ダダリオの比較的新しいシリーズの弦、「バランスド・テンション」です。
サーの高音弦側のテンション感の緩さが気になるので試しに買ってみました。
この弦、通常のものと何が違うかというとそれぞれの弦のテンションが微妙に変わっています。
簡単にいうと、全体に掛かるテンションバランスを極力フラットにした製品というのが売りのようです。
例えば、当たり前ですが、弦は低音弦(巻き弦)側にいくにつれてテンションはキツくなります。なのでどうしても高音弦とのテンションに差が出ます。
そこを低音弦のテンションを僅かに緩く、そしてその分、高音弦側をキツくし、製造時の質量も調整することで、ネック全体のテンションバランスを均一にしているそうです。
引いた分、足してるので総合的なテンションは同じって事ですね。なので、10ー46は10−46のままです。
まあ、ギターの長い歴史においてようやく出てきた製品なのですが、逆にいえば今まではこんなもの無くても成り立っていたワケで(バズ・フェイトンやサークルフレットなんかもそうですね)必要あんのか?って感じですよね。
とりあえず試してみようって事で張ってみました。
たしかに高音弦側にいくらかガッシリした手応えは生まれました。大げさに表現すると、2弦に3弦張ってる様な感触です。
逆に低音弦はしなり易くなり、ボトムの厚みが薄まりシャープに・・・。
なんだか不思議な感触です。けど別に僕には感激するような新しさでは無いかな・・・。
サーの違和感を改善する要素になればと思いましたが、得るものが少ないですし、慣れがいりそうなので、すぐにやめました。
なんていうか高音弦、特に2弦が変に太い分、ピッキングの振りが浅い人だと違和感大きいと思います。ピッキングを見直す必要が出てきますね。
単純にゲージを上げた時の感覚ではなく、弦同士の関係性がイレギュラーな作りなので、弦移動時なんかは特に気になりますね。
まあ、これを好きな人はいるでしょうが僕は駄目でした。
ただ、ネックに掛かるテンションが均一なので、捻れ等の対策にはなりそうな感じありますね。