最近自作が楽しくなっちゃって・・・簡単な回路のものに手をつけてます。
以下、あくまで自作品としての音のレビューになります。
まずはLovepedalの''Tchula''。元々はジョシュ・スミスのために作られたモデルですね。
普通に作っても面白くないのでミニサイズにしました。
このペダルは去年まで本物を持っていたので音をよく知ってますが、クローンでも遜色ないですね。線材や内部部品の選定とかによる多少の差はあるとは思いますが、持っていた時と同じ感覚で弾けてます。
違いがあっても並べて比べて気づく程度じゃないでしょうか。
強いて挙げればブーストノブの可変がこんなだったかな〜みたいなところはありますね。
ポットは1kBの指定を守りましたが、結構終盤で大きく可変する挙動でこの辺りが本物はどうだったか曖昧です。(使用上は全く問題ないです)
あらためてこれホントに良い歪みだなあと思います。弾いてて楽しくなる反応の良さです。
コントロールがブースト側のゲイン(バイアス)しかないのは環境を選びますが、便利な機能を増設すると音が悪くなるんでしょうね・・・。
結構無理やり詰めたので蓋をした際のショートや組み込みの取り回しの悪さがありましたが、諸々大げさに絶縁したりでとりあえずは大丈夫そうです。
ちなみにTchulaはいくつかのカラーバリエーションが存在しますが、使用した回路図はホワイトバージョンから起こされたもののようです。僕が持ってたのは通常のゴールドバージョンでしたが、それによる差は分かりません。
ホワイトの方がややブライトだという意見もあり、言われてみればなんとなくそうかも、みたいな感じです。
次は同じくLovepedalから''Jubilee''
筐体はジャンク品から流用しました。(昔BOSSのOEMだかで売られてたキット物らしいです)
Jubileeは同社のPurple Plexi系の歪みで、まあよくあるマーシャルの音を再現しましたって文句で出てるやつですね。
正直ラブペダルの言う「ああ〜〜、〇〇の音〜〜!」ってのはあまり信用しない方がいいとは思いますが、ともかくこれはJubileeの音だそうです。
Jubileeと言えばガンズのスラッシュとかでしょうか。(そういやいつの間にかアペタイトのリマスター盤出てたんですね・・・)
Purple Plexiの方は初期の800とかのモデルを試奏した事だけありますが、その時の印象は結構最悪で、ローはボッコボコだしノイズもデカイし、ゲイン上げると発振するしで相当なじゃじゃ馬ペダルな感じでした。
(とはいえあれも結構なバリエーションが存在するモデルなので、この場で正確な感想を出すのも難しいです)
それに対してこっちはかなり大人しめというか「普通になった」印象です。
結果からいうと僕はあまり好きな歪みではないですね。
ローが厚く、全体的にキレがないモッサリした感じで僕的には美味しいポイントが薄かったです。
低音弦の刻み系のリフとか弾いてもなんだかブヨブヨした芯の無さでイマイチ気持ち良くないです。
【追記】どうやらトレース元の回路図の値に誤りがあったようです。現在は修正のうえ、自前でローカットも加えて結構良くなりました。
ゲイン量はディストーションの範疇には届きますが、それほどめちゃくちゃに激歪みという感じでもないですね。ノンクリッピングだからだと思います。
対してPurple Plexiのゲイン量はヤバかった記憶しかないので尚更・・・笑
僕的にはトーンノブの効きがもっと強くても良いと思います。何かしらロー・ミッドのカットも欲しい。
先にバッファを通すと少し音に締まりは出ますが、それでももっとなんとかしたいですね。
軽快なハードロックとかよりは、ひょっとしたらドゥームなダウナーサウンドに合うのかもです。
と、思ったらテレキャスのシングルコイルで弾くと案外バランス良いところもありますね・・・。あとはアンプのチョイスも重要そうです。
手持ちのアンプの中だとブルースジュニアとの相性は結構良いですが、真空管でもchが完全に分けられてるタイプのクリーンだと怪しいかも。
クリーンでも多少歪みの伴うアンプだと良い成分が出てきそう(適当)
あまり出力の高いピックアップだったり、元々低域に圧のあるアンプだとブーミーになりすぎるっぽいですね。
まあ本家ペダルもアンプのJubileeも弾いた事ないのでこれまたなんともですが、少なくとも回路公開元のコメント欄では音の暗さについて意見の交換がなされています。
【追記】上述の通り、回路図に修正が入ってます。
そう言えば最近のラブペダルは販促メールを全く送ってきませんし、サイトの方もずっと404なんですけど、ひょっとして潰れたんですかね・・・???