ブログリニューアル後一発目のTABはDukes Of The Orientの曲から。
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このバンドは元ASIA、GPSのジョン・ペインが立ち上げたもので実質ASIAの延長にあるかと思います。去年、ひっそりと(?)活動が始まり、1stアルバムは複数のギタリストを迎えての収録となっています。
昔の仲からガスリー・ゴーヴァンも数曲参加しており、プロモ的に公開された''Strange Days''ではソロセクションの映像も入ってますね。
今回そのソロをTABにしたので公開します。
strange days(guitar solo)
※ファイルの転載はご遠慮下さい。
《解説》
PVにガスリー本人の手元が映ってるので見れば分かると思いますが、TABソフトの都合上、再現できない(しづらい)箇所もありましたのでその辺りを・・・。
まず、ド頭のチョーキングから続く2小節目。これは狙う音の直前にチョーキングでのアップ-ダウンを素早く入れて表情をつけるガスリーお得意のパターンですね。
ベタ打ちで弾くならCマイナーペンタの中でシ♭、ソ、ファ、ミ♭...と下降するだけの音符ですがこのチョーキングをするのとしないのとでかなりニュアンスに差がありますね。
少し飛んで10小節目のビブラート。Sliding Vibratoと表記しましたがこれはいわゆるジャックオフビブラートってやつですね。(TABソフトに機能がないので音が動いてませんが)
従来の縦にかけるやつでは無く、狙った音を支点に左右に大きくグリスして音程差をつける奏法です。古くはRATTのウォーレン・デ・マルティーニやDokkenのジョージ・リンチがやっていました。ロックフュージョン界隈だとグレッグ・ハウが有名ですかね。
コツはあまり強く押さえすぎない事とネック裏の親指の適度な脱力でしょうか。慣れてないとついせわしなくスライドさせがちですが、最初はゆとりを持って大きく広くを意識すると良いニュアンスになりやすいです。
あとは元の音程感を失わない為にも発音と同時には動かさず、一瞬待ってから徐々に・・・というのが良いですね。
続く11小節目の速弾きは・・・ガスリーがよくやるペンタの詰め込みですね。これに関してはフレーズのまとまり毎の頭の位置を意識するとやりやすいかもです。
ガスリーは5連、7連を混ぜ込んだような詰め込みを使うことがありますがその場合も大体はどこかしら頭にあたる音符を意識しててそこにアクセント置いてる気がします。この場合の頭というのはあくまで「ワンフレーズ毎の」なので必ずしも拍の頭ではないです。こういう部分はイングヴェイの詰め方と似てる気がしますね。
14小節目の1拍目も再現できなかったので少し変な音と表記になってますが、1弦10f(B♭コードのM3)からチョーキングで半音上げて戻してを繰り返すだけですね。
Cマイナーペンタ一発の中だけで考えるなら9thを強調したような響きです。
補足入れたくなるのはこれくらいでしょうか。「言われるまでもねえよ」って部分ばかりだと思いますが、こういうところで神経質な性格なのでご容赦のほどを・・・笑