Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Brett Garsed(ブレット・ガースド)の新しい教則本。

           今月(?)、ついこないだ発売された教則です。

                   ''Hybrid Picking : Master modern hybrid picking soloing techniques''

                                 by Brett Garsed

 

           

        ちょっと迷いましたが、ファンなので買いました。笑

 

       お布施や!!

 

ガースド自身によるハイブリッド・ピッキングに焦点を当てた中々にマニアックな内容の教則本

このコンセプトだけで全125ページもあり、結構な密度になってます。そして当然ながら洋書です。

 

このハイブリッド・ピッキングという技術は昨今では当たり前になるつつありますが、ロック・フュージョンにおいてガースドの功績は大きいと思います。

(認知度は低そうですが、この手のジャンルではある意味で一つの流れを作ったんじゃないか??くらいに思ってます)

 

本書では、そんな本人の右手パターンやピックとのコンビネーション等がエクササイズと共に細かく解説されてます。

最初の数ページは、ガースドの紹介やこの本の概要、手元の基本フォーム(写真付き)といったイントロダクションで、そこから先は解説を交えながらの譜例のみが最後まで続きます。

全体の流れとしては、地味な基礎エクササイズとそれらを実際に活用した短めのリック(ソロフレーズ)の譜例が交互に並び、チャプターが進むにつれて徐々にアイデアが拡張されていく感じです。

エクササイズとその実用例が交互に並ぶという構成は、いきなり解答を見せてくれる感じで、かなり分かりやすいです。

視覚的にも見開きで左ページにエクササイズ、右ページにリック(実用例のソロ)というレイアウトで見やすいのもGood。

 

エクササイズ部分は基本的にはシーケンスパターンのようなものが中心になりますが、

その応用のリック譜例は普段通りにソロ弾いてくれてる感じなので、教則的過ぎず聴きごたえがあります。

ちなみに譜例はどれも短く、いわゆる総合練習曲みたいなのは収録されてません。

 

ただ、本書はあくまでハイブリッド・ピッキングの技術解説に焦点を当てた本なので、

ガースドのようなソロアプローチの根底にある仕組みを学ぶためのものでも無いことには注意が必要です。

コンセプト通りにガースドのピッキング・スタイルを学ぶにはこれ以上ないくらいの内容で、全ての音符に使う指の指定が記載されてます。

おそらく本人もかなり真面目に作ったんだろうなってくらいには丁寧な本です。

そして、全ての譜例はmp3と実演動画(ワイプ付き2アングル)に対応してます。

普通に気合入ってます。笑

 

まだ、パラパラと読んだだけですが、教則としてしっかりしてるのと、ガースドのファングッズとしても最高の一冊なので、とりあえず僕は家宝にします。

買ってよかった。