Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

身内のBrett Garsed(ブレット・ガースド)話し。

ちょっとした小話しです。

 

先日、祖母の葬式やらで親戚が集まりました。

その従兄弟の一人に主にポップスの現場で活躍しているギタリストがいるのですが、若い頃にアメリカのMIで学んでた時期があり、そこではなんとガースドのプライベートレッスンを受けてたんですよね。

僕としてはめちゃくちゃ羨ましい話しです。笑

ガースドのレッスンはどんな感じだったか聞いたところ、めちゃくちゃ良い人だったけど、教えるのはあまり上手くなかったそうで、本人の得意のフレーズの仕組みなんかを聞いてもイマイチ要領を得ない(知りたい事を知れない)回答になったそうです。

というのもおそらくガースドも耳の感覚で弾いてた説が濃厚で、理論なんかも当時はそれほど分かってなかったんじゃないか?と思われます。

ガースドは最近のインタビューでMVPやヘルメリッチとのアルバム(''Quid Pro Quo''/''Exempt'')を録音していた頃を振り返っていますが、当時は一般的なスケール以外はよく分かっておらず、メロディックマイナーすら知らなかったそうです。

逆にその状況でよくあの演奏が出来たなと思いますが、耳が先行してる人は本当にそういうところありますよね。笑

ともかくそんな感じなので、理論的なレッスンは苦手だったのかもしれませんね。

(今では結構アカデミックに解説してたりするので理解してると思います)

 

怒っているところを見たことが無いくらいに穏やかで良い人らしいですが、そんな彼が一度だけブチギレていたそうで、

その理由も、とある生徒が他の生徒に対してバカにするような発言をしたとかで、「おい!!そんな事を言うな!!!」と注意して、その時だけはかつて無いほどに怒ってたそうです。笑

人のためにちゃんと怒れる良い人感・・・笑

 

学外だと、ベイクドポテトでのガースド&ヘルメリッチのライブをちょくちょく見る機会もあったようなので本当に羨ましいですね。

 

従兄弟は他にもスコヘンのレッスンも受けてたようですが、やはり難解だったそうです。

かなり親身にレッスンしてくれるみたいですが、簡単に答えを教えるような方法じゃなく、本質的な部分は自分でコピーして分析しろ、というスタンスだったそうでスコヘンのストイックさも伺えますね。(インタビュー読んでても「近道なんて無いよ。地道にやるしかない」って風な言い方をよくしてますよね)

スコヘンは自分で書き溜めたコピーフレーズ集みたいなノートを持っていて「俺もいまだにこういうのをやってるんだ」と言われたので、それ見せてってお願いしたら「ダメだ!こういうのは自分でやるんだ!」って断られたそうな・・・笑

スコヘンに限らずジャズプレイヤーはこういうのやってる印象ですね。マイク・スターンも暇さえあればずっとコピーして書き溜めてるそうですね。

 

 

一度は僕もガースドに会ってみたいですね。