Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Diknu Schneeberger Trio ''Friends''

 
若手ジプシージャズギタリストのDiknu Schneeberger(読めねえ・・・)のCDです。全く情報を仕入れてない状態でしたがセールで安かったので買ってみました。

基本はギター二本とウッベというシンプルなジプシージャズお決まりの編成ですが、ゲスト的にクラリネットやヴァイオリンの奏者も参加しています。

内容的には、カヴァーを中心にオリジナルが少しって感じで全体的なサウンドは結構都会的でオシャレで心地よいです。泥臭い感じはあまり無いですね。
アレンジ面で特別攻めた様子は見受けられませんが、ジプシースタイルをベースに広がりあるサウンド感で割とモダンで綺麗にまとめてる感じ。

このギタリストは少し調べてみたところ、90年生まれのまだまだ若手で、他様のブログによるとどうやらビレリの来日がキャンセルになった際に振り替えで来日してるそうで・・・それも結構昔の話なので今よりも相当若い時期にビレリの代役を務めたとなると実力の高さが伺えます。
ちなみにこのCDが2012年のものなので録音時は22歳くらいですかね。


演奏力は高く、全体通してめちゃくちゃ安心して聴けます。(とはいえジプシープレイヤーの演奏力はそもそもの技術水準がかなり高いですが・・・)
フレーズも洗練されていて、速いパッセージもしっかりハマってて流暢で流石という感じ。ビブラートやその他ニュアンスの表現力もかなり高いです。
暴れる感じや捻くれたアプローチはありませんが、要所要所しっかりテクニカルですし、楽曲のサウンドにマッチした良いプレイスタイルだと思います。


ギター目線でなく、単純にゆったりとお出かけBGMにしても気持ちいいと思います。
これで1000円は良い買い物ができました。


この界隈での位置付けは分かりませんが、かなりの実力者なのは間違いなさそうです。
ちなみにこの動画と上記の紹介のCDでリズムギターを担当してるのは親父さんのようです。親父が弾けるならそら上手くなるわ。ずるいぞ。
Joscho Stephaneも親父が専属で伴奏してたなあ。