Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

激安中華ヘッドレスの調整。シムの導入。

先日購入した中華ヘッドレスですが、概ね良い作りだったものの演奏性の面で気になる部分がありましたので、僕なりに改善しようとした記事になります。

 

ブリッジについて書くつもりでしたが、それについては弦交換の際に合わせて投稿しようと思っておりますので、まずは調整の方を書きます。当初の予定から記事が前後しますがご了承下さい。

 

又、調整内容は完全な素人目線になります。

 

 

まず、演奏性の面で気になった部分はハイポジションの弦高の高さ。

単純に弦高が高いだけというよりは、ロー〜ミドルポジションからハイポジションにかけてのギャップが変に大きく、またテンションもきつくなっていく為、弾きづらさがありました。

そのままでも弾けはするのですが、快適では無いです。

 

弦高を下げたり、トラスロッドを調整して様子を見ましたがどうにも根本的な解決が出来ず、「設計上の問題か・・・?」と思うようになりました。

 

ちなみに僕はギターの構造についての特別な知識は持ってません。

普段の調整に関しても、

「弾きながら弦高を上げ下げしつつ、ロッド回しながらバズ具合と相談して自分にとってしっくりくるポイントを見つける」

 

という方法をとっています。弦高を細かく数値で合わせたり、適切な知識の基に行なっているタイプでは無い、というのをご理解下さい・・・。

結果的には、弦高低め、ネックストレート気味かそこから僅かに順反りの傾向にあると思います。

 

感覚で調整してはいるものの、これまでこの方法でほぼほぼ好みの弾き心地にセッティング出来てます。

それが今回の中華ヘッドレスでは通用しなかったんですね。

 

 

参考までに僕の中華ヘッドレスの弦高ですが、当初はギリギリまで攻めて下げた結果、

 

・1弦12フレットで1.3mm、24フレットで2mm(誤差 約0.7mm)

 

という具合でした。ネック反りは一旦ストレートを基準にしました。

12フレットから24フレットにかけて約0.7mm程のギャップがあります。

このギャップの適正値はメーカーによって様々なようですし、僕も詳しくないですが、数値云々以前にまず弾きにくいという事実があるので・・・。

(ちなみにTUNEで作ってもらったテレキャスは12フレ、24フレ共に1mmという驚愕の結果でした)

 

 

これ以上弦高を下げるとローポジションでバズが強くなりますし、そもそもハイポジション側への変化は期待できなかったのでいっその事、ハイポジション側の根本を底上げする事にしました。

そこで登場するのが、シム。何気にシムを使うのは初めてです。

シムを使う発想も感覚的なものなので、これが適切な処置かは知りません。

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ESPの製品で、0.25mm、0.5mmの厚さがあります。(今後も出番があるかもなので多めに買いました)

シムはよく適当な紙やピックでも代用されますが、このESPシムはバルカンファイバー素材だそうで潰れや凹みが起きないらしく、厚さも数値化されてるので安心感あります。

0.5mmだと厚過ぎたので0.25mmを使いました。

 

ちなみにネックを外した際にネックポケットサイドに亀裂が・・・笑

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シムの幅は問題なく、ネックスペースにしっかり収まり、ネジ穴の間隔も問題なく適合しました。

 

 

シムを入れた上で、ローポジションとのバランスを見つつネックを結構順反りにしたところ、ハイポジション側のギャップはかなり改善されました。

現在は、

 

・1弦12フレットで1.1mm、24フレットで1.4mm(誤差 約0.3mm)

 

程度まで攻める事が出来ています。

順反りにした事でのローポジションの弾き心地は特に悪くは無いです。そもそもがローポジ低過ぎ、ハイポジ高過ぎというバランスだったので寧ろ普通レベルに落ち着いた感はあります。

一般的にネックはやや順反りがいい、とされますがそれよりも少し大げさに順反りさせてるとは思います(当社比)

 

全体の弾き心地はだいぶ良くなったと思います。

勿論これでも部分的なバズや押弦の違和感は残りますが、届いた頃と比べると自分らしく弾けるくらいになりました。(慣れも込みですが・・・)

これに合わせたPLEKでの擦り合わせをすればかなりまともになりそう。

 

 

あとよく言及されるシムを入れた事での鳴りの変化については、なんとなくローコードをジャランとやった時のサステインやまとまりに違いが起きたような気はしますが、3万そこらの中華コピーギターにおいてはクッッッッッソどうでもいいですね。

100ある鳴りのうちの50を犠牲にして演奏性に10加わるならそっちを取ります。

 

ていうかエレキにおける鳴りとかいう表現は色々と謎な部分が多過ぎる。

 

 

 

『鳴り』は俺たち一人一人の心の中にあるんだよ・・・!

 

 

 

 

 

《終》