してる」との事でした。
どうやら安心して使っていいみたいです。


と、長くなりましたがスペック面はこんな感じです。



肝心の音ですが、
LR Baggsの''M-1''を載せたアコギをダイレクトで繋いで鳴らした感じは音質はやや硬めに思いますね。輪郭はハッキリしてます。
思ってたよりもいい感じです。8インチスピーカーですがローの出方も結構しっかり鳴ります。
普段はFishmanの60ワットのアコギアンプを使っていて、あっちはわりとナチュラルでふくよかな音の印象があり、アコギの良さみたいな部分を求めるならFishmanかなーと思いますが、A-Frescoも値段に対する機能性やストリート可能な点を考慮すると十分ありですね。
ただストリート用途無しならFishmanも強くおすすめします。
(''Loudbox mini''というモデルで今なら32000円くらいで買えます)


音量はそれほど広くない静かなバーやカフェ(多くて20人規模くらい)での弾き語りやデュオくらいなら何とかなるくらい出ますが、ドラム有りのバンドはキツそうですね。リズム隊はカホン相手の本当にアコースティックな編成とかならいけそうです。
ストリートなら目の前で立ち止まって聴いてもらってナンボくらいかもです。(電池駆動未確認)
30ワットですし音量に関しては多くは求めない&期待しないくらいが無難です。

コーラスは固定設定で特別掛かりは深くないもののわりとモッサリした音でした。リバーブは特に大きな癖もなく自然に使える音ですが、もし不満あるようなら先述の通りセンド・リターン有りますのでそちらでお好みのペダルを繋げば解決すると思います。
一般的なEQの他にシェイプスイッチもあり、それを押すとミッドがカットされた感じになります。ストロークの時とかに良いのかな・・・?


アコギメインのプレイヤーのような強いこだわりや知識を持ってるワケではありませんので、どこまでレビューになってるかは分かりませんが、個人的にはこの価格なら文句は言えないな、ってデキのアンプでした。
持った感じも想像以上に軽いですし、気軽に持ち運びできそうです。










そもそもこれ買った理由としては、将来的にジプシージャズでストリートしたいな、って思ってるからでして、やる場合は多分大阪梅田辺りになるのでもし見かけたらよろしくお願いします。