またちょっとだけレアなCDが安くみつかったので確保・・・。(既にリマスターダウンロード版で持ってますが、CDでも欲しかったので)
このブログをご覧の方には特に珍しくもないですかね。でもアスワニについてはまだまともな紹介はしてないです。
↑是非こちらの曲を再生しながらお読み下さい。(冒頭の写真とジャケは違いますがこれはリマスター時に変更されたもので、曲は1stのものです)
フュージョンギタリスト、Prashant Aswani(プラシャント・アスワニ)のデビューアルバムです。
知名度はそれほど高くはないギタリストですが、当たり外れも多いマイナーテクニカル界隈では作曲/演奏共に比較的バランスのいいプレイヤーです。
コアなグレッグ・ハウのファンからはその弟子としてよく知られてるのではないでしょうか。
このデビューアルバムはカバー2曲を除いての全てがアスワニの作曲によるインストで、製作にはグレッグ・ハウが協力しています。
ハウはベースとドラム、一部でギターのゲスト参加という感じですね。
アルバムの出来は中々に良く、90年代以降のテクニカルロックフュージョンが好きな方にはハマると思います。
というか完全にハウなんですよね・・・笑
知ってる人は皆んな口を揃えてハウ過ぎると言いますね。
プレイスタイルやフレージング、曲作りまで驚くほどにハウのクローンといった感じで、正直なんとなく聴かされたら区別がつかないレベルです。
実質的にトータルのプロデュースがハウなので、リズムセクションから全体的な音質の傾向もそっくりです。(本当にアスワニが作曲してんのか???)
ハウクローンという点ではオリジナリティには欠けますが、曲自体はかっこいいものが揃っています。
ヘヴィな要素やメロディアスなテーマ、フュージョン的なキメのバランスがいいのでノリよく聴けると言いますか、変に頭を使わずに難解さも摂取できる感じでこれは結構ポイント高い点だと思います。
あと全体的に曲尺がコンパクトなのも貢献してますね。
プレイスタイルは柔らかい音色のスムースなリードサウンドを軸にレガート、タッピングを織り交ぜたウネるような速弾きを展開してくれます。(早い話ハウ)
サステインの効いた伸びやかな歌うニュアンスもしっかりあり。(ハウ)
文句なしに上手いです。
ハウ参加の曲になるともうどっちがどっちかワケ分からなくなりますがご愛嬌・・・。
本人を前にしてモロパクりの演奏するのって結構勇気いると思います。笑
(アレックス・ハッチンスもギャンバレを前にステージウォームアップをした時は彼から盗んだリックを弾くと申し訳ない気持ちになったとか・・・笑)
ハウっぽさが特に強烈に出ているのはこの1stで、以降は徐々にアスワニの持ち味が増していきます。ハウはブルージーだったり、ソウルフルなムードも出しますがそういう部分はアスワニには無いですかね。
それでも根本的にはハウフォロワーですが、ロックなセクションにおいてはまた違った個性を聞かせてくれます。アルバムは現時点で4、5枚出てるようです。
という感じで個人的にはギターフュージョンの佳作といった位置にあるアルバムです。