Nobuの日々のギターとか音楽ネタとか。        ~Slight Return~

ギター弾いてます。ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

サウンドメッセ大阪2024に行ってきました。

今年もサウンドメッセが開催されたので、ATCホールまで行ってきました。

サウンドメッセは楽器の展示会・即売会のイベントです。アーティストを起用してのブースでもやミニライブもあります。

11日・12日の開催で、僕は12日に参加。

様々なお店や業者、メーカー展示する製品を気兼ねなしに試奏出来るのが良いですね。

去年は行っておきながら殆ど試奏しなくて後悔したので、今回はバッチリ色々と弾いてきました。

 

最初にお断りをしておくと、現場の写真は全く撮ってないです。

・・・すみません。

先輩ギタリストと喋りながら見て回ったので撮影の意識が完全に欠如しました。笑

なので、サクッとな報告となります。

 

・・・が、まあまあな文章量になるかも。

 

弾いてきたのは以下のメーカーです。

国産が多いですね。

 

・Stilblu

・Addictone/Lee Custom Amplifier

・Black Smoker

・Xotic

・Klein

・Red House

・Vemuram

・Futra

・Stringphonic

 

順に主観バリバリの印象を記していきます。

写真が全く無くて読者さんにもメーカーさんにもホント申し訳ないです。

 

・Stilblu

富山の楽器屋のオリジナルブランドで、少し独特な配色のレリックギターを作ってます。

僕が試したのはテレキャスタイプを2本。

それぞれピックガードの材質、ネックプロフィールが違いますが、どちらも弾きやすくて音も良かったです。

そしてやっぱり国産はフレット周りが丁寧で良いですね。

見た目のレトロ感もオシャレで意外と他では無いセンスのデザインです。

レトロポップ調なカラーだけど、スチームパンクっぽさもあるというか・・・笑

40万円~の価格帯でしたが、昨今のギターの値上がりを考えると比較的リーズナブルに思います。

 

・Addictone/Lee Custom Amplifier

こちらはAddictoneとLee Custom Amplifier(LCA)の共同のブースになっており、

ギターはAddictone、アンプ/エフェクターLCAという体制でした。

とりあえずストラトタイプ(モデル名分かりませんがベーシックなやつ)を借りての試奏。

ここのギターは結構見た目が好きです。演奏性は適度にモダンな感じで、僕的にかなりストライクでした。

快適なんだけど、ちょっと古いタイプの演奏にも合いそうというか・・・バランスが良い。そんな感じ。

作りも良かったです。

LCAのアンプはおそらく試作品?みたいなやつですかね。僅かに歪みも伴う程度のクリーンセッティングで試奏。

シングルchでかなり反応性が速く、タッチにバシッと付いてきてくれるアンプです。

その分ブライトめな印象で、気持ちのいいアタックが出てカッティングとかが映えます。

あまりEQを弄ってないので詳細には言えませんが、ローは結構スッキリめ・・・というか変なモタつきが無く、音圧もしっかり出てます。

単にハイファイなのとはまた少し違う手応えを受けました。

エフェクターはお得意の真空管搭載型が3種で、

ブースター(プリアンプ?)、OD(TS系?)、Distのラインナップ。

個人的にはODが良かったです。スムースな質感に芯もある感じ。

Distはちょっとプリチューブ系歪みにありそうなローのパツパツ感が気になりました。

僕の設定が悪かったかも。

 

・Black Smoker

去年のサウンドメッセでストラトを試奏してみて凄く良かったメーカーです。

今年はシンラインテレキャスを試奏。

やはり作りと弾き心地の良さが僕にはドンピシャなメーカーに思います。

ローポジションからハイポジションにかけての押弦のギャップが少ないんですよね。

値段は30万円後半~とかで、このクオリティならかなり良いと思います。

Sigmaが欲しいです。

 

・Xotic

今回はアレン・ハインズの新シグネチャーペダル、''AH Booster''を試奏しました。

実は昔出てたAC Compのリニューアルだそうで、完全な新作とは言いにくいですが、

AC Compを弾いたことない僕には実質新作です。笑

AC Boosterは昔持ってましたが、あれよりコンプレッションのおかげかゲインとサステインがあります。キャラも違うような気はしますが、記憶が曖昧です。

ウォームでザラっとしたODですね。弾きやすかったので普通に欲しくなりました。

 

・Klein

知る人ぞ知るヘッドレスギターです。伝説のビルダー、スティーブ・クラインさんが作っています。

なんとご本人がブース対応してました。笑

近年は日本製も出ましたが、本家のを試奏させてもらいました。

デザインのインパクト通り、自然と斜めに角度がつくフォームになるボディシェイプは不思議な持ち心地・・・。

あわせてナット側がやけに近く感じるネックといった要素はかなり独特で慣れが必要そうです。笑

音は意外に素朴で素直な印象(あまり分からなかったですが・・・)で、弦鳴りも不思議とアコースティックな張り感でした。

一般的なソリッドよりも張る感じというかそんな印象。

その場では全然弾きこなせず、判断は難しかったです。

 

・Red House

長野のメーカー。自社ブランドの他、Providenceのギターを作ってる事でも知られています。

Providenceのストラトは弾いた事があったのですが、薄めなネックが僕には合わずでした。

なのでRed Houseはどうかなと思い、こちらはテレキャスを試奏。

Providenceとは対照的に超ごんぶとネックのモデル(おそらく特殊な仕様)でした。

指板は7.25ですが、ハイポジションのチョーキングで音詰まりが少なく快適。

微妙にフレット側のすり合わせでコンパウンドラジアス的な調整をかけてるとの事。

PUは2ハムでしたが、和音の分離感が良く、柔らかく耳当たりの良いハイの出方です。

弾きやすく、音も良くて、見た目もヴィンテージライクで僕も好きな感じ。

見た目に反してトラスロッド穴はホイールタイプなのが意外でした。笑

機能的ですね。

 

・Vemuram

今や一流プレイヤーに使用者の多いエフェクターメーカーです。

自社製品のペダルボードが置かれていたので、一通り試させて頂きました。

多いので最近発売になったマイケル・ランドウモデルの''Butter Machine''について書きます。

SD-9をベースに改造された回路との事ですが、音の生々しさが増えてるのか、よりナチュラルなゲイン感、トーンレンジがある印象です。

まあアンプがTwo-Rockだったので僕の普段の環境とは全く比較にならないですが、

SD-9よりも音が明瞭になり、ボリューム操作への追従性があるのかなといったところ。

その分、弾きこなすにはより技量が必要になったかもしれません。

世間では意外にもネガティブな評価も多いようですが、プレイスタイルがハマれば凄く使いやすいんじゃないかな、と・・・。

 

・Futra

日本国内でプロデュース/販売、ベトナムで製造といった展開のメーカーです。

最近、色んな意味で話題になってましたが、値段の安さと見た目の雰囲気の良さに興味があったメーカーでした。

今回は一般的な3Sのストラト(山口和也氏スペック)を試奏。

・・・この個体を弾いた感想で言えば、普通に良いですね。笑

(あくまでこの個体のみでのインプレッションです)

フレットの処理も悪くなく、サイドのバリなんかもそれなりに落とされてます。

セッティングは僕の好みで言えば、もう少しハイポジション側の弦高が低ければ、という感触でしたが、調整で追い込めるなら全然アリ。

カスタムPU(アップチャージ要素)に力を入れているらしく、確かにこの価格帯にしてはビンテージスタイルのそれをちゃんと踏襲している音で、

ギラッとしたハイの立ち上がりを感じられて本格的な音でした。

総合的に見てこれが7~8万円なら普通にお手頃に思います。なにせカスタムPUの出音がポイント高いです。(モダン/万能系なものでは無いので人は選ぶかも)

一方で標準PUの質感は分かりませんので、そっちは安物にありがちなそれの可能性あります。

 

・Stringphonic

心斎橋にあるお店です。ジャズギターを中心にオリジナルブランドも展開していて、僕もジプシーギターはここのを使ってます。

新製品とかではないのですが、せっかくなので新規在庫のジプシーギターを試奏させてもらいました。

相変わらずの作りの良さと、やや腰高でブライトな鳴り感。いつものですね。

ストフォニのギターは常にアップデートされてるそうですが、

そもそもが十分過ぎる出来だったので、今回大きな変化は感じられませんでした。笑

勿論、品質の低下は無し。安定してます。

フルアコタイプもリーズナブルで品質も良く、オススメです。

 

 

 

以上です。

どれも良かったので一本欲しいの選べ、と言われると難しいですが、Stilbluが気になりますね。

ストラトタイプも弾きたかったですが、既に売約済みだったのでまた他の機会があれば弾いてみます。

 

そういえば、今年のミニライブは12時にアレン・ハインズ、16時にマティアス・エクルンドがやってました。

アレンは結構見る機会がある印象ですが、マティアスは珍しいかもですね。

アレンはQ&Aでのサービス精神が旺盛で、しきりに『気軽に質問してね』って言ってました。

演奏面では『機材トラブルのせいで普段の音じゃない』と説明してましたが、具体的にどう違ったのかは分かりません。

マティアスを見るのは初めてですが、やっぱりハーモニクスの精度が凄いですね。

ブースのギターでも平気でハーモニクス出してたので、あのテクニックは他所のギターでも出来るんだ・・・って思いました。

 

あ、ジョシュ・スミスもいてビックリしました。

イベントでの出演情報は無かったので、Vemuram絡みっぽいですが詳細は不明です。

少し弾いたりもしてたようですが、僕は見逃しました。