かつてモズライト社が販売していたファズ、''Fuzzrite''を自作してみました。
数あるオールドファズの中でもやや珍品?の部類な気がしますが、モズライトと言えばやはりベンチャーズ!
他にもレッチリのジョン・フルシアンテの使用でも知られています。(というかこの二者以外に有名な使用者っているんですかね・・・?)
もうオリジナルは作られてませんが、再現したクローンペダルはいくつか存在するので、一部での根強い人気がありそうです。
回路はファズらしくかなりシンプルで、オリジナルの基板の配線方法は面白い事になっていました。(小岩ファンク(現・Funk Ojisan)さんの紹介動画オススメです)
ごく初期にはトランジスタにゲルマニウムを採用してたそうですが、程なくしてシリコンに変更されたそうです。
僕が作ったのはシリコン版で、本来はTZ-82というトランジスタだそうですが、在庫が無かったので、2N3904を使用しました。(参考元のレイアウトの指示)
音に関しては結構ピーキーな感じで、正直単体での使い所に悩む感じでした。
エグイ傾向のファズでしょうか。ファズフェイスのようにギター側のボリューム操作で玄人好みな使い方が出来るタイプでは無さそうな・・・。
コントロールはVol.とDepthの二つです。
Vol.は出力は控えめなので基本はフルアップで固定になると思います。
何よりDepthの効きが独特で、なんというか説明が難しいのですが、歪み量だけの調整というよりはファズの質感や音量や高域も変化させてる印象です。
フルにするとドンシャリっぽいのかな? 荒々しく、シャーシャーしたファズになり、「ファズかかってる!」って音ですが、フルより手前はどの位置もやけに音量や高域が低下してしまいます・・・。
ただ完全に絞り切った状態なら音量は低下しないんですよね。
絞り切りかフルアップ・・・この二つの境目が極端に出力低下する感じです。なので、現状ではゼロか10か、みたいな使い方になってます。
この辺りの本家の挙動がどうなっているのか気になるところです。
Depthの挙動はともかく、動画で確認する分には結構近い質感の音が出てるように感じます。
興味本位で作っただけのペダルですが、ベンチャーズの録音と合わせて音を確認すると中々面白く、独特な音色なのもあって結構楽しいです。
毎度の事ながらちゃんと完成してるかどうかってのは本物を持ってこないと判断出来ませんが・・・笑
自作品の感想って事でひとつ。