Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Xotic ''BB-Preamp''


もはや説明不要かとも思いますが・・・

Xoticの名機、''BB-Preamp''です。
プリアンプという名前ですが、ジャンルは普通にオーバードライブですね。
これまで歪みは色々と試行錯誤を繰り返してきてますが、こいつだけは手放す気になれない&定期的に弾きたくなるくらい気に入ってるペダルです。
高校生の頃からずっと愛用してます。
(アンディ・ティモンズのサインは数年前の来日の際に直接書いてもらいました)




Gain、Volume、Treble、Bassの4つのコントロールで多彩な音が作れます。
傾向的にはTS系にあたると思います。

ロー〜ミドルゲインにスポットを当てた歪みで、個人的にはどうセッティングしても「使える音」になるくらい優秀です。ジャズコとの相性も良いです。
アンプのクリーンに対してこれ単体でハイゲイン、モダンリードを作るのは苦しいですが、いくらか歪ませたアンプをプッシュすると素晴らしいスムースリードが得られます。
又、絶妙に掛かるコンプレッションもミソだと思います。・・・が、それゆえかあまり極端に歪ませるとすぐに音が潰れます。
上限はハードロックくらいがギリギリ許容範囲かなという感じです。
アンディ・ティモンズが長年愛用している事は有名ですが、丁度あれくらいのゲインのリードには最適です。

上述の通りコンプレッションが効いてて、パコンとしたアタックに粘りがついてくる(個人の感想)・・・というやや独特な音色ではあるので、そこが好みの別れどころにはなりそうですが、全体的にバランスが良く使いやすいなのは間違いないです。
少ないゲインでもわりとラクに弾けます(補正が掛かるタイプ)。
二つのEQはアクティブで可変も広めなので、カット/ブーストで音作りを追い込めます。


BBはラインナップに派生モデルが結構あり、限定品、シグネチャー、カスタム品等バリエーションが多いです。(僕のはレギュラー品)
確かシリアル3000台の中盤以降から回路が変更されコンプ感が薄まりましたが、初期の音を好むアンディ・ティモンズの要望もあり、ティモンズ・シグネチャーとして数量限定で初期回路を採用したものも作られました。
又、増設されたスイッチでコンプの効きを初期(強め)、現行(薄め)、オフの三点から選べるカスタム品の''BB-comp''も出ています。
音が潰れるのが苦手な方はこれのコンプオフを使うのも良いと思います。
ミッドの操作が増設され、3EQ化された''BB-MB(ミッドブースト)''も出ています。これらは無印よりはいくらか高価になりましたが、一部のユーザーからの不満点にうまく応えたモデルだと思います。

更に2ch仕様の''BB plus''もありますが、こちらは所有してるので後日詳細なレビューを書きたいと思います。



BB-Preampは、「とりあえず持ってると何かと重宝する歪みの定番」と言って良いと思います。
日本人的な発想と海外っぽい音がうまく混ざってるような印象ですね。



今までは新たに買ったものをレビューする傾向にありましたが、ブログ開設以前から持っていた機材も引っ張り出してレビューしていきます。
基本的に定番品だったり、今更感漂うものも多いですが・・・。