作りました。もう既に本家を持ってますが、好きなので・・・。
今までで一番めんどくさかったです。本来はもっと大きい筐体を採用している回路なのと、見ての通りコントロールが6つもあるので、どうしても配線の手間が増えてしまいます。
いつも大体の目算で行き当たりばったりに組んでいくので、配線はゴチャゴチャ・・・。ちゃんと計算すればもっとスッキリさせれます。
今回も海外の掲示板からレイアウト図を拝借しました。
最初に公開されていたレイアウトが大きめの筐体向けだったので、それなら本家持ってるし殆ど作る意味ないな〜と思ってたのですが、「この(MXR)サイズでも余裕で収まるよ」と完成品の写真付きで小さなレイアウトを投稿をした方がいまして、それで製作に踏み切った感じです。
Tube Zoneは大好きなペダルなので、普通のMXRサイズなら完璧やんけ!とずっと思ってました。笑
「小型化して復刻しないの?」とMI Audioに直接メール飛ばした事もありますが返信は無かったですね(ブチギレ)
出来上がりは中々良い感じで本家とほぼほぼ遜色ありません。
唯一、Char.ノブの可変だけが少し違った感じだったのが惜しかったですね。
本来、Char.は低域だけが独立して膨らむような効き方をするのですが、今回の自作ではゲイン感やそれに伴う高域の増幅もあるようで、本家よりもなんだか音の暴れ感が強めに出ます。
なので、Char.を弄ったら併せて他も微調整する必要があります。
本家の場合は「全てのパラメーターを決めた後に独立してChar.で音の輪郭を好みの太さにする」という使い方ができます。
これは回路的な問題なのか、部品の選定(後述)なのかは分かりません。そもそもどこかで作り間違えてる可能性もありますね。僕は回路の分析は出来ませんが、感触的には増幅させてる位置(信号の流れ)が違うような感覚です。
それ以外はほぼ完璧です。ただ、この問題自体は全体の音作りでカバーできる範囲なので実用性の面では問題なしです。
部品に関して概ね入手に困るものは無いのですが、トランジスタのBC549Cが生産終了していたので、代わりにBC549Bを使ってます。
末尾BとCでトランジスタの持つゲイン幅が違うのですが、特に出音や歪みの感触に大きな違いは感じませんでした。
ちなみに手持ちの本家3台を開けてみるとBC548C、BC549Cの両方の存在を確認済みなので、近い型番でその時にあるものを使ってる感じかもですね。
しかし、末尾Cは守ってるようなので製作者的には大事な要素なんでしょう。
もう一つ・・・
出回っている回路図ではトーンポットにA100kが指定されてますが、実際はB250kです。(v.3で確認)
A100kだと、かなりこもった音で、カーブも12時以降にようやく効きだす局所的な可変なのでオススメしません。
バージョンや時期によってはA100kの個体もあったのかもですが、v3.以降の本物と比較しても絶対にB250kの方が良いですね。
もし作られる予定の方がいましたら、そこだけ注意点です。仮に100kで作るにしてもAよりはBの方だいいと思います。
あとは電解コンデンサをあとから無理やり倒れ込ませてギリギリ蓋に干渉しないように収めましたが、精神衛生上よく無いですね・・・。
制作中は「もう2台目は作る気しないな・・・」って思ってましたが、なんやかんやで組み込みの修正や諸々の検証の為にもう一台作っても、という気にはなりました。
ていうか・・・
画像検索でTube Zone v.5(?)とかいうプロトタイプらしき写真がヒットするんですが、なんなんすかね、これ・・・。
クリッピングか何かの?ミニスイッチまで増えている・・・。
まさか数年前のメールがマイケル・イブラヒム(製作者)の心に響いたのか!?