Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Wegen Picks ''TWINS''と''Big City''


またピックネタを・・・。


今回、試しに新しく買ってみたピック2種類になります。
''Wegen''というオランダ製のハンドメイドピックで、特殊樹脂を素材に一枚ずつ手作業で作られるらしく、それもあってか結構なお値段します・・・。
前に紹介した''64pick''とかと似た系統(というかこっちが先)のですね。

用途としてはジプシージャズ奏者の間で話題になりやすいメーカーかと思いますが、製品バリエーションは結構たくさんあり、厚さも様々(基本厚い)でブルーグラス向きのとかもラインナップされてます。

僕が買ったのはティアドロップタイプのもので、上記写真左側の''Big City''と右側の''TWINS''です。
どちらもパッケージ表記は3.5mm厚のモデルですが、形状に大幅な違いがあるので弾き心地はかなり違ってきます。というかBig cityの方は明らかに薄く感じられ、比較すると同じ3.5mm設定に疑問が・・・。

並べて比較。右がBig City。どう見ても半分の厚さやろ・・・って思って公式サイト見た所、現状Big Cityは1.4mm、1.8mm、2.2mmの三つしかラインナップに無いので、おそらく輸入をしている石橋楽器側のミスかもですね。
仕入れた後に日本向けにパッケージし直してるようなのでその際の印刷ミスか何かでしょう。



続いて特徴なんかを・・・。

まず、''TWINS''の方ですが、見ての通り中心部分に切り込みの入った丸い窪みがあり、滑り止めの効果があります。裏面も窪みでは無いですが同様の切り込み加工がされてます。
3.5mmとの事ですが、この窪みの分、僅かながらつまんだ時の厚みは軽減されてるのじゃないでしょうか。
厚目のが音は好きだけど、つまみにくいって人にはいいかもです。しっかりホールドされるので、演奏中の角度のズレなんかはかなり解消されますね。

肝心な弦に触れるエッジ部分の仕上げは、斜め方向になだらかにカットされた加工がされており、弦への引っかかりが少なく、スムーズなピッキング感が得られます。
ピック先端の中心を境に表と裏のどちらから見ても同一方向に全く同じ加工がされているので、アップとダウンで違った感じにならないようにちゃんと配慮されてますね。
ただエッジの切り込み自体は「基本的には右利きの人向け」の構造にはなってるようです。
お高いピック(2枚セットで税込3240円・・・)にはなりますが、前回の64pick同様に値段なりの仕上がりはしてます。
マカフェリ用に買ったのですが、エレキで使っても良い感じです。太いジャズトーンが得られますよ。


そして、''Big City''。これは1枚が税込864円。

こっちはかなり普通な見た目ですね。窪みは無いですが、穴が複数空いているので滑り止めになってくれてます。
これまた先端の斜めのカットのおかげで弦への引っかかりが軽減されており、見た感じこれはTWINSと全く同じ加工ですね。
比較的普通のピック寄りなので大きく取り挙げる部分も無いですが、逆に初めてこの手のピックを試したいって人には無難で良いかもです。
個人的にはジプシージャズにはやや薄いかもって感じですが、エレキや普通のアコギには良いと思います。僕はマンドリン用(実は闇で練習してます)も兼ねて買いました。
つってもマカフェリ用途にしてもこの間のモニャールが普通にジムダンの1.5mmピックで演奏してた事実があるので結局のところ厚さについてごちゃごちゃ考えすぎる必要も無いのかもですが・・・。






正直、この界隈はガスリーの使用で有名な''Red Bear''なんかもそうなんですけど、ピック一枚にどれだけの値段ふっかけてくるんだよ・・・って印象しか無かったんですが、実際に試したりしてると納得いく部分が多くて、偏見だけでモノを言っちゃいかんな、とか思ってきてますね。(でも高い)