先日の東京旅行で購入した二つの歪みのうちの一つ、TMGの''SELMA''です。
何の情報も無い中で見た目と雰囲気に釣られて買ったペダルです。
のちに調べたところ、製造してるTMGはビンテージ寄りなギターを作ったりしてるアメリカのメーカーのようで、一部の玄人志向なプレイヤーに知られる存在っぽいですね。
メーカー曰く、コンセプトは「とことんナチュラルなトランスペアレントドライブ」といった感じで、ボリュームとゲインのみのシンプルなコントロールです。
「EQは接続するアンプの設定をそのまま維持する」らしく、ペダル側にトーンノブは無く、気に入ったセッティングのままにブーストするのが使い方のようですね。
実際かなりクリアな持ち上がり方で、ゲインを抑えてボリュームをユニティにした状態ではオンオフの差はかなり少ないです。
そこから好みや用途に応じてゲインを足してちょっとしたクランチを設定したり出来ます。ゲイン幅は最大にしても浅いクランチ程度ではありますが、回路の特性なのかフルアップに近づくに連れてファジーな膨らみが現れて巻き弦が潰れたり、ローミッドに嫌な圧も付加されるので、これ単体で歪みを作るのはあまり適してないかもしれません。和音も濁ります。(勿論PUの出力も起因しますが・・・)
その場合の質感はザラザラ、ブチブチした感じです。
やっぱりあくまでローゲインでの補正ペダルって印象がありますね。
補正用途でしたらかなりのレスポンスとクリアネスを確保しているので、元の音にちょっとしたハリ艶を足したい人にはうってつけかと思います。後段のブースターとしても好印象でした。
ここで公式解説の締めの一文を引用。
''If you've been looking for the holy grail of transparent overdrive pedals, her name is SELMA.''
ちょっとかっこいい。
ちなみに元値は165ドルで販売されてるようですね。
次回は同時購入した2500円の黒い歪みのレビューになります。