これはまだ紹介していませんでした。もう何年も前にオーダー主である友人に譲って頂いた7弦ギターになります。
知る人ぞ知る、大阪に工房を構えていた''JPG(Josh Parkin Guitars)''のカスタム・オーダー品です。(特にモデル名は無いと思います)
大阪の工房ながらスタッフはイギリス人で、製作専門のジョシュと日本語の喋れる通訳兼受付け(名前は失念しました)の二人で運営されてました。
ギター以外にもオリジナルエフェクターの製作や、ベアナックル・ピックアップの仕入れ/販売もやっていたのでそちらで知ってる人もいるかもしれませんね。
既にイギリスに帰ったみたいで、現在日本での製造はありません。
工房が提案するモデル以外にも、オーダーに応じてその都度デザインされたものも作っており、サイトのギャラリーにはトラディショナルなものからやや尖ったものまで幅広く掲載されていました。
これもその類で当時は特にDjent/Progressive Metal Coreが流行っており、中でもBlackmachine的なシェイプが一部に好まれていたのですが、本家が入手難で高騰している事もあってかそれを模したオーダーがちょくちょくあったっぽいです。
(特にあのヘッドシェイプが人気なんですかね)
その当時は僕も少なからず多弦の波に感化されていたので「7弦ギターを一本欲しいな〜」となんて思っていたところ、友人がこのギターを手放す旨の発信をしていたので連絡して譲ってもらいました。
なるべく安い出費(実際はなるべく安くというレベルの安さじゃなかった。感謝!!)で、それなりの7弦が手に入れば何でもくらいのノリだったので、あまり詳しい仕様は伺ってなかったのですが、紹介するにあたり調べてみたら当時の工房のツイートがありました。
(チェンバードやったんか・・・(今更))
ネックはめちゃくちゃ頑丈で、一度軽くロッドを締めてからは一切調整してません。
ベアナックルのピックアップはこのギターで初めて体験したのですが、評判の良さもうなづける高品質な音でした。
このモデルに関してはクリアで且つパワーがあり、モタつく事の無い歯切れの良さ、それと独特な芯のようなものがあります。
メタルな音作りでギャンギャン鳴らすにはもってこいな音でした。この手のピックアップには詳しくないですが、なかなか個性的かなと思います。
ていうかメタル用途でなくても何かと使えそうな印象ですね。リード時のサステインもとても良いです。
ギター自体の作りに関しては、ハンドメイド感強めで正直に言ってしまえばフルオーダーでの価格に対して荒削りな部分が散見されますが、全体の質感は悪くなく、肝心の演奏性にも支障は無い程度です。
中でもフレットサイドの処理が結構甘いですが、表面のレベリングは良好なので弦高を下げても問題になるようなビビリや音詰まりは起きてませんし、フィンガリングやチョーキングも快適です。
でも多分仕事でビルダーしてる人の目線で見たら物申したくなる部分は多いんだろうな〜、という気はします。
何気にファンフレットですが、案外気にせず弾けるものですね。それよりも弦が一つ増えただけでこんなに感覚が狂うものなのかと、7弦そのものに苦労してます。
なので、普段多弦の音楽をやらない自分はそれなりに練習しないと扱いきれませんが、最初で最後の7弦としてはかなり良いスペックのものが入手出来たと満足しています。
今後、多弦にどハマりする事があれば、何かしら機材も増えるかもしれませんが、まあ今のところその予定は無いので「最初で最後」としてます。笑
と、めちゃくちゃ今更にはなりましたが、実は持っていた7弦の紹介でした。