Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

MI Audio ''Tube Zone v4''

オーストラリアのエフェクター・アンプメーカーのMI Audio(MI Effects)の歪みです。
        
''Crunch Box''等と並んで長らく看板商品として製造されてましたがいつの間にか生産終了していました。''v4''というのはver.4ということで、これがマイナーチェンジの最終形となってます。
初期のバージョンと比べるとコントロールや見た目が大幅に変更されてます。
ちなみに初期型を専用に改造したものをブレット・ガースドは愛用していました。

サウンド的にはディストーションの傾向にありますが、コントロールの効きが幅広く、柔らかいニュアンスから硬い音まで作れます。
ツマミはVol.とDriveは勿論、小さいツマミで左からBright、Tone、Mids、Char.があり、これが中々に面白い働きをします。
基本的に歪みのツマミは多くなるほど、設定がシビアになる(と僕は思ってます)のですが、これはそれに加えて一部相互に干渉するタイプのEQなのでひと癖あるのが難しいところです。
中古品で説明書が無かったので使った感じからそれぞれのツマミの特徴を挙げていきます。

VOL・・・ 普通に音量の調整です。特に変わったところはありません。
DRIVE ・・・ 歪み量の調整です。13時以降はややノイズが強くなります。かなり深いとこまで歪みますが、10〜13時くらいまでが比較的美味しい部分に感じました。
Bright・・・高域の調整で上げるにつれて音の硬さや輪郭がハッキリします。恐らくこれは他のツマミとの干渉は少ないです。純粋に高域の出方を調整します。
Tone・・・Brightと似て高域を調整しますが、低域に干渉します。高域の増幅に併せて低域がカットされます。
Mids・・・中域です。これも比較的独立して効いてる気がします。
Char.・・・低域の出方を調整します。カット方向はそこまで効きませんが、増幅する分にはかなり効きます。ボワっとしたファズのような膨張の仕方も演出できます。
純粋なBassコントロールというよりは音全体のシェイプを整える感じと考えたほうが分かりやすいかもです。
ガッツリカットしても低域がグダることはなく、程よく引き締まってスッキリした音になります。芯は残すイメージですね。

ザッとこんな感じですが、まだあまり弾きこなせてないので、追々訂正していくかもです。
ちなみにEQはどのツマミも9〜13時くらいの範囲で露骨な可変をします。

ファジーな音からメタル系のドンシャリもしくはゴリゴリや整ったリードサウンドまであまりアンプを選ばず使えそうです。
オールドな感じとは少し違いますし、そこまでセンシティブな感じじゃないですが、ODより上くらいを狙う人には良いと思います。


昨日のライブで一曲だけヘヴィなナンバーを演奏した時に使いましたが抜けも充分、音圧も申し分ないです。
ちなみにFender Hot Rod Deville212のクリーンに繋ぎました。


特に欠点は見当たりませんが、しいて挙げるなら鏡面仕上げなので写真が撮りヅライです。笑

↓Blues Jr.に繋いで弾いたアドリブです。

https://soundcloud.com/nakaji-ng21gt/mi-audio-tube-zone-v4

せっかくなのでガースド要素を盛り込んでます。最初の10秒位はオケの感覚の確認なのでスルーしてください。
iPhone録りのクソ音質です。