Nobuの日々のギターとか音楽ネタとか。        ~Slight Return~

ギター弾いてます。ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

SND x L’ ''S7(MAT/PV)''

Shun Nokina(SND)の限定2in1モデル。

自身のL’ブランドの中からの2機種を組み合わせたものです。

全部で9通りのラインナップがありますが、

こちらはTS系の''MAT''とブースターの''PV(Pro Boost)''を合わせた''S7''というモデル。

 

先日のRedemptionist(RED)をキッカケにこの2in1シリーズも気になってました。

S1からS9まで様々な組み合わせがあるにも関わらず、個人的ツボのREDが一つも採用されてないのが残念ですが、今回は前々から興味のあったMATをメインにブーストもあると便利そうなのでPVとの組み合わせにしました。

(MATありきだと、CLDという機種との組み合わせも気になりましたが、CLD側が少し電源周りで面倒な仕様だったので一旦は保留・・・)

 

2in1ながら相変わらずのミニ筐体へのこだわりある設計で、おそらくこれ専用に独自に作った筐体だと思います。

↓中身。流石に電池は入りません。

ぶっちゃけ中身に関しては、見た感じ既製品のL’の基版をそのまま二つ並べて配線でブリッジしただけのようなので(余分なフォンジャック2つに笑う)

少し知識のある人なら自分で再現出来る範囲ですが、筐体はそうそう真似できないのでこれ自体の価値はあります。

中古ならそこまで高くないですし、L’を2つ買って合体させる手間を考えたら素直にこのシリーズを買えばイイと思います。

(とはいえ新品価格だとちょっと・・・って気も)

逆に言えば、既にL’単体でお気に入りの2台を持ってるならそれの直列となんら変わらなそうなので、可搬性と必要な電源の数くらいしか違いはないかと。

 

 

前置きが長くなりましたが、音に関して。

 

まず、前段(右)の''PV''は1ノブのシンプルなブースター。

本来はインピーダンス調整のSoftノブもあったそうですが、2in1にするにあたり省かれました。

本当にクリアな音色で良くも悪くも味付けやクセが無いです。

純粋に出力を稼ぐ事で音にハリが出てる感じですね。

強いてクセを挙げるなら徹底してハイファイな傾向ではあるので、モタつきのような要素とは無縁な無機質な音。

ハイグレードパーツを好むNokina感ある解像度です。

これ以上に無いシンプルさなのでこれくらいしか書く事がないです。

 

 

そして後段(左)はメインの''MAT''です。

いわゆる改造TS系の部類で、Vol / Gain / ToneLow-Cutも加わった4ノブの構成です。

やはりこちらもハイファイさを感じる音となってました。

オープンなハイファイさというよりは、TSらしさ残ってるんですが、音に芯や立体感があり、もっとゴツンと来る印象です。

ゲインも高く十分に歪みますし、低域もしっかり出るのでTS系とはいえ普通にこれ単体でメイン歪みとして使える音になっています。

個人的にはMI AudioのBlue Boy Deluxeと似たところあるかも。

 

ちなみに元々はLow-Cut無しのMaestosoという前身モデルがありましたが、このMATもLow-Cutを全くしなければMaestosoの音になるそうです。

それだと結構な音の太さですが、Low-Cutの効きがめちゃくちゃイイ・・・というか効き過ぎるくらいなので何とでもなります。

これはツインリバーブのようなローが強いアンプとの組み合わせで威力を発揮しそうですね。

逆にToneはカット方向にはあまり効かず、良くも悪くも高めの帯域にキンキンした要素が少し残ります。

自分はもう少し角の取れた音が好きなので、Toneを全て絞った上で少しローカットしたら滑らかな甘い音が出ました。

 

このサイズながらMARがそれなりに守備範囲広いですし、必要に応じてPVでゲインを補なったり、単体でハリを加えたり出来るので音の傾向さえハマれば便利な一台です。

オンオフスイッチが流石に窮屈なのと、ハイファイ設計の弊害なのかちょっとだけノイズは気になりますが、セッションに一つ持って行くには丁度いいですね。

万能さで言えばおそらくCLDとの組み合わせの''S2''の方が向いてそうですが、CLD側のオペアンプの仕様上、電源投入直後は強いピッキングで大きめの信号を入力しないと動作が安定しないらしいのが怖くて見送りました。

ミニ筐体に合計8ノブはロマンあって好きなんですが・・・笑

 

Dimarzio ''DP110 FS-1''

ディマジオの古のピックアップ。''DP110 FS-1''です。

リアに載せました。

(見た目に変化の無いPUなので、交換後の写真だと『なんのこっちゃ』だと思いますが・・・)

 

 

DIMARZIO ( ディマジオ ) / DP110 WHITE FS-1

最古のハイパワーシングルコイルの一つらしく、アルカトラス時代からちょっとした時期までのイングヴェイが使ってた事で有名です。

他にはデビッド・ギルモア、マーク・ノップラー、ロリー・ギャラガーなども愛用してたそうな。

 

FS-1という名称は''Fat Strat''の略らしく、その名の通りシングルコイルのパワー不足を補い、ファット/スムース化を図ったモデル。

前回に試したダンカンのSSL-4(Quater Pound)が良かったのでこれも気になり購入してみました。

 

結果からいうと普通に良いですね。

シングルらしさもあるというか、予想してたよりも普通にシングルコイルです。

騒ぐほどのハイパワーではなく、補正されたシングルコイルみたいな雰囲気。

ノイズが多いとの意見もありますが、自分のセッティングだと気にならないです。

出音はシングルコイルの範疇で全体的にバランスよくパワーアップされてる印象なので、過度にハムのような用途を狙わないのであれば十分に汎用性が高いです。

強い歪みでもしっかり受け止めてくれますし、音の分離も良いです。

一般的な煌びやかなシングルコイルと比べると高域のロスはありそうですが、純粋なシングルコイル構造でパワー系を狙うならこんなもんな気もします。

 

ポットの抵抗値は『250k推奨』のようで、最初500kの状態で取り付けた時は想定よりカリカリした音になってしまい残念に思ったものの、250kにする事で丁度良くなってひと安心。

もちろん好みで500kと合わせても良いと思いますが、自分はマイルドな音を想定してたのでコレジャナイ感じでした。

250kでもストラトらしいパキパキ感は残りますし、なんなら取り付けるまではもっと丸い音だと思ってましたね。

そういうのを目指すならSSL-4の方が太さやパワー感もあると思います。

 

・・・といった感じです。

 

SSL-4と似たコンセプトですが、自然なストラト感はFS-1の方があるかな。

もし、S-S-Sのリアに搭載するならSSL-4だとセンター、フロントにくるPUの種類(マッチング)を選びそうな感じがあるので、そういう意味でも全体的にストラトらしさを残したいならFS-1の方が他PUとの相性が良いと思います。

そもそもSSL-4は500k推奨なので、普通のシングルコイルとの共存がしづらいかもですね。

 

ちなみに自分は今回入れ替えとなったSSL-4をフロントに移動させるか検討しましたが、250kでフロントだとモコつきそうなのと、他との出力バランスが悪そうなので一旦は保留し、フロントはTexas Specialにしました。

どちらもピックアップの高さ調整をシビアに追い込み、イイ感じです。

 

それと分かりやすく高さで出音が変化するので、なんとなく好みと合わなかった場合、細めに高さ調整をしてみると好きなポイントがあるかもしれません。

 

DIMARZIO ( ディマジオ ) / DP110 WHITE FS-1

スチール製トレモロブロックを安価に済ませる。

メキシコストラトのトレモロブロックを交換しました。

元々のブロックは亜鉛ダイキャストとかで、まぁ安いギターにありがちなものが使われています。

自分としては特に気にせず使ってましたが、一般的にはスチールの方がグレードが高く、良質だとか。

元のブロックのアーム穴を潰してしまってましたし、せっかくならアップグレードしてみるか〜とスチールブロック単体を探すもそこそこ良いお値段する・・・。

というかスチール製だとメキシコ規格に合うのが無さそう。

 

そこでAmazonで中華製のものを試してみました。

安価なギターパーツを多く販売する、Musiclilyという業者の物です。

レビューも概ね問題ないですし、正直この程度のパーツなら規格さえあってればそこまで品質にこだわる必要も無さそうに思ったので購入。

今回はスチール製ですが、ブラス製もあります。

注意したいのは、事前の詳細なスペック/規格の確認。

今回、一般的なメキシコスタンダードは上記のものが適合しましたが、

一見互換がありそうな同じ6点支持ユニットでもモダンタイプ、ヴィンテージタイプ(USAアメヴィン、Mexクラシックシリーズなど)ではまた違った規格になるようです。

更に『ブロックは付いたけど、アーム穴の位置が合わない』みたいなケースも見かけます。

ひょっとしたらユニット自体の互換はあっても、ブロックだけは別規格という事もあるかもしれません。

だってわざわざ『MIMスタイル』って表記入れてるのが気になるんですよね。意図的にUSAと区別した表記です。

(参考までに自分のメキシコストラトは2013年製のスタンダードモデルです)

正直ややこし過ぎて自分も正確には把握してませんし、種類も多くて混合しやすいので購入検討の際はご注意を・・・。

 

そしてもう一つややこしいのが、

このブロックのアーム穴/径はUSA規格(4.8mm)なんです・・・。

要は、ブロック自体はメキシコ規格でポン付けできたのに、アームだけはUSA規格というチグハグな状態です。

なので手元のメキシコ付属のアーム(多分5mm)が使えず、SCUDの径4.8mmアームを買い足しました。

 

換装後。

先に注意喚起を書いちゃいましたが、

製品自体の品質は悪くなく、ちゃんと規格さえ調べて合わせれば問題は無さそうです。

アーム穴以外は完全な互換があり、綺麗に付け替え出来ましたが、唯一ボールエンドの留まる位置が通常より浅めでした。

(上記写真でも分かると思います)

個人的にはこれによる特性の変化は感じませんでしたが、テンション感が変わるというレビューもあるので気になる場合もあるかもですね。

アームの操作感については、限界ギリギリの締め込み位置でも小さなカタつきがあります。

自分はSCUD製のアームにしたので、もしかしたら同じMusiclily製のアームなら改善されるかもですが、保証は出来ません。

現状は根元に収縮チューブを被せて解決してます。

 

そして、

肝心のスチール素材による影響に関しては、全体的にドッシリ感というか・・・なんとなく鳴りにまとまりが出たというか・・・、以前はもう少し散らかった感じだったかもです。

質量は変化してるので何かしらの違いはあると思います。

それが良いか悪いかは人それぞれですね。

 

とにかく製品自体は問題なかったので、安価に素材変化を試したい人にはオススメ出来ます。

 

 

その他、色々なラインナップがあります。

Seymour Duncan ''SSL-4(Quarter Pound) ''

今更説明するまでも無さそうなダンカンの定番ピックアップ、

''SSL-4(Quarter Pound)''です。

シングルコイルのままハムのようなパワーが得られるロマン・ピックアップで見るからにゴツいポールピースが特徴ですね。

 

SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SSL-4 Quarter-Pound Flat

 

似たところでシングルサイズハムバッカーとの違いは、こちらはあくまでシングルコイルであるという点で、シングル特有の立ち上がりの良さやキレも残しつつ、太さとゲインが強化されています。

 

クオーター・パウンドといえば自分としてはリッチー・ブラックモアの印象ですが、実際はシェクター製だったという情報もあります。

(シグネチャーストラトはSSL-4)

リッチーの音を目指すワケではないですが、昔から気になっていたピックアップです。ちなみに以前テレキャスのフロント用は持ってましたがストラト用は初。

 

今回、メキシコのストラト(メイプルネック、アルダーボディ)のリアに載せてみました。

このストラトは長らくディマジオのシングルハムに替えてましたが、色々あって普通のシングルに戻し、更にこのSSL-4に・・・という経緯です。

 

ピックアップカバーが省かれ、コイルの保護にはテープのみ巻かれてる仕様ですが、

いざ取り付けるとピックガードのマウント穴よりも胴回りが一回りか二回りほど小さくスカスカ・・・。

既存のピックアップと見比べても明らかに外周が小さいので、マウントスペース内でグラつきまくりです。

これはどうやらバネではなく昔ながらのラバーチューブを使うのが正解のようですね。

ちゃんと固定されたとはいえ、ピックアップ周りに残る僅かな隙間が気になる人はいそう。(僕)

 

 

肝心のサウンドは、ただただゴキゲンで普通に使いやすい出力と音色です。

もっとノイジーになったり、ローがモコついたりするのかなと思ってましたが、個人的にはそんなことも無く、スムースなサステインに加えてシングル的なアタックも残り、

ハムよりも繊細な演奏に対応しそうな感じ。

ボリュームを絞った時の減衰の仕方はどうしても太さが残る感じですが、過度にコモるほどでもなく、出力を考えるなら悪い印象はないです。

正直もっとじゃじゃ馬なものを想像していましたが、バランスの良いピックアップだと思いました。

 

歪みのノリも良く、低音弦での気持ちいい食いつき感はハムでは得られない成分があります。

とても気に入りました。

 

SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SSL-4 Quarter-Pound Flat

 

L’(SND/Leqtique) ''Tosin Abasi Signature Kigen(起源)''

Shun Nokina氏の派生ブランド『L’』の歪みです。

''Kigen(起源)''(すげえ名前だな・・・)

Animal as LeadersTosin Abasiのシグネチャーです。

先日紹介したSND ''Redemptionist(RED)''のアバシ版となります。

※実質的に同じ製品なので上記レビューを前提に書いていきます。

  音の傾向は上記を参照ください。

 

『アバシ所有のREDの回路をトレースし、彼の要望に合わせて高域のレンジを拡張したモデル』との事ですが、

オリジナル(SND版)のREDが暗めな音だったので高域の拡張は納得のリクエストです。

それがこのKigenではどれくらい変わってるのか注目ポイントですが・・・

結果から言うとほぼそのままです。笑

 

オリジナルと並べて比較してもよく分からず、むしろ『よく似せてあるな』という安心感の方が勝ちました。

各ノブの効きからノイズ量までほぼ同じです。

高域のレンジを拡げてあるのは事実だと思いますが、交互に比べてるうちによく分からなくなりました。笑

セッティングによっては、kigenの方が少し手元がシビアになったというか、オマケされる感じは減少したかもです。

でも本当に殆ど同じなので、オリジナルにこだわらない人ならKigenでも問題ないです。

 

音色自体は相変わらずスムースで伸びのあるOD~Distといった具合で、やはり暗めな傾向はそのままです。

分かりやすい変化を求める場合は、Leqtique版かL'版のREDを試すのがよさそうです。

自分は弾いた事はありませんが、他所のレビューやデモを聴く限りでは、よりエッジの効いたアグレッシブな音でもう少し前に出そうな印象です。

 

同名製品が複数あるのでややこしいシリーズですが、

改めて簡単にまとめると

まず最初にSND Redemptionistがあり、

そこから回路に変更を施したLeqtique Redemptionist、L’ Redへ続き、

そして本機Kigenという流れです。

KigenでオリジナルRedemptionistの回路に回帰するという意味で『起源』なんだと思います。

オリジナルは探せば今でも中古で見つかりますが、Kigenの方がお手頃ですし、上述の通り音にも遜色ないです。

 

明らかに違う点は、

・筐体の背が高くなった

・電池使用不可

(基板まで見てないけど)内部の品質が大量生産ものに

 

というところです。

でもスイッチやノブなどの感触にチープさは感じません。

 

アバシのネームバリューに関係なく、使いやすい歪みとして試す価値はあります。

昔のFender Japanの''Texas Special''は本家USA製とは違うのか問題。

''Texas Special''・・・、いわゆるテキスペというやつでFenderのカスタムショップから販売されてるピックアップです。

 

カスタムショップという事で少々お高い交換用ピックアップですが、実は昔のフェンダー・ジャパンのギターに搭載されていた時期がありました。

ピックガードには『U.S.A. Texas』をアピールするシールが貼られ、

『日本製のギターなのにピックアップは本家USAのを使ってるぞ!』ってのが売りでした。

・・・が、ネットではこのテキスペは『別物』なのでは?という意見も見かけるんですよね。

 

これって実際どうなんですかね??

確かに当時の安ストラトにオマケするには高価な気はするので、何かしら廉価版が使われててもおかしくないですし、実際に音が違うという意見もあるようです。

 

自分も昔使ってたフェンジャパ・ストラトがこのテキスペ搭載モデルで、今ではピックアップだけ外して手元に残してます。

改めて再利用すると普通に音も良く、扱いやすいピックアップなので素性はなんでもいいんですが、純粋に知識欲として気になるというのもあります。笑

 

こういう時に参考になるのは抵抗値だと思うので測定してみたら、

フロント側6.26k、リア側で6.3kでした。(センターは取り付けてるので省きました)

古いものなので経年変化はあるかもしれません。

 

フェンダー公式の公表値は下記の通り。

5.94K(Front)、6.27K(Middle)、6.56K(Bridge)

 

こう比べると、僕のやつはどちらも公式でいうセンター(ミドル)の値です。

ピックアップのブレ幅に詳しくないんですけど、これって誤差の範囲でしょうか?

 

 

ぶっちゃけこの場では何も分からないままなんですが、他に調べてる方がいたら抵抗値の参考程度にはなるかもという事で取り挙げました。

 

ちなみに自分は単体販売の方のテキスぺを弾いたことはありませんが、手元のやつに関しては、適度な粘りやアタックにプリンとした感じの艶がある感じで弾いてて気持ちいいです。

悪く言えばわざとらしいテキサス味とも言えそうですが・・・、

自分は好きですね。

そもそもテキサス味ってなんやねんってところですが、まあSRV的な・・・?

 

 

【CD語り#7】Quiet Riot ''The Randy Rhoads Years''

久々にこのシリーズです。

というのも今年もランディ・ローズの命日が来たからですね・・・。

ランディは僕が最も影響を受けた一人でいまだに好きです。

世間的にランディの功績と言えばOzzy時代なのでQuiet Riotネタは変化球もいいところですが、このアルバムについて新たな発見があったのでそれを踏まえて書かせてください。

 

83年のアルバム''Metal Health''の大ヒットで知られるQuiet Riotですが、元々はランディのバンドでした。

ランディ時代にも2枚のレコードがリリースされましたが、その後のCD化やリイシューもなく、長らく入手困難が続きコレクターグッズと化します。

この時代のランディはオジー時代程の派手さは無いですが、ちゃんとランディらしさがありますし、のちの名演となるフレーズの元ネタもチラホラ使ってたりでファンとしては興味深い内容です。

とは言えバンドの音源自体は厳しめな評価が多く、あまり褒められたものでもないです。

 

QR時代のランディの音源がまともに流通しない状況が続く中、93年にリリースされたのが本作''The Randy Rhoads Years''です。

QRでの演奏が気になってた後追いランディファンには嬉しい一枚。

僕も偶然店頭で見つけて歓喜したのを覚えてます。

 

 

このアルバムはランディ期の2枚と未発表音源からなるコンピレーション盤ですが、大幅な編集が施された『リミックス盤』です。

というのもオリジナルテイクの品質が良くないので、再リリースに耐えうるクオリティに改善するべく、ボーカルのケヴィン・ダブロウのアイデアであれこれ手が加わっています。

購入当時は編集されてる事を知らずに聴いていたので、しばらく経ってからその事実を知りガッカリしたものですが、今となっては完成度の高いリミックス盤も好きです。

そしてその編集内容について、ケヴィンのボーカルの録り直しや、全体のミックス等を修正したのは知ってたのですが、

実はランディのギターサウンドも変更されてたそうで・・・。

今更ながら自分は海外wikiやブログ記事で知りました。

 

ギターの再録と言ってもランディの代わりに誰かが弾き直したワケではなく、いわゆる『リアンプ』の技術が使われており、当時のマスターテープから取り出したランディの録音ソースをマーシャルアンプに流し込んで録り直したそうです。

何故こんな回りくどい工程があったのかというと、生前ランディが『オジーとのライブで出してる音が気に入っている』とケヴィンに話していたらしく、音質改善に乗じてランディ自身のお気に入りの音を再現しようと試みたワケですね。

この作業のためにケヴィンはカルロス(カヴァーゾ)にマーシャルスタックを借り、オジーの''Tribute''を参考に音を作っていったそうです。

 

又、興味深いオーバーダブのひとつに一曲目''Trouble''へのワウ追加がありまして、

これは当時ワウを買うお金が無く、その使用を諦めたランディの想いを汲んでケヴィンがランディのトラックに合わせてワウ・ペダルを操作した、という中々に胸熱な話しとなっています。

でも肝心のワウがどの部分か全然分からないんですよね・・・笑

 

 

・・・と、まぁこんな感じで当初は僕が知らなかった情報でした。

これらは海外wikiにもあるので、ちょっと調べてる人なら知ってるかもですし、ひょっとしたら国内盤ならブックレットにも書いてるのかもですね。

 

ランディに限らず、故人の音源を関係者が蔵出しするタイプのビジネスってどうしても一部からの反感を賈う印象がありますし、このアルバムもそういう声はある気がします。

発起人がケヴィンってところも影響しそうですね。

ただ、リリースするにあたりランディの遺族側から『やるならちゃんとした品質のものに仕上げて欲しい』と条件が提示されてた事もあってか、しっかり作業して楽曲クオリティを上げてますし、

上述のエピソードなんかはやはり当時のバンドメイト特有の想いや関係性から来るアイデアですよね。

僕はリスペクトを感じるリミックスだと思いました。

 

最後に僕の好きな曲''Trouble''とそのソロを採譜したTABを掲載しておきます。

ケヴィン曰く『ZEPとBostonの影響がある』そうですが、確かにって感じですね。

イントロはZEPの''Good Times Bad Times''のリズムにBostonの''More Than a Feeling''のアルペジオの組み合わせ、序盤の歌メロは完全に''Peace of Mind''です。笑

 

↓こちらがリミックス版。

テープの速度を上げた副産物で『半音上げ』のFになってます。

ギターとしては開放弦使う曲なのでまずレギュラーでは弾けないんですが、

ケヴィンの歌はこのピッチの方が良かったそうですが、半音上げチューニングなんてやってられないですね。

ソロはオリジナル版は3:15~

リミックス版は2:23~から。

 

※オリジナルキーのEで記譜してます。

コンパクトで良いソロだと思います。

実際に弾いてみたやつ。微妙に譜面通りではないです。

 

Randy Rhoads Years

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