Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Lovepedal ''Tchula''


LovepedalのODです。
このメーカーの中では比較的新しいラインナップになるかと思います。
いくつかデザイン違いでのバリエーションが存在します。
ブルースギタリストのJosh Smithの為のモデルという事もあり、今のところは手に入りやすいです。(日本での代理店在庫は終了してるっぽいですが)

看板商品のCOT50を元にOD+Boostの構成へカスタムしたモデルで、これに対して日本の販売ページだと「COTを二基組み込んだもの」とする説明を見かける事もあり、当初は僕もそう考えてましたが、厳密には違っています。
メイン回路上にあるトランジスタに対してブーストスイッチで47ufのコンデンサ、1k抵抗、1kポットを追加する仕組みです。(これらの定数は海外サイトからの引用です)
まあ僕も電子回路の詳しい事は分かりませんが・・・。公式にある''2 stage"という説明は解釈の仕方によりそうですね。


フットスイッチは左側がマスタースイッチで、右側はブーストスイッチです。回路の性質上、ブースト単体では使用できず、マスターがオンの時のみに有効です。
唯一あるノブはブースト側専用で、2~5dbの可変設定となっています。
マスター側は固定ゲイン(+1db)となっています。筐体内部にトリマーの類いも一切無いです。笑

元となっているCOTは「マーシャルサウンド」とよく言われてますが、これも同様にとても気持ちのいいクランチです。
わりとゴリッとした印象もありながら、適度にファジーで食いつきもいいオープンなミドルゲインですね。
ギター側のボリュームを絞った時にハリのあるクリーンになるのもポイント高いです。ファズとかだといわゆる「鈴鳴り」と言われるクリーンになりますが、それとは少し違う追従性の良さに思います。
又、ブーストスイッチを加えるとイイ感じに旨味がプッシュされます。マックスまで上げると割れる&潰れる様な感じはなりますが、追従性はほぼ変わらず・・・。
クランチの延長のようなディストーションサウンドで、歪み過ぎるという感じはありませんが、不思議と弾きやすい歪みのノリ方です。
ちなみにCOTは仕様上、ノブを操作すると「ザザザッ」とノイズが入る事で有名ですが、これのノブはそんな事も無く無音ですね。これはありがたい!(同社のAmp11のブーストchもCOTでそっちはノイズが結構うるさくて、リハとか本番のようにそれなりに音量出す環境だと周りに若干気を遣います。笑)

最初このペダルを見た時は音は良さそうだけど使いにくそうだなってのが第一印象で購入は控えていたのですが、実際に使ってみるとそれほど難は感じません。
使う場面は選ぶ事になるかとは思いますが、用途がハッキリしてる人にはドンピシャかと・・・。
Josh Smithみたいにブルースやカントリーで使うとめちゃくちゃ相性良さそうです。あの人の音が好きな人には迷わずオススメしたいです。

Youtubeに結構デモがアップされてますが、演奏内容に関係なくどれも良い音なのも中々凄いというかこのペダルの個性の強さがよく分かるなといった感じです。

僕の環境だと弾いた印象はこの動画の感じそのままです。

Josh Smithによるデモ。めっちゃ上手い・・・笑 やっぱりこの人の演奏好きだなあ・・・(羨望の眼差し)