Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

ジプシー・ジャズギター教則

久々に教則ものです。
前にマカフェリギターを買ってから最近ジプシージャズの練習が楽しくなりつつあるのですが、周りにジプシージャズ弾くギタリストがいなかったり、ネットで情報を探してもあまり具体的には見つからなかったり・・・。
ちょくちょくYoutubeで動画や音源漁って自分なりに分析して練習してるのですが、やっぱりそのスジで有名な人(できれば日本人か和訳済み)の解説が欲しいなと思い、
なにか手頃な教則本は無いかな〜と調べたところ、有田純弘さんの教則がとても評判が良いとのことで購入してみました。
著者の有田さんはアコースティックな音楽全般をやる方のようですが、ジプシー・ジャズ演奏においても有名です。

好評ながらも長らく絶版になっており、プレミアもついてたようですが、復刻されていくらか内容も修正された改訂版として復刻されてるようです。
ジャンゴ・ラインハルト ジプシー・ジャズ・ギター奏法」という超直球の名前の本ですね。笑

内容はピッキングやコードフォームの基礎やジプシーフレーズ例、そしてジャンゴの代表曲11曲(年代別のMinor Swing3テイク含む)のスコアという感じです。
付録のCDと連動しています。

ホントに入門用といった作りで、ハンマリングとかプリングとか基礎テクニック毎に分かれて紹介されていて、それぞれ用法がジプシーライクな譜例になってたりしてます。
基本的にリード向けな内容で、僕としてはバッキングのストロークパターンや、アクセントの付け方だとかを知りたかったのですが、そっち方面はほぼほぼ触れられてないですね・・・。
取り挙げられてるスケール知識やコードフォーム、ボイシングはジャズをかじった人なら知ってる(もしくはすぐ分析できる)であろう範囲の説明なので、ジャズらしさ含めて本当に初歩から知りたい人向けです。
ただ、知ってた知識とはいえ、ジプシースタイルという状況下ではまた違ってくるのかな?といった少しの疑問があった場合、正しい認識への裏付けにはなりますし、ジャンゴ特有のボイシングの紹介はなるほどな、という感じでした。
これでリズムギターの説明が充実してたら・・・という惜しさは個人的には感じましたね。笑
(リズムは基本的に4つ刻みなんですけど、鳴らし方とかアクセントの置き方にジプシー特有のそれがあるんですよね。この辺り自分の分析への確証を持ちたかった・・・)

序盤にジプシージャズの歴史が軽く紹介されていて、そこからの奏法解説に無駄はなく、とてもシンプルに読みやすい解説が続きますし、テクニック面はともかく最低限のジプシージャズの予備知識がしっかり網羅されてる感じなので、入門にはピッタリだと思います。
あと単純にジャンゴのスコアが載ってるのはありがたいですね。こういうタブ譜は持ってても読まずに最終的に欲しいとこだけ耳コピする事が多いのですが、やっぱり譜面無いよりは有るほうがラクですね。

とはいえ、やっぱり結局は自分で聴いて、採って、分析してって感じにやるのが一番なんですかね・・・。それが一番体に染み込むというか・・・。
なんかよくわからずともパープルとかツェッペリンを自分なりに弾いてた中学時代の感覚を思い出します・・・笑(あの頃が一番上達した)
マカフェリギターはそもそもまともに鳴らすのすら苦戦してるというか・・・普通のアコギとも勝手が違い過ぎて、なんかスポーツやってるみたいです。笑
とりあえず見よう見まねで弾いていこうと思います。


うますぎる。