Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

サウンドメッセ2018に行ってきました。

だいたい5月にATCホールで開催されるサウンドメッセ。海外でいうとこのNAMMみたいな感じに国内の楽器屋さんやメーカーがブースを出展しに集まる楽器イベントです。
アコースティックに強みのあるイベントな気もしますが、エレキ楽器もかなり出展されてますし、関東方面のお店も来るので、普段足を運べないお店の楽器を直接見れるいい機会にもなります。
僕は千葉県のTANTANというジプシーギター関係の楽器を多く扱うお店が気になり、それメインで行きました。

・・・と、なんか色々レポしそうな雰囲気で書き始めてますが、今回のサウンドメッセはぶっちゃけ殆ど書く事ない上に写真もまともに撮ってないです。すいません。めっちゃ僕の好みの内容になります。



TANTANさんで気になってたのは、僕も今使ってるジプシーギター、Altamiraの新在庫。
AltamiraはTANTANさんが国内代理店なのですが、製造が中国という事もあり、やはり値段相応な仕上がりな部分も多いです。ただ、ここしばらくTANTANの社長の高井さんが粗を何度も指摘、指導して徐々に品質が上がってるそうです。
僕のは2015年製なのですが、ブースに置かれてた現行品を弾くと、仕上がりの良さに驚きました。笑
普通に欲しかったのですが、目当てのモデルだけが既に売れてしまっていたらしく、次の製造まで待つ必要があるとの事・・・。残念。
ただ、ホールの形状でモデル分けされてるだけで、他の作りやネックシェイプや諸々の仕込みは同じなので、在庫モデルが気に入ったのなら目当てのも同じ感覚だそうで。
まとめてオーダーかけるらしいのでそのタイミングで僕の分のも個別でストックしてもらおうか検討中です。せっかくだから本来10フレットで製造されるポジションマークも今と同じ9フレット位置にしたいですし。

TANTANさん以外で色々回って時間を割いたのは、TRIALというエフェクターのブースとイタリアのアンプメーカーのDV MARKのブース。
まずTRIALですが、大阪に工房を構えるメーカーでかなり現場向けな製品をラインナップしてます。
汎用性や扱いやすさに重点を置いてそうな感じでどれもいかにも国産!といった高品質なエフェクターでした。
ビルダーの高早さんはとても話しやすく、ユーザーの意見をよく聞いてくれそうだなあ、といった人柄で工房で直接色々と相談したくなりました。笑
出展されてるエフェクター全部試しましたが、中でも小型のTSコピーの''PockeTS''が気に入りました。
パッと見ると「ああ、小型にしたTSね・・・」って思っちゃいがちですが、よくあるTSよりは音もタイトですし、ミドルも出過ぎない感じで不思議な心地よさがありました。なんていうか一つの帯域に無駄に集中しないバランスの良さで使いやすかったです。
接続はジャズコでしたが意外にもかなりいい感じに歪みます。これはどうやら高早さん自身もジャズコへの対策も考慮して作ったそうで、PockeTSに限らずTRIAL製品全般に言えるそうです。
ここまでかなり良いですが、ただ一つ極限まで小型化してるのでどうしてもツマミにスイッチが近すぎてオンオフがやりづらくも見えますね。落ち着いて踏む分には問題なかったですが急いだり、ボードにキチキチに詰めてるとどうだろう・・・。
実はこれは帰ってから中古を探したら安いのが見つかったので購入済みです。届いたらレビューしますね。


続いてDV Markで弾いたのは、Micro50のJazz版。看板製品のジャズアンプのヘッド版みたいです。
評判通りにクリアーな音色で箱物繋いでジャズするのは最適な印象でした。こういうクリアネスを優先するのだと、Polytoneアンプとか人気ですが似たようなニーズがありそうですね。
DV製品は軽量に作られてるのも嬉しい点で、基本的にMicroシリーズのヘッドなら約2~3kgの範囲で収まってるようです。
僕の持ってるMicro50も良い感じなので、派生製品気になってたんですよね。
まだ流通してませんが、エリック・ゲイルズモデルのMicroの''RAW DAWG''も弾かせてもらいました。こちらはコントロールが3EQとボリュームとリバーブのみになり、中のプリチューブで歪みを作るハイブリッドアンプのようです。

出力は最大で250ワットで通常のMicro50よりもパワフル且つイナたいクランチ感がブルースに合いそうでしたが、ゲインノブが無く、音量で歪ませる感じなのが中々に住宅事情的に厳しい面もありますね。
グレッグ・ハウのモデルの''GH250''が特に気になってるのですが、これに関しては出展されてませんでした・・・残念。



変わり種としては国産の新規のヘッドレスメーカーの、''Charo's Guitar''(チャローズ)も弾いてみました。

元々はヘッドレスベースからスタートしたそうでギターはかなり最近の試みっぽいです。
作りは少し気になる部分ありましたが、コンパクトさと軽さは強みですね。ピックアップはEMGで、試奏時のアンプは確かLaneyとかだった気はしますが、結構全体的にパキパキした感じでした。
小さすぎて座って弾いた時のバランスが慣れるまで難しそうでした。Vaderは何の違和感も無かったんですが、くびれのデザインのせいなのかな。
お値段は確か25~30万円くらいだったと思います。
昨今のヘッドレスブームの事を話すと、意外にもビルダーさん本人はそういった流行りを知らないようでした。笑
こちらはドルフィンギターズで扱ってるようです。





気になったのはだいたいこんなところであとは適当にブラブラしてました。シェクターが24Fのテレキャスを作ってるのを最近知ったので、ブースにあったら弾きたかったのですが置いてなかったですね・・・。


チャンスがあればジプシージャズ関連のブースのデモ演やりたいなあ。