Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Danelectro ''French Toast DJ-13''

   
安価な製品を多く作っているダンエレのアッパーオクターブ系ファズ・ディストーションです。
サウンドハウスで5000円ちょっと。

中々にニッチな需要の歪みですが、こういうの持ってないし、面白そうなので買ってみました。
オクターブファズと言えば、やはりジミヘンの使用した''Octavia''が有名でしょうか。ただ彼のはロジャーメイヤーが個人的に作った完全なワンオフ品らしく、厳密には同様の製品は出回ってないようですね。
僕としては好みの歪みにアッパー成分だけを足したいところですが、いい感じの製品が見つからなかった事とあまり予算を割くのも嫌だった事、そして噂によるとこのDJ-13はFOXXというブランドの''Tone Machine''という古い名器のクローンらしいという事でそれが安く買えるならいいな、と思い購入に至ったのでした。(デザインも好き)
ちなみにダンエレ製品は今回二回目の購入で、''Chicken Salad''も持ってます。

コントロールツマミはLEVEL、DIST、EQ(いわゆるTONE)と アッパーオクターブの有無を設定するミニスイッチです。
9V電源で動作し、電源含めたジャック類は全て側面上部にまとめられてます。
オンオフのLEDが無いのが少し不便ですね。

サウンドですが、ファズ・ディストーションという表現がドンピシャですかね。
ブォーンという低域にグシャッとしたピーキーな歪みでかなり荒々しく汚いです。笑
歪み量とサステイン共にかなりありますね。
謳い文句は色々あるかと思いますが、一般的なディストーションのような感じではないので、ほぼファズとして捉えるべきですね。ただ、普通のファズのような反応性の良さは無いので注意です。
かなり好き嫌い分かれるペダルですが、今のご時世ネットで音はすぐ聴けるので買う人は8割方分かってて買ってるでしょう。笑

そして、肝心のオクターブ機能。これは面白い!!
ゲートの掛かったように弱い信号には反応しない断続的な出音になり、キンキンの高音が乗っ掛かってきます。
ビットサウンドにも似たニュアンスですね。サステインもかなり均一な音になるので、「キーーーーーーーーン」て感じに直線的に伸びます。楽しい。笑

融通利くサウンドでは無いので、もうこれはツマミは音量以外は全開くらいが気持ちいい、というか本領発揮かなと思います。
破壊的な音を出してなんぼみたいなとこありますね。

他所のレビューではノイズを指摘されてますが、僕はさほど気にならないですかね。確かにホワイトノイズは常に乗りますが、難がある程には思いませんでした。使用環境にもよるのでしょうが・・・。

この値段なら試す価値はありますね。笑
使いどころは限定的になりそうですが、ノイズミュージックやそれに近しいジャンル、もしくはサイケロックとかに間に合わせるには十分価格以上の働きをすると思いますよ。


ちなみにJOYOからはFulltoneの''Ultimate Octave''のクローンが安価に出てます。
意外にもその安クローンがアレン・ハインズのボードにも入ってました。笑