去年の中頃に手元に来てからずっとメインで使っているModernですが、実はここしばらくコンディションが最悪でガッカリギターになっていたのでした。
具体的にはフレットの高さが均等じゃないこと(おそらく波打ち、捻れ、フレット浮き)が原因で異常な音詰まりや弦のテンションバランスも崩壊していてストレスの塊のような状態に・・・。
本国に送ってネックを作り直してもらおうとサーにメールで色々と問い合わせて交渉するというやり取りを去年から数ヶ月(とは言っても返事が面倒でひと月以上放置してたり)続けてましたが、サポートチームは親切に調整方法のアドバイスはくれるものの、作り直しには中々応じてくれず困ってました。
なのでネックの状態を確実に伝える為にPLEKスキャンをしてみようと思い、ちょっと電車に揺られて尼崎にある''TUNE''という工房に行ってきました。
まず先にPLEKについて軽く触れますと・・・大まかに言えばギターの修理、調整用のマシンです。
主な機能としては、ネック、フレット状態のスキャンからフレットの加工(擦り合わせ)、ナット加工、指板修正が出来ます。
本来リペアマンが手作業でやる工程を高精度のマシンで正確に速く行なうといったものです。それも膨大なデータから算出されたセットアップを基に調整されるので驚く程に仕上がりが良いです。
Suhrもこのマシンを導入してる事で有名ですね。
素晴らしいマシンですが、小規模なモノでも家が建つ程の値段らしく、導入してる工房は少ないです。
関東だといくつかあったそうですが、関西ではTUNEさんがわりと最近導入したそうです。
僕は知人から教えてもらって知りました。
で、工房に着くと早速スキャンしてもらい状態をチェック。
意外な事にネック自体はそれほど問題無かったようで、フレットの擦り合わせで対処できると判断されました。又、この感じだとサーに作り直しを頼むのは難しいとも・・・。
スキャンだけしてもらってデータ貰って帰る予定でしたが、急遽擦り合わせもお願いしました。その場で直るならもうそれでいいやって感じでw
正直、一番の問題はネックフィニッシュで仮に今状態が良くなってもオイルネックである以上はその後が怖いのでサーにサテンネックでの作り直しを頼みたいのが本音です・・・。まあ、交渉やら郵送の手間やら送料諸々の事情が絡んでくるのでとりあえずは擦り合わせ。
そこからまた不具合が出たらその時は考えようと思います。ちなみにTUNEさんでサテン塗装お願いしても15000円くらいの様なのでそれもやってもらおうか考え中です。
スキャンは5~10分くらいで終わり。モニターに線グラフのような感じでネックの状態が表示されます。
擦り合わせも案外すぐ済み、いくつかの手作業を交えながら、全工程が終了。
丁度、一時間くらいです。早い!
擦り合わせの様子。
結果としては、致命的だったビビリも無くなり、弦のバランスも調整してもらったのでだいぶ良くなりました。
当然フレットを削った分、手元に違和感が出るので今から慣れないとですね。比較的元通りですが、なんだかんだ一番最初の状態がベストです(当然か)
気になる料金は13650円。充分過ぎるくらいの内容と結果だったので満足いく価格です。
オーナー?も愛想のいい方でとても親切、丁寧に対応してくれました。良いお店です。ちなみにPLEKは基本的に予約制のようです。
TUNE GUITAR MANIAC
http://www.cc.rim.or.jp/~tune/index.html