久々にこのシリーズです。
というのも今年もランディ・ローズの命日が来たからですね・・・。
ランディは僕が最も影響を受けた一人でいまだに好きです。
世間的にランディの功績と言えばOzzy時代なのでQuiet Riotネタは変化球もいいところですが、このアルバムについて新たな発見があったのでそれを踏まえて書かせてください。
83年のアルバム''Metal Health''の大ヒットで知られるQuiet Riotですが、元々はランディのバンドでした。
ランディ時代にも2枚のレコードがリリースされましたが、その後のCD化やリイシューもなく、長らく入手困難が続きコレクターグッズと化します。
この時代のランディはオジー時代程の派手さは無いですが、ちゃんとランディらしさがありますし、のちの名演となるフレーズの元ネタもチラホラ使ってたりでファンとしては興味深い内容です。
とは言えバンドの音源自体は厳しめな評価が多く、あまり褒められたものでもないです。
QR時代のランディの音源がまともに流通しない状況が続く中、93年にリリースされたのが本作''The Randy Rhoads Years''です。

QRでの演奏が気になってた後追いランディファンには嬉しい一枚。
僕も偶然店頭で見つけて歓喜したのを覚えてます。
このアルバムはランディ期の2枚と未発表音源からなるコンピレーション盤ですが、大幅な編集が施された『リミックス盤』です。
というのもオリジナルテイクの品質が良くないので、再リリースに耐えうるクオリティに改善するべく、ボーカルのケヴィン・ダブロウのアイデアであれこれ手が加わっています。
購入当時は編集されてる事を知らずに聴いていたので、しばらく経ってからその事実を知りガッカリしたものですが、今となっては完成度の高いリミックス盤も好きです。
そしてその編集内容について、ケヴィンのボーカルの録り直しや、全体のミックス等を修正したのは知ってたのですが、
実はランディのギターサウンドも変更されてたそうで・・・。
今更ながら自分は海外wikiやブログ記事で知りました。
ギターの再録と言ってもランディの代わりに誰かが弾き直したワケではなく、いわゆる『リアンプ』の技術が使われており、当時のマスターテープから取り出したランディの録音ソースをマーシャルアンプに流し込んで録り直したそうです。
何故こんな回りくどい工程があったのかというと、生前ランディが『オジーとのライブで出してる音が気に入っている』とケヴィンに話していたらしく、音質改善に乗じてランディ自身のお気に入りの音を再現しようと試みたワケですね。
この作業のためにケヴィンはカルロス(カヴァーゾ)にマーシャルスタックを借り、オジーの''Tribute''を参考に音を作っていったそうです。
又、興味深いオーバーダブのひとつに一曲目''Trouble''へのワウ追加がありまして、
これは当時ワウを買うお金が無く、その使用を諦めたランディの想いを汲んでケヴィンがランディのトラックに合わせてワウ・ペダルを操作した、という中々に胸熱な話しとなっています。
でも肝心のワウがどの部分か全然分からないんですよね・・・笑
・・・と、まぁこんな感じで当初は僕が知らなかった情報でした。
これらは海外wikiにもあるので、ちょっと調べてる人なら知ってるかもですし、ひょっとしたら国内盤ならブックレットにも書いてるのかもですね。
ランディに限らず、故人の音源を関係者が蔵出しするタイプのビジネスってどうしても一部からの反感を賈う印象がありますし、このアルバムもそういう声はある気がします。
発起人がケヴィンってところも影響しそうですね。
ただ、リリースするにあたりランディの遺族側から『やるならちゃんとした品質のものに仕上げて欲しい』と条件が提示されてた事もあってか、しっかり作業して楽曲クオリティを上げてますし、
上述のエピソードなんかはやはり当時のバンドメイト特有の想いや関係性から来るアイデアですよね。
僕はリスペクトを感じるリミックスだと思いました。
最後に僕の好きな曲''Trouble''とそのソロを採譜したTABを掲載しておきます。
ケヴィン曰く『ZEPとBostonの影響がある』そうですが、確かにって感じですね。
イントロはZEPの''Good Times Bad Times''のリズムにBostonの''More Than a Feeling''のアルペジオの組み合わせ、序盤の歌メロは完全に''Peace of Mind''です。笑
↓こちらがリミックス版。
テープの速度を上げた副産物で『半音上げ』のFになってます。
ギターとしては開放弦使う曲なのでまずレギュラーでは弾けないんですが、
ケヴィンの歌はこのピッチの方が良かったそうですが、半音上げチューニングなんてやってられないですね。
ソロはオリジナル版は3:15~、
リミックス版は2:23~から。
※オリジナルキーのEで記譜してます。

コンパクトで良いソロだと思います。
実際に弾いてみたやつ。微妙に譜面通りではないです。