Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

ジプシーギター用ピックアップ、ST48の互換機、''Krivo Pickups''

先日、購入したDupont(Stimer)のピックアップのST48。出音は非常に良いのですが音量バランスに難があり、特に1、2弦がやけに大きくてなかなか癖のある使い心地です。
この問題は有名で海外のレビュー見てても取り挙げられてますね(''Hot B-String'')
その使い勝手の悪さも含めて「味」と言ってしまえばそういうものなのかも知れませんし、実際多くのプロはこれでちゃんと演奏してますので文句言わずむしろこちらから技量を寄せていくべきものなんだろうな、とは思ってます。


と言いつつも良くなるなら良くしたいのも事実。
ベストな取り付け位置を探してマーキングした結果、多少の改善はできてもやっぱり根本的な解決にはなりません。
そこで気になったのがアメリカで作られている、''Krivo Pickups''というメーカー。

知ったキッカケはジプシージャズギタリストのRobin NolanのInstagramでした。
動画の中で彼がセルマータイプのギターに見慣れないピックアップを取り付けて演奏していたので、コメント欄で質問したら「これ最高だよ!」と言いながらメーカーを教えてくれました。(動画のタグに#Krivo pickupsって付いてたのに見落としてた)


ロビンによる、''Djangobucker Pickup''のデモ。どうやらエンドースを結んでるようですね。

基本的にはStimerの音を再現したコピーのようですが、先述の音量バランスの悪さ問題を完璧にクリアしているのと、更には厚さわずか6mm程度というハンディな筐体のおかげで本来のStimerのサイズだと起こりうる「ピックアップ本体に弦が物理的に干渉してしまう問題」も解決してます。

上記の動画以外にもいくつかのラインナップがあり、一番ベーシックなものはStimerオリジナル同様にシングルコイルのものですが、今年に入ってミニハムバッカーモデルも追加されました。
これは、シングルコイルのものをベースに「より高出力かつローノイズ化」といった改良が施されており、製作者から届いたメール曰く、「元のピックアップと非常に良く似た音で、さらにノイズフリーなものを求めてるならオススメします」との事でした。
又、「作ったジプシーギター向けピックアップの中でも最も汎用性のある出来だよ」、と自負してました。


コピーとはいえ厳密にはStimerと全く同じ音ということは無いのでしょうが、商品説明の書き方を見るにオリジナルの抱える問題点をクリアした互換機的なニュアンスで売り込んでる印象あるのでおそらく結構近いデキなのでしょう。

お値段はシングルコイルで170ドル程なので現行のDupont製Stimerの半額くらいです。ノイズレスのミニハムなら20ドル上乗せ。


現時点で日本での取り扱いはありませんので直接輸入するしかありませんが、送料を聞いたら35ドルだそうで全部込みで約2万円くらいだし近々輸入しようかと思ってます。


このブログを読んでくれてる方でこっち方面に興味ある方がいるのかは分かりませんが、届いたらまたレビュー書きます。
ミニハムの方で検討してますが、ジプシーギター以外にもアーチトップジャズギターにも取り付け用途のあるピックアップらしいので普通のジャズ方面のユーザーにも参考なれば幸いです。



ちなみにメーカー名の読みは「クライヴォ」もしくは「クリヴォ」の二つで予想してましたが、後者の方が近いニュアンスっぽいですね。


クリボーwwwwwww