修理をキッカケに前回、前々回と思いつきの改造を施してきましたが、今回はファズを組み込みました。
一番下のスペースにあるのがそれです。(上側の黒い包みはクリッピング基板)
改造の理由はこれひとつでエリック・ジョンソンごっこがしたかったから(脳筋)
ファズの回路図(レイアウト図)は、Analog.man ''Sunface Fuzz BC108''を採用しました。
これはシリコントランジスタのモデルでそこそこゲインが高め。ゲルマニウムも検討しましたが、電源を同じところから分配する都合上、極性の関係で共有できないのでやめました。
Sunfaceは普通に買うと高価な部類ですが、古典的なファズなので部品点数はめちゃくちゃ少なく、部品代で言ってしまうと相当安く作れてしまいます。
まあ、それで本家と同じ音になるのか?と言われると微妙ですし、本家はトランジスタの選定もめちゃくちゃ凝ってるはずです。
OD側の筐体スペースはかなりギリギリなので、これくらい小さい基板じゃないと収めようがなかったのもファズをチョイスした理由ですね。
それでも想定してた通りにはいかず、試行錯誤の末なんとか入りました。
Sunfaceには内部トリマー以外に表面にVol.、Fuzz、Sundial(バイアス)の3つのノブがあります。
本来のように表面に出すのは無理なので、とりあえず空いてる隙間からミニポットで操作出来るようにしました。ポットの固定はホットボンドです。
見ての通りアクセスがめちゃくちゃ悪いですが、どうにもならなかったですね・・・。
ストレートプラグなら干渉はしませんが、L字だと操作の度に軽く持ち上げなければいけません。
ファズのオンオフはピンスイッチ(筐体右下)なので演奏中の足での切り替えは不可。
この辺は3点スイッチとかで「ODのみ、FUZZのみ、OD+FUZZ」をモード選択して、そのオンオフをメインスイッチで行なう、といった風に出来れば文句無しでしたが、僕の技術力と知識では妄想止まりでした(誰か詳しい人いたら教えて下さい)
ちなみにOD→FUZZの順に直列で配線してます。
肝心のファズの音は普通に良い感じで、ギター側のボリューム絞った時の艶っぽさみたいな成分とチリつく感じが絶妙で追従性は良好です。
ただ、ゲインを最大にするとやけにノイジー+トレブリーでサーーという音が混ざってきてキツイので基本的にはその手前のノイズが落ち着くゲイン量での使用になります。
そもそも一般的にファズは最大ゲインのやや手前くらいが良い音な気はしますが、そういうのじゃなくちょっと音楽的では無い感じなのでなんとかしたさありますね・・・。
このノイズは回路図の出元の海外サイトでも同様の症状に悩むコメントが多く、ちょくちょくアップデート案を出してる人がいたりします。
使ったレイアウト図はこちら↓
(トランジスタはBC108''C''指定ですが、在庫がなく僕は''B''で作りました)
他のバリエーション↓
どちらもSundialはB5kで指定されてますが、海外のスレッドだと10kが推奨されてます。
そのほか諸々意見あり、FuzzポットもBカーブよりもAカーブの方が良いとかなんとか(適当)
【追記】・・・Fuzzポットのノイズについては信憑性高いかと思った方のレイアウトを掲載してるサイトでもコメ欄で同様の症状を訴える人達がいますね。
一般的なファズ回路が抱える問題として扱われてますが、結構度合いがエグいのはトランジスタのマッチングやゲインが高めだからですかね。僕も一旦は諦めます。
とりあえずBlue Boyの改造はこれで終わりになるかと思います。
あとは実用性を考慮するならデカイ筐体に入れ直してちゃんとフットスイッチを二つ付けるくらいかな〜、と。
ファズはもう一度見直して作りたいですね。
【追記】最終的にファズのコントロールは上面に移動し、接続順もファズが前段に来るようにしました。
上面にSundial(バイアス)、Fuzz(ゲイン)、下面にVolのミニポットの配置です。
又、回路ももう一方のレイアウト図を参考に部品を追加しましたが、Fuzzノブ最大時の問題に大きな改善はありませんでしたね。
トランジスタのCとBに100pfのコンデンサつけたりもしましたが、気休め程度に思います。ポット類は在庫の関係で変更できませんした。
基本的に良い音なのですが、強く歪ませた時にピーキー過ぎる印象です。本家を弾かない事には色々と判断が難しいですね・・・。
レイアウトを公開してるサイトのコメント欄にはもっと深掘りした意見があるのでそちらから試行錯誤するのが良さそうです。
あ、エリック・ジョンソンごっこも出来てますよ!