買ったやつではなく、自作品になります。作りました。
まともな自作はもうずっと手をつけてませんでしたね・・・。先日のファズ製作や修理をキッカケに久々にやってみたくなり、回路図とレイアウト図をネットで拾ってきました。
ご本家↓
Jetterの歪みは''Altair IV''と''GS124''を過去にレビューしてますが、どちらもダンブル系でかなり良いです。
正直ダンブルを謳う歪みはやや懐疑的な見方をしてしまうのですが、Jetterに関しては好みにドンピシャでした。
なのでこのRedも気になったから作った 。・・・という感じですね。
Red本家はわりと初期のラインナップなので今は製造されていません。
Redの基板はモールドされてますが海外の人達が剥がしてトレースした回路図が出回ってます。
回路的には一部の変更を除き、「ほぼほぼZendrive」のようです。ただ、Zenでは本来Voiceノブとして連続可変していた部分が2点スイッチに変更されてます。
オペアンプの型番は削られていて不明ですが、AD712かOPA2604じゃないか?という説で落ち着いているそうです。
両方買って試しましたが、OPA2604の方がワイドレンジで良いと感じましたね。
以下、自作品を弾いての感想です。
サウンドは確かにZendriveですが、僕的にはそこからややTS寄りな印象です。(そもそもZenがTS派生です)
昔、Zenも持ってましたが確かに繊細な反応性はあったものの、その分コンプ感やサステインが物足りなく、中々玄人好みな弾き心地だったと記憶してます。
なんというか粘りはあるのに音が切れるのが早い、みたいな・・・。だからこそハッキリと明確な意志を持ってフレージング出来る人が使うとキレッキレな演奏になるのでそういう界隈に重宝されたんじゃないでしょうか。
Redの場合はそこからもう少しTSに寄ったサステインがある印象でちょっとラク出来る感じ。あと、Zenよりもローのコシがタイトで強めに歪ませても芯があります。
昔の事なので曖昧ですが、Zenは結構ローが潰れた気がしますね。ゴロッとしてるというか・・・。
先に述べた通り、両者の回路はほぼ同じものなので、それほど音に差は生まれない気はするのですが、記憶頼りで考える分には違いを感じます。でもZenについては何年も前の記憶ですし、当時と機材も環境も耳も変わっております。
ゲイン量は高過ぎず低過ぎずでニュアンスを出しやすい範囲で収まってます。
トーンノブは上げればギャリっと、絞ればスムースにといった効き方ですね。
絞った時に変にモコモコになるだけにはならず、少し音を太くしたい目的でも使えます。
ミニスイッチはハイミッドの設定。本来Zenの方ではVoiceノブで調整できた部分ですが、その可変域を固定で二択にしたものです。
Soft/Hardと言う名称ですね。Soft側でややウォーム、Hard側でハイミッド(若干ローカットも)に寄せてゲインも足す、みたいな感じです。音の重心を選ぶイメージで使うと分かりやすいです。
(自作に関して言えば、このスイッチは2.2kか6.2kの抵抗を選択する回路なので、可変量が好みじゃなければ好きな抵抗値で作ればいいですね。というか元ネタ同様にポットで連続可変でも良い気しますが、敢えて二択にするのが肝なのでしょうか?)
JetterのAltair IV、GS124との違いですが、これが結構別物で・・・。全体的にAltair IVの方が音像がクリア(というかスッキリしてる?)で和音での分離が良かったり、ギター側のボリューム操作への追従性も高かったです。
巻き弦を弾いた時のザラつく感じがRedには無いですね。
このザラつきがJetterで感動した要素だったので若干残念ではあります。笑
Altair IVとGS124はZendrive系では無いと思います。
とはいえ本物を弾いてみない事にはハッキリ分かりませんね。あくまで素人の自作品におけるレビューとして割り切って読んで頂ければ幸いです。
部品の選定も影響してるでしょうしね。
ちなみに本家は回路保護のダイオードが含まれますが、僕のは省略されてます。
このダイオードは逆電圧を流してしまった場合の回路保護が目的の部分ですが、これを入れると電圧が僅かに落ちるそうなので、少なくともこれの有無も音に影響あると思います。
手軽に作れて良い音でした。部品点数も多くなく、基板は結構小さいので工夫すれば流行りのミニサイズに収められると思います。
扱いやすいペダルで特に悪い印象は無いですね。なんなら部品見直して実験がてらもう一台作りたいです。
部品代だけなら5000円も掛かって無いですね。
海外の自作兄貴達ッッッ!!!充実の回路図をありがとう!!!!早めにAltair IVも頼むで!!!!!!
待っとるで〜〜〜^^