Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

ジプシーギターにおける指板のポジションマークの違いとの格闘。

いきなりですが、皆さんはポジションマークは見ますか? 指板のはともかくサイドドットはある程度見る、常にガン見は無くても瞬間的にちょっとした目安にはする、いう人が多いんじゃ無いでしょうか。
そして殆どが9フレットポジションにマークが付いてるギターをお持ちかと思います。


なぜ急にこんな事を言い出したのかというと、最近僕がハマってるジプシージャズに使われるギターのポジションマークは9ではなく10フレットにある事が多いからです。
このたかが1フレット分の違いはバカにできず、分かってても手元が狂います。
じゃあ、手元を見ずに弾けばいいのでは?とも思いますが、やっぱり見ちゃいますし、極力見ないように努めている時に不意にマーク位置が違うと尚更「うお!?」ってなります・・・笑

僕はもう9フレットのギターで10年以上弾いてきているので、今から慣れるのも面倒でなるべく避けて通れれば一番とも考えていて、幸いにもメインで使っていたAltamiraはジプシーギターながら9フレットポジションなので万々歳でした。

ところが先日新たに買ったジプシーギターが伝統的な10フレット位置でして、ついに僕もこの問題に向き合わなければならなくなりました。


・・・もう結果から書きますが、何やかんやで「案外すぐ慣れる」でした。笑


勿論、最初は普段だとありえないポジションミスが頻発してましたが、真面目に数日弾き込むうちに目が慣れ始めて、その上でまずはテーマだけでもしっかり弾けるようにとポジション位置を覚え込んでいく事を意識していると思ったよりも早く感覚的に弾き分けられるようになったのでした。

ジプシーギターの本格的なモデルは伝統的に10フレット位置にあるものが殆どで、本場のプレイヤーもそういったものを使ってる事が多いです。
稀に9フレット位置のモデルを使ってる場合も見かけますが、そういう人は10フレット位置でも関係なく弾ける上で使ってます。
何が言いたいかというと、9フレットに拘ってしまうと楽器の選択肢の幅が極端に狭くなりますし、むしろ10フレットが当たり前なこの界隈だと色々と不都合が生じる事が多いので最終的には慣れてしまわないとアカンのやな・・・って事です。
もしジプシーギターに興味あるけど、こういった問題で敬遠してる方がいるようでしたら思い切って手をつけてみて欲しいとも思います。

僕も未だに位置の把握は完璧では無いですし、特に初見の譜面の場合にシャープキーでうっかりする事が多いですが、かなり慣れました。


ただ僕が慣れたって事だけ書いてても誰得な情報で終わっちゃいますので、僕なりに慣れるやり方を書きますと・・・




・なるべく知らない曲(練習した事ない曲)のテーマを覚えることに取り組む。
・その上で運指を何パターンか試行錯誤してみる。
・譜面を見る場合、TAB譜は極力NGで五線譜を使う。




何となくでダラダラ弾くより、上記を3点の意識で結構違いは出てくるんじゃないでしょうか。

知ってる曲、既に弾ける曲を弾くよりも新しく覚える曲の方が気持ち的にも脳ミソ的にも新鮮に取り組めますし、その際に運指を何パターンか試行錯誤してると一方向からの認識に終わらず様々な動きにおいての位置関係の把握にも繋がります。というか知らない曲だとこの運指吟味の作業は大なり小なり必然的にやる事になるでしょうし、セットみたいなものですね。笑
レパートリーも増えて一石二鳥です。
TAB譜が好ましく無い理由は単純に音階での把握を飛ばしちゃうからです。常にTABを頼りにすると結局手元でしか覚えない事になりがちなので、咄嗟の判断が出来なくなるかもです。


やり方は人それぞれですし、これが正しいとも言えませんが悪くは無い練習方法だと思います。勿論既に覚えてる曲を練習するのも大事ですし、並行して取り組めたらいいなという感じです。


ちなみに10に慣れると逆に9に違和感出るのか?というと僕はそんな事もなく、特に問題なく切り替え出来ています。