Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Kiko Loureiro ''Sounds Of Innocence''

先日、キコのライブにて購入した新譜、''Sounds Of Innocence''を聴いてみての感想です。

Youtubeでのプレビューで少し知ってはいましたが、改めて聴くとやはり全体的な完成度はかなり高いですね。
なによりドラムのヴァージル・ドナティの功績も大きいと思います。
まず、曲の感じは今まで通りキコなのですが、リズムのトリックやそれらを踏まえた音作り、構成にかなりの進化(変化)が見られます。
曲を構想した段階からこういう作風だったのか、はたまたヴァージルの参加によりこうなったのかまでは判断できませんが、明らかにプログレッシブで複雑な展開が増えていますし、録音も全体的にタイトで各パートの分離もハッキリしていますね。
個人的に前作の''Fullblast''がやや残念な仕上がりだった事もありますが、今回はキコもかなり気合いを入れて製作に望んだんじゃないかと思わずにはいられないクオリティです。
というのは、ひとつずつの楽曲の作り込みがしっかりしてますし、CD自体のトラック構成もバランス良いです。
今までだと前半にキラーチューンが集中しがちで後半の印象が薄い気もしてたんですよね。僕だけかも知れませんが。

今回はホントに硬質なメタル・プログレで攻めた感じですが、うまくブラジリアン的な要素やジャズ的なアプローチが絡まり、キコらしさは保ちつつも無機質なかっこよさが前面に出て来ていると思いました。


単純にギターインストの中でもかなり楽しめるアルバムです。


あと個人的な事を言えば、だいぶ僕好みの曲風になってますw
''Conflicted''の一部分が''Waves''に聴こえる自分は病気。