早いものでもう12月。今年ももうすぐ終わりですね。最近は更新の頻度がホントに減ってますがご容赦ください・・・。
てなわけでまたまたXoticです。前々回紹介した''BB plus''との姉妹機的なやつです。同社AC Boosterを基にバリエーションを持たせたペダルになります。
(青い部分はミニスイッチが割れてるので補修してます)
Xoticの歪みって世界的なロックスターとかよりは裏方的な職人ギタリストに人気というか向いてる気がしますね。
このAC plusはAllen Hindsや日本だと菰口雄矢さんが使用してる事が有名でしょうか。
基本的なコンセプトはBB plusと同じですが、微妙にコントロールが変わってます。BB plusではコンプのオンオフのミニスイッチが付いてましたが、AC plusはchAにブーストスイッチ、chBにコンプスイッチとなってます。
その他、EQ等は同じですね。勿論、chのバイパス順を切り替えるスイッチも搭載してます。
サウンドですが、AC Boosterを基にしてるとはいったものの、わりと違う気がしました。ACは基本的に甘いトーンでファットな音色でしたが、Plus(chA)はもっと粗めでザラッとした印象です。
ゲインの上限は比較的近い気がしますが、ACと同じ要領で使うとあれっ?てなるかもです。又、こちらもBB plusと同じくToneしかEQが無いので、無印版より音作りの幅は狭いです。
ただ、ブーストスイッチのおかげでかなり歪ませられるようになってるがいいですね。これをオンにすれば、chBと同等かそれ以上は歪みます。
ちなみに菰口さんは基本的にchAを使ってて、ここぞという時にchBも重ねるといった使い方だそうです。
chBは全く新しい歪みといった感じですが、これまた音の差による違和感が少なくなるように作られてはいますね。
EQの効きもよく考えられていて、使いやすいです。こちらはコンプスイッチですが、BB plus同様オンにすると音の密度が増してゲインを稼いだようなサステインが得られます。
BB plusはどちらかといえば重心低めでウォームなジャリジャリ、ガーっといった歪みでしたが、AC plusは中域より上にスポットを当てた感じで、ザラザラ、ポコポコ、ジュワって感じですね。笑
リード弾くには抜けやすい音色だと思います。同時掛けで充分なゲインは得られますが、そういう用途ならBB plusをオススメします。
AC plusはもっと繊細に音を作っておいて、ここぞという時に切り替えたりすると性能を発揮しやすいんじゃないかなと思います。
又、BBよりもタッチレスポンスに優れてますね。軽いフュージョンやブルース、ファンク、ポップスには馴染みも良いと思います。
それと、BB plusでは微妙だったバイパス順切り替えスイッチですが、AC plusは両chで相殺される事が無いので、A>B、B>Aとどちらでもいい感じに音が作れますよ。
ただ、チューブアンプじゃないとあまり良さが活きて来ない歪みかなとも思いました。とりあえず僕としてはJC-120とはイマイチでした。
チューブアンプが自然にドライブしたうえである程度の音量出せるとかなりいいです。
なので、突発的なセッションでアンプを選べないとかだと、BB plusのが便利だと思います。