(今回は少し回路的な話しも含みますが、僕には電子知識は無いのでそういうヤツの憶測や勘違いも込み込みの内容として読んで頂けると幸いです)
先日、紹介したBlue Boy Deluxeですが、どうやら僕の買った個体はトーンノブの動作に不具合があったようです。
具体的には、このトーンノブはハイブースト/ローカットと、その逆にハイカット/ローブーストとして機能する仕様で、これは同社のTube Zoneに採用されてるものと同じなのですが、Tube Zoneと比べてハイカット側の減衰が少なく、「あー、あれとはちょっと効きが違うんだなー」くらいの認識で使っていました。
正常な個体ですとTube Zoneと全く同じ可変をします。
不具合に気づいたキッカケはオペアンプの交換でした。
今回ブログに載せるにあたり改めてメーカーサイトの説明書を読み返したところ、「オペアンプはソケット式なので交換できるよ」という説明があったので早速試してみました。
すると、急に全体の出力が下がってしまい、音もダークに・・・。オペアンプ交換の際に何か部品をやっちゃったか?と思い、知識が無いなりに基板部品を突いたりしてチェックしていきました。
基板そのものを動かしたりしてるとたまに出力が戻ったり、他にはスイッチのオンオフの加減で変わったりとイマイチ解決しないので、もう一台中古で購入してみるとそれが明らかに音が違う・・・。
実は出力低下と思っていた音が正常で、今まで壊れた状態のを正しいと思って使ってたんですね・・・。(要は不良品を摑まされてた)
後日判明した故障箇所は、トーンポットに繋がるコンデンサで、それが接触不良を起こしていた事でトーンの機能に問題が生じてました。
購入時で既にその状態だったのが、オペアンプの交換時に基板を動かした事でコンデンサの接触が戻って、一時的に本来の動作になった、というのが顛末ですね。
本来の動作だとコンデンサが効いているのでハイカットとなり、それが出力の低下に感じたというワケです。
とりあえず原因が分かったので、コンデンサを新しいものにすれば本来の動作に戻りそうです。
ただ、ここからがある種の本題になりますが、壊れた状態の方が音がクリアで好きなんですよね。
・・・というのもフィルター回路をスルーしているので、トーン機能が無効になるリスクはありつつも結果的に原音重視な音になっています。
幸いにもBrightノブで音の明度を調整できるので、この状態でもそれほど使用に困らず普通に良い音っていう。
と、こんな感じで、要は「買った中古品が壊れていて、その音が案外良い音だった」という話しです。
これ普通に考えたら中古楽器屋の検品が・・・って話しですが、音に問題がない上に不具合箇所も仕様と誤解してもおかしくない範疇なので仕方ないと思います。生産完了しているモデルでそもそも市場への流通も薄いので、正常なものと比較もしづらいですね。