Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Ceriatoneのダンブルクローン。

一昨日、久々にセッションに行ってきたんですが最近は脳が働いてない感じがかなりありますね・・・。
あとやっぱりオケ相手でもアドリブの練習は常にしておかないとフレーズが出てこなくなります。最近はジプシーピッキングを練習してばかりで以前のようにフレーズを研究したり、アドリブを練習する事も殆どやってなかったのでちょっとした事でも結構危機感を覚えます。笑
まあ元々流暢に弾けてた訳でも無いですが尚更弾けなくなってますね・・・。楽器の演奏って手元の運動量は勿論のこと脳の伝達やな〜ってあらためて思います。


それはそうとセッションバーの近くに楽器屋がある事を思い出し、時間もあったので立ち寄ってみました。
一部ではよく知られているCeriatoneの正規代理店の一つで結構玄人好みな雰囲気のお店。

まず、Ceriatoneが何かというと、マレーシアのアンプメーカーで主に有名機種のクローンを製造・販売している比較的新しいメーカーです。
中でもダンブルアンプのクローンが有名で、お値段も高くて1500〜1800ドルくらいという他のダンブル系メーカーと比べてかなり安い値段設定。
他にもマーシャルやフェンダー、マッチレス等色々。どれも安く、完成品のみならずキット品としても販売しています。キット品なら更に安いです。
価格の割にモノ自体はしっかりしてるという事でジワジワと知名度が上がり、国内にも代理店がいくつかあります。

今回そんなCeriatoneのダンブルを2機種弾いてきました。
ランチボックスタイプの20Wモデルとレギュラーサイズの50Wです。名前は確認しませんでしたが、20Wの方はその機種しか無いのでググればすぐ出てきます。OTS20 mini(Lunchbox)ってやつですね。他は結構バリエーションあってダンブルに詳しく無いとよく分かんないです。笑


そもそも本物のダンブルは弾いた事ないですし、然程興味もなかった(楽器屋で一度だけ本物を見かけても試奏する気にならなかった程度に)のですが、それはやっぱり買える訳もない値段設定によるところで・・・。
Ceriatoneなら15万円とかで買えちゃうので、まだ試す気にはなりますね。

結果的にはどちらもかなり良かったです。正直ダンブルって神格化され過ぎてたり、希少性が大半なんじゃ?って印象はあったんですが、クローンとはいえいかにも「弾いてて気持ちいいタイプのアンプ」でした。

20W、50W共に基本的な操作は同じですが、パワー管が違っており、当然ワット数の出力による歪み方の差もあるとの事で事前に説明を受けましたが僕としては音色自体にそこまで大きな違いは感じませんでしたね。
20Wの方はこの手のランチボックスタイプにしてはかなりイイ線いってると思います。クリーンもちゃんと太く、艶があり、ペラい感じは無かったです。
どちらもクリーンとドライブでchが分けられているんですが、思った以上にゲイン幅は広く、しっかり歪みました。説明しづらいですが、強めに歪ませると少しジュワッとした輪郭に低域が軽く潰れる印象でイイ具合にダーティです。
ブーミーな感じではなく、鋭いレスポンスと音の立ち上がりの良さみたいなのは常に感じるので単純に「ええやん」って感想しか出て来なかったです。笑
ダンブルといえば音色切り替えのJAZZ/ROCKスイッチですが、これは初めて音を聴いたんですがJAZZ側だとEQが極端に偏る感じで、ペコペコしたテレキャスのフェイズアウトサウンドみたいな出音になりました。名前からウォームな丸い音になるのかと思ってたのでちょっとビックリ。

使用者はカールトンやロベン、SRVエリック・ジョンソンといったところが有名で、結構ブルース寄りな印象あったんですがガッツリとロックも弾けるコシの強さと音圧がありました。



僕は20Wの方でも十分ですね。普通に欲しいです。

お店の人曰く、マレーシア製で価格も考えるとやっぱり作りの粗い部分もあるようで、そのお店ではそういった不安要素を国内で改善する注文も受け付けてるそうです。



20Wのモデルは個人輸入すれば725ドルなのでお買い得感ありますね。ちなみに重量は11kgはあるのでもっと軽ければ嬉しいなといったところです。