久々にCDネタを・・・。
知る人ぞ知るカントリー系プレイヤー、Scotty Andesonのソロアルバムです。
2001年の作品ですね。
CDは廃盤で中々にレアかと思いますが、偶然安い中古盤を見つけたので購入しました。
デジタル配信されてますので、アマゾン等でもダウンロードは出来ます。
スコッティは今ではほぼ知られてないかと思いますが、カントリースタイルをベースにジャジーなものやブルーグラスまで幅広いプレイスタイルを持つテクニカルギタリストです。
傾向的には、ブレント・メイソンをよりギターオタクにしたような雰囲気を感じますね。
ちなみにメイソンと同じくサムピックスタイルで、フロントをハムにしたテレキャスを愛用しています。
基本的にはトラディショナルなフレージングを主体とした安定感のある音楽性とプレイですが、彼の特徴の一つに超高速のダブルストップがあります。
要は複音フレーズなのですが、そのスピードと自由度はかなりのものでこれがまたイカレたテクニックとなっています。笑
「トリプル・ストップ」という今作のタイトルもその自信の表れかもですね。(というか実際に三和音フレーズをやってるのかも)
そういった飛び技にばかり注目されそうにも思いますが、総合的にちゃんと上手い本物のプレイヤーです。
このアルバムは主にカバーが中心ですが、カントリー/ブルーグラス、アトキンススタイルのギャロッピング、スイングジャズ、ラテンバラード風?等、バリエーションに富んだ演奏を聴けます。
若干器用貧乏に感じてしまう部分もありますが、これはオールマイティ系のプレイヤーには付き物でしょう。笑
プレイヤーズ・プレイヤーという感じで、アーティスト的な側面は薄いのでその辺りをどう感じるかで聴き手の印象は変わりそうですね。
正統派にスキルを伸ばしまくったスタイルなので、オリジナリティに拘る方には結構地味に映ると思います。
僕はテレキャスプレイヤーが好きですし、こういうマニアックな要素を掘り下げる性格なので十分楽しめる作品でした。笑
中でも、テレビドラマの曲のカバーが好きでしたね。
向こうの推理モノのドラマのテーマだそうです。