Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

ベスト・オブ・歪みペダル 〜2020の陣〜

早いもので2020年もぼちぼち終わりを迎えますが、ここを見てる皆さんも歪みペダルを色々と試した1年間だったと思います。

 

「めっちゃ良い!」と思いつつ買ってもしばらくすると何かしらの不満が出てきてしまい、「あっちはここが良いけど、こっちはこれがダメ・・・」みたいな葛藤を繰り返す日々ですよね。わかるわかる。(決めつけ)

 

自分もその一人ですが、最近はかなり落ち着いてきており、興味はあるものの実際に手を出すところまでは行かない事が増えました。

そもそもコロナで楽器屋に行く機会が大幅に減ったというのも大きいですね。ていうか今年は楽器屋行ってない気がしますね・・・。信じられん。

まあサウンドハウスにウーバーイーツすれば何不自由ない時代ですしね。

 

それはそうとタイトルの通り、自分的なベスト・オブ・歪みを挙げていきたいと思います。

ちなみに今年買ったものだけではなく、以前から所有するものも含めて比較したうえでの上位3つになります。

 

早速いきましょう。

 

 

 

 

 

 

第1位

 

Jetter Gear Altair IV

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これは本当に良かったです。いわゆるダンブル系の部類ですが、ダンブル云々抜きに優秀なペダルでよく出来てるなと思いました。

音の方向性は少し個性が強く出ますが、それでも全体的にバランスの良い扱いやすさがあり、更にはゲイン違いでの2in1になっているので片側別々、同時掛けといった具合にゲイン量についても幅が広いです。

同時掛けで音色が破綻しない(それぞれの良さが過度に死なない)のもポイント高いです。

接続するアンプも割と何に繋いでも同じ感覚で音作りが出来るので、よくあるジャズコ対策にもとても優秀です。

ギターの出力によっては、もう少しハイが欲しい/ローを別で調整したい、とかはあるかもですが、シングルコイルのテレキャスを使う自分にはとても相性が良かったです。(ハムバッカーとも合わせましたが、自分は特に問題なし)

ただ、案外中古で見かけるので合わない人は手放すのかもですね・・・。

同社の''GS124''は好きだけど、ローミッドが暑苦しい・・・という人にオススメしたいです。

 

 

第2位

 

MI Audio Tube Zone

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もうこれは結構長い間使ってますが、とりあえず音作りの幅が広いです。

あと、繋ぐアンプを選ばないという意味ではAltair IVよりも優れてます。

僕が崇拝するブレット・ガースドが使用していた事でも知られていますが、彼曰く「この地球上のどこへ行っても、どんなアンプでも自分の音が出せる」そうです。

ガースドが言うならそうやろ。

 

筐体にはオーバードライブと書かれていますが、どちらかと言うとディストーションに近いですね。最大ゲインはかなりのものですが、ピッキングの強弱への反応がとても良く、絶妙にコンプレッションも加わるのでスムースなレガートにも向いています。

多彩なコントロールのおかげでかなりの自由度で色々な帯域を動かせますが、基本となるペダルの味付けは相当強く、何に繋いでもこれの音になるのがある意味でも欠点ですね。硬質なイメージの見た目とは違い、柔らかさも感じる音です。

でもどこかノッペリしたフラットさ(コンプレッションのせいですかね)もあり、少し独特かと。

又、基本的なゲインは高いのでオールドな雰囲気の枯れたクランチには向いていません。70年代とかのジャカジャカしたロックストロークをするにはちょっと圧が強めですね。

その辺り「''Hot''過ぎるかも」とガースドも言ってますが、完全同意です。

ガースドが言うならそうやろ。

 

ともかくこれは僕のお気に入りのペダルで、順位こそ付けはしましたが実質的には同列1位みたいなもんです。要するにケースバイケースですね。

もう生産されていないのが惜しいですが、とりあえずガースドファンはマストバイです。

 

 

第3位

 

TC Electronic Dark Matter

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「科学の力ってスゲー!」なTC Electronicがリリースしたアナログな歪みです。

驚くべきはその価格で、大体6000~7000円くらいで新品が買えます。これも個人的にはかなりの良作。

見た目が少しエグそうな音を連想させますが、実際はアナログらしい正統派なオーバードライブです。ディストーションとありますが、この見た目から感じるディストーション感では無いですね。

ジャリっとした成分のある扱いやすい歪みで、コンプ感控えめなクリアな鳴りを持っていて、巻き弦弾いた時に何か気持ちいい要素があります。

ゲイン量に対してのノイズが少し気になりますが、ゲインを上げるに連れてファジーな成分も出てきて中々面白いです。

高音弦の音が太めに出てくれるので、リードでの安心感も大きいですね。ピッキングやボリューム操作への追従も良く、価格以上の仕上がりだと思います。

2bandのEQの効き幅は補正や微調整に近い感じですが、やはりローカット出来たりするのはアンサンブル的にも嬉しい要素ですね。キャラクターを変えるVoiceスイッチもこれまた微妙な違いですが、案外これくらいが音の方向性も絞られてて良いかもです。

ジャズコとの相性も悪くなかったです。これ全然1万円以上の値段ついててもおかしく無いと思うんですけど。

 

 

 

 

と言うワケで上位3つとして挙げましたが・・・

 

まあぶっちゃけそれほど優劣無いと言うか、それぞれの持ち味は様々なので難しいところですね。

良さどうこうよりは僕が弾いた時にテンション上がった率で決まってる感じなので、特に3位に関しては他に挙がるものはいくらでもあります。そもそも3つに絞るのが無茶。

僕の音楽的趣向が大いに反映されてますので、うわあこれは合わないなって人もいると思いますが、なんとなく書きたくなったので書きました。

 

 

歪み探しって終わりが見えませんが、楽しいですよね。