Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

ジプシージャズのライブを見に行ってました。Adrien Moignard、山本佳史トリオ、Tokyo Django Collective


(上記写真は山本佳史トリオのセット)

先日、8/29に大阪の梅田シャングリラにフランスのジプシーギタリスト、Adrien Moignard(アドリアン・モニャール)が来たので見に行って来ました。
モニャールのバックを手島大輔さん達のTokyo Django Collectiveが固める感じでの日仏共演のステージ構成。

3ステージに分けての演奏で、一番最初に山本佳史さん率いるトリオの演奏。山本さんのトリオは以前、石橋楽器セミナーでも拝見しており、演奏力はもちろんMCトークも楽しくて柔らかい雰囲気で聴けるバランスの良さが好きです。(ベースの長谷川さん曰く、「ホントはもっとキッチリした雰囲気を作りたい」そうですが・・・笑)
今回も安心の演奏で楽しめました。ちなみに山本さんはジプシー弦では定番の''Savarez''とエンドースしてるそうです。スゴイ。

続いてのTokyo Django Collective。手島さんは日本人のジプシーギタリストの中では僕が一番最初に知った方です。
ただ、知ってたもののまだ演奏を生で見たことはなくて、今回が初でした。(動画とかでは見てましたが)
手島さんともう一人のギターの河野文彦さん、二人ともめちゃくちゃ精密な演奏で圧巻でした。
Tokyo Django Collectiveが一曲演奏を終えたところでモニャールの登場。


モニャールを見ての単純な感想。


うますぎわろた。


バケモノやなとは思ってましたが、やっぱり目の前で見るとその圧倒的なポテンシャルにただただ感動。
単純な技術力の異常さもですが、とにかく持って来るフレーズの引き出しの多さや、出音から何までかなりの高次元。

一息挟んでのMCの様子。

あと、全体的にユーモアがあると言うか真面目な上手さ以外の魅せ方もセンス良くて、度々笑いが起きてました。笑  底知れぬ余裕を感じる・・・。
現時点で32歳のいわゆる若手枠のギタリストですが、流石の若さゆえのメカニカルなパターンやジプシーギターの伝統から少し外れたフレーズの組み合わせも絶妙です。なんて言うかちゃんとジャンゴしつつもかなりモダンに聴こえます。

モニャールのギター。なんと本物のセルマー製のを海を越えて持って来たようで・・・。貫禄がスゴイ。
で、使ってるピックですが・・・。


この画像だと分かりませんが、現場で確認したところ・・・


ファッ!? 普通にダンロップのやつやんけ!!!!!



これ多分、ジムダンの''Derlin500''の1.5mm厚のやつです。音屋で70円程。(3000円のジプシーピックとは一体・・・ウゴゴゴ・・・つっても弾きやすかったのは事実です)

まあ、手とか腕のデカさが日本人のそれよりもかなり大きかったのでそもそもの体格から来る差とかあるのかもですが。
とりあえずこのピックは僕も試して見ます。ちなみにビレリもこれ使ってるように見える映像があります。
で、気になったので「デルリン」でググって見た所、ポリアセタールのことが出て来る(と言うか同じっぽい)ので、このピックのDerlinと言う名前が素材から来るものならジプシーギタリストが愛用するのも納得です。なんか色々と自分の中で繋がった感。


モニャールから脱線しましたが、今回のライブは全体で2時間半くらいでした。これが5000円は安すぎるってくらい本当に楽しいライブだったのでまた来年も来て欲しいですね。
かなりモチベーション上がりましたし、早く僕もジプシーデュオなりトリオなりで演奏に出て行けるようになりたいです。


同日より転換時のお遊び的なワンシーンです。笑