Shun Nokina(SND)の限定2in1モデル。

自身のL’ブランドの中からの2機種を組み合わせたものです。
全部で9通りのラインナップがありますが、
こちらはTS系の''MAT''とブースターの''PV(Pro Boost)''を合わせた''S7''というモデル。
先日のRedemptionist(RED)をキッカケにこの2in1シリーズも気になってました。
S1からS9まで様々な組み合わせがあるにも関わらず、個人的ツボのREDが一つも採用されてないのが残念ですが、今回は前々から興味のあったMATをメインにブーストもあると便利そうなのでPVとの組み合わせにしました。
(MATありきだと、CLDという機種との組み合わせも気になりましたが、CLD側が少し電源周りで面倒な仕様だったので一旦は保留・・・)
2in1ながら相変わらずのミニ筐体へのこだわりある設計で、おそらくこれ専用に独自に作った筐体だと思います。
↓中身。流石に電池は入りません。

ぶっちゃけ中身に関しては、見た感じ既製品のL’の基版をそのまま二つ並べて配線でブリッジしただけのようなので(余分なフォンジャック2つに笑う)、
少し知識のある人なら自分で再現出来る範囲ですが、筐体はそうそう真似できないのでこれ自体の価値はあります。
中古ならそこまで高くないですし、L’を2つ買って合体させる手間を考えたら素直にこのシリーズを買えばイイと思います。
(とはいえ新品価格だとちょっと・・・って気も)
逆に言えば、既にL’単体でお気に入りの2台を持ってるならそれの直列となんら変わらなそうなので、可搬性と必要な電源の数くらいしか違いはないかと。
前置きが長くなりましたが、音に関して。
まず、前段(右)の''PV''は1ノブのシンプルなブースター。
本来はインピーダンス調整のSoftノブもあったそうですが、2in1にするにあたり省かれました。
本当にクリアな音色で良くも悪くも味付けやクセが無いです。
純粋に出力を稼ぐ事で音にハリが出てる感じですね。
強いてクセを挙げるなら徹底してハイファイな傾向ではあるので、モタつきのような要素とは無縁な無機質な音。
ハイグレードパーツを好むNokina感ある解像度です。
これ以上に無いシンプルさなのでこれくらいしか書く事がないです。
そして後段(左)はメインの''MAT''です。
いわゆる改造TS系の部類で、Vol / Gain / ToneにLow-Cutも加わった4ノブの構成です。
やはりこちらもハイファイさを感じる音となってました。
オープンなハイファイさというよりは、TSらしさ残ってるんですが、音に芯や立体感があり、もっとゴツンと来る印象です。
ゲインも高く十分に歪みますし、低域もしっかり出るのでTS系とはいえ普通にこれ単体でメイン歪みとして使える音になっています。
個人的にはMI AudioのBlue Boy Deluxeと似たところあるかも。
ちなみに元々はLow-Cut無しのMaestosoという前身モデルがありましたが、このMATもLow-Cutを全くしなければMaestosoの音になるそうです。
それだと結構な音の太さですが、Low-Cutの効きがめちゃくちゃイイ・・・というか効き過ぎるくらいなので何とでもなります。
これはツインリバーブのようなローが強いアンプとの組み合わせで威力を発揮しそうですね。
逆にToneはカット方向にはあまり効かず、良くも悪くも高めの帯域にキンキンした要素が少し残ります。
自分はもう少し角の取れた音が好きなので、Toneを全て絞った上で少しローカットしたら滑らかな甘い音が出ました。
このサイズながらMARがそれなりに守備範囲広いですし、必要に応じてPVでゲインを補なったり、単体でハリを加えたり出来るので音の傾向さえハマれば便利な一台です。
オンオフスイッチが流石に窮屈なのと、ハイファイ設計の弊害なのかちょっとだけノイズは気になりますが、セッションに一つ持って行くには丁度いいですね。
万能さで言えばおそらくCLDとの組み合わせの''S2''の方が向いてそうですが、CLD側のオペアンプの仕様上、電源投入直後は強いピッキングで大きめの信号を入力しないと動作が安定しないらしいのが怖くて見送りました。
ミニ筐体に合計8ノブはロマンあって好きなんですが・・・笑