ちょっとこれを見て下さい。
見事なヴァン・ヘイレンスタイルのストライプにMusic Man Axisを彷彿とさせるデザインですがそんな良い物ではなく、中国製の安物になります・・・。
実はこれご存知の方もいるとは思いますが、今から十数年前くらいに製造されていたOLPという中国メーカーのギターで、当時の店頭価格で大体4~5万くらいのクラスだったと思います。
紛れもない安物ではありますが、本家Ernie Ball(Music Man)の正式なライセンスの下に展開されていたメーカーで、作りの粗さはあるものの本家を踏襲したシェイプとデザインで中々本格的な雰囲気をもっています。
要するに正式な廉価ブランドという位置付けですね。今で言うSterlingみたいなものです。
ちなみにOLPとは''Officially Licensed Product''の略のようです。そのまんま過ぎんだろ・・・。
購入理由はヴァン・ヘイレン風なのが大きい(勿論大ファンなので・・・)ですが、実はフロイドローズのギターを持っておらず、前々から一本くらい欲しいとも思ってました。
ストライプペイントに関しては前オーナーさんの方で塗装されたものだと思います。(お手製か業者さんかは不明。結構うまく塗装されています)
コンディション的にはまあ弾けるには弾けるけど、といった具合でややジャンク感はあります。
ネックが若干ねじれと波打ちっぽいのと、フロイドローズのアンカー位置が微妙に悪く、指板上の弦が全体的に1弦側に寄り気味です。特にハイポジションが顕著で、これは僕の大嫌いな弦落ち地獄が待ってるやつですね・・・。
全体的に弦が斜めに1弦側に向かっていってるのが分かるでしょうか。
致命的な音のビリつきや途切れはありませんが、作りの粗さからくる悪い癖みたいなのがあるのでポジションによっては気を使いながら弾かないといけない感じです。
安ギターに本物のフロイドローズが標準で載ってる事はまず無いと思いますが、これも例外では無くライセンス下の廉価品ですね。
動作は特に問題なさそうです。ていうかフロイドって弦毎に弦高を調整出来ないんですね・・・。
ちなみに6弦側のビスは空回りするので調整ができません。笑
ネックに関しては扱いやすいシェイプで、フレットの仕上がりも悪くなかったです。正直フロイドの位置がちゃんとしてれば値段以上の出来のような・・・(現状でも加工で化けそうな手応えあります)
全体的な質感もあまりチャチな感じでは無く、本当に手を加えてみたくなる可能性を感じます。
ピックアップは無難にハムバッカーという印象の音で、特別良くも悪くも思いませんでした。普通に使える音です。
トーン無しのワンボリュームという仕様が男心をくすぐります。
・・・といった具合で現状で難はありますが、EVH気分は味わえるのと、改造で良くなりそうな希望もあってか結構なお得感です。
とりあえずフロイドローズ周り(というか弦バランス)の改善で演奏性が平均点かそれ以上くらいになるのであれば、PUは載せ換えてみたいですね・・・。
せっかくなので80~90sなサウンドのギターにしたいです。
最後に・・・
このギターを持ったなら弾かざるを得ないヴァン・ヘイレンのソロを弾いた動画を載せて〆たいと思います。
''Right Now''のギターソロです。(詰めの甘さが気になる演奏ですが)
VHはデイブ期が好きですが、サミー期もメロディアスで良いですよね。
あとからミックスするのが面倒だったので、PodXTをラインに送ってオケと同じスピーカーから同時出力でバランスをとってそのままスマホのカメラで撮りました。
僕はですが、PodXTは内部の歪みで音作りするとどうにも抜けよく出来ないですね・・・。
AXIS欲しいなあ・・・(洗脳済み)
【8/11追記】このギターの修理記事を書きました。