もう今では結構な数のメーカーから出ているプリアンプ回路ですね。マエストロ社のエコープレックスのプリアンプ回路を抜き出したやつです。
「これを通すと音にハリとツヤが出る!」みたいに言われてますね。
ギャレットオーディオがまさかのコロナ休業で部品を買えない中、余りものでも足りたので作りました。(フジソクのスイッチ嫌いなんだよなあ・・・)
部品点数も少なく、かなり簡単な部類ですが、FETの動作電圧がシビア?なようで、海外スレッドではその辺りで議論されてるように見えます。(雰囲気での流し読みなので正確では無いかもです)
これは9v動作のレイアウトを使用しましたが、18vの方が推奨されてるのかもですね。昇圧回路込みのレイアウトもありましたが、このサイズに収めたかったので省きました。
FETは指定の2N5457の他にJ201も良いとのことで両方比較したところ、ほぼほぼ同じだったので一旦は5457にしました。
J201は貴重なので・・・笑
音は結構ナチュラルにブーストされる感じ(ブーストの最大値はかなり控えめです)で、自然な範囲でハリとツヤが加わる雰囲気です。
この音色の感じは以前レビューしたHenrettaの''Emerald Prince''に近いですね。(あれもお気に入りでずっとボードに入ってます)
数あるエコープレックス回路の製品ではXoticの''EP-Booster''が有名ですが、あちらは結構手が加わってる印象で、出音も圧倒的に太く、味付けが濃いです。
今回の回路にEP Boosterを期待するとだいぶ別物なので、EPが欲しくて自作される際はちゃんとEPの回路図を探した方がいいですね。
逆にEPが分厚すぎた場合はこちらがオススメです。
概ね良い感じに作れたのですが、電源で少し気になる点が・・・。
トランジスタにJ201を使う場合には一切問題無いのですが、2N5457では電池駆動できませんでした。
電池の劣化でもなく、単純に電池駆動に適合してない感じです。
でも同じ9v電圧のアダプターだと問題無いのでちょっとよく分からないですね・・・。
ちなみに電池を使う際は、バッテリースナップを使ってDCジャックから給電しますので接続の条件はアダプターと同じになります。(電源周りの配線をミスっていたらアダプターでも動作しないはずなので・・・)
スナップの不良でもありませんでした。
J201と2N5457で動作電圧が違うんですかね・・・? でも誤差があるとはいえアダプターも電池も同じ9vなんですよね。
自作品に限らずこれは初めてのパターンでした。
電池で使うことはほぼ無いので構わないのですが、気にはなります。電源周りの事なので、ひょっとして急にぶっ壊れたりしないか???とか。笑