先日のテレキャスの話しの延長になります。
そもそもフェンダーメキシコ(MEX製)って?てところから軽く触れてみたいと思います。(調べれば丁寧に解説したサイトが出てきますので詳しくはそちらを参照下さい)
あとほぼほぼ受け売りなので間違った知識もあるかもですがご容赦下さい。
とりあえず大まかに書きますと、簡単な話しがメキシコで製造する事でコストダウンを図った''Fenderの''ラインナップになります。
特に重要なのが、あくまで工場の場所がメキシコなだけで供給される材や工法はUSA製と同じであるという点ですね。人件費やスペック面でコストダウンを図ってると思われます。
''Fender''であり、メキシコ独自のブランドでは無いです。
なのでちゃんとしたフェンダーのギターを比較的安価に購入できるのが強みです。
以上がMEXの簡単な解説で次は僕が惹かれた理由について・・・。
まずもう書いた通り、ちゃんとフェンダーしてるのに「安い」。これは誰もが求める点ですよね。
スタンダードの中古だと4〜5万前後で買えます。新品でも現行品は7万程。
この価格帯って他社の大手ブランドだとアジア産の廉価ブランドになるのが当然ですけど、ちゃんとフェンダーなんですよね。
これって他には無い中々に絶妙な位置付けかなと。
そして「値段の割に良い」。 物の品質に大真面目な日本人全員が納得するとまではいきませんが、値段を考えたら十分な作りです。(当たり外れは結構耳にしますが・・・)
メキシコ用のピックアップは好みが分かれると思いますが、新たに載せ替えたとしてもそれでもまだ安上がり。
パーツもインチ規格なのでUSA製との互換性がありますし、元が元なので改造を手軽に出来るのは精神的に良いですね。笑
僕は平気で実験がてら穴あけたりしてます。
逆に作りの精度が高いギターは細かな難が出た時にやけに気になってしまう事が多々あるんですよね・・・。品質が良いだけに目立ちやすいというか。
塗装が割れたとか傷が付いたとか演奏面に関係ない部分は全然気にしないんですが、セッティングをシビアに追い込めるギターだとついついとことん追い込んでしまうのでいつまでもベストな状態を気にかけてしまいます。笑
演奏性においてはこれまで手にしてきたハイエンドギター(PLEKされてたり要はすぐ上に書いてるセッティング追い込めるようなやつ)と比べると、僕のは中古というコンディションに起因する少しの音詰まりや諸々の不便さはあるものの、それはあくまで今までのが快適過ぎただけで一般的にはこれくらいかなと。
あとは楽器からくるインスピレーションの面も大きくて、例えば僕のはテレキャスですがブルースとかやる場合にこういったギターの方が気持ちが入りやすく、古典的なフィールを学ぶのに前向きになった気がします。快適なギターにも快適さから来るインスピレーションはあるのでケースバイケースですが僕は今はメキシコがしっくり来てますね。
改造したり、弾き方で可能性を探求するのが楽しくなってきてます。
思えばギターを弾き始めた頃も数万円のギターで、あの時は楽器の良し悪し関係なくそれで弾けるようになろうと必死に練習してましたし、そういう意味でも懐かしい気持ちがありますね。
その頃はフェンダージャパンのストラトとか使ってた(リッチー・ブラックモアになりたかった)ので今になってフェンダーに回帰した感が・・・。
最後に「MEX推しておきながら結局のところUSA製の方が良いでしょ?」という意見もありそうですが、これは難しい問題で僕としてはUSAもMEXもそれぞれ良さがある、というのが思うところです。
というのも実際にアメリカンヴィンテージのテレと借り物ですがカスタムショップのストラト、USAストラトも手元にありますがそれぞれ良いところにバラつきがあるので用途や気分次第って感じです。
確かにMEXはラインナップの位置付けという意味では劣るのかも知れませんが楽器としては遜色ないです。材のグレードや検品の力の入れ具合までは分かりませんが、個体差や用途まで視野に入れたら「MEXでいいや」って事もあると思います。
僕はテレキャスで尚且つ伝統的なスペックよりはもう少し汎用性を求めてMEXを改造して使ってますので現状これで納得してます。安さゆえのフットワークの軽さは大きいですね。
ちなみに今回の記事は「USA買わなくてもMEXで十分!」とかそういう事を言いたい訳ではなく、「値段の割にMEX良いよ」ってだけです。
とは言え当然ながら個体差はありますので購入検討の際はよく試奏するのをオススメします。