もう10年位になりますが、アコギはJ-45を愛用しています。
購入時から弦高が低めで押さえやすい反面、季節によっては軽いビビりが出るのでした。
それでも完全な音詰まりは無かったのですが、ここ数年にかけて雲行きが怪しくなり、ついに1弦5フレット以降が鳴らなくなってしまいました・・・。
ハイ起き気味なのも原因です。
試しに現状の1弦12フレットの弦高を測って見るとなんと1mm切ってました。笑
アコギでこんな事あるか?? そりゃビビるわ。むしろ今までよく使えてたなっていう。
フレットは擦り合わせる余裕も無さそうですし、何よりリペアに出すお金が勿体無いのでサドル側を自分で交換して弦高を上げてみる事にしました。
チョイスしたのは、グラフテック製TUSQ(ピッチ補正有り)のタイプで1000円程です。
おそらく最初に乗っていたものがそれでした。
取り付け後の写真しかなくて申し訳ないですが・・・。
隣に放っぽり出しているのが今までのサドル。食パンみたいな色に変色してますが、今回選んだ物と同じっぽいです。
サドルの加工は紙やすりで行いました。まずは元のやつを参考に左右のシェイプを微調整。
底面は削り過ぎると後戻り出来ないので、やり過ぎないように合間合間で弦を張り直して実際に確認しつつ合わせていきました。
特に問題となっているのは1弦側だけなので、そっちだけ高くなるように角度を付けて削りましたが、専門的な知識は無いので「なんとなくこの角度と力加減で削ればええやろ・・・!」程度のノリの作業です。笑
結果としては完全に素人作業ながら無事に済みました。
成形に関してはあまり神経質に深追いするとロクな事にならないと判断したので、角を丸めるのも感触的に支障ない範囲に留めました。笑
完成後の鳴りはバッチリで、問題の1弦の音詰まりは完全に解消され、現状での12フレット上の弦高は、
1弦側 1.6~1.8mm程
6弦側 2mm程
になりました。一般的なものよりもまだやや低いかもですね。ソロスタイルの人達はもう少し低そうです。
そして後から知ったのですが、アコギのサドルは弦の溝を切らなくても良いようです。
そのまま弦を張れば自然なテンションの位置に留まり、あとは経年で溝が出来てくるみたいですね。
僕は事前にカッターで軽く切り込みを入れてしまいました。笑
だって元々のやつが切り込み入れたような溝になってたんや・・・。
更に後になってハードケースの収納スペースから純正のサドルも出てきまして・・・。
このギターは中古品で、手に入れてから10年は経ちますが、僕がケースの中身をちゃんと確認してなかったんですよね。
前オーナーが弦高を下げるために低めのTUSQに変更していたのだと思います。
(ちなみに純正のサドルと僕の仕上げたTUSQを比べるとほぼほぼ同じ高さでしたので、
ワンチャン純正のに差し替えただけで解決してた可能性あります。純正サドルは溝の切り込みを入れた感じでは無く、自然な溝に見えます)
まあでもこういうのは自分でやってみておくものだな〜と、また一つ学びがありましたね。