前回作ったものとは別にもう一台、部品を変えて作りました。まだLEDを付けてません。
筐体下部のがマスターボリュームです。スイッチ周りが窮屈にはなりますが、表面のバイアスと隣り合わせの配置も出来ます。
部品の変更は実験的な意図もありますが、抵抗にTakmanのピンクのやつ、電解にOS-con、コンデンサもなんか良さげなのをチョイスしてます。
まあ、こういうのは部品のグレードの高さが音の良さにイコールで繋がるわけでは無いので、自己満足の域ですね・・・笑
で、組んだ後にマスターボリュームを試してみたくなって取り付けたのが写真のものになります。
ポットの抵抗値は100kBです。
これは同社のLes Liusを参考にしてます。というのもLes LiusとTchulaは切り替えスイッチによるキャラ変更の要素以外はほぼほぼ同様の回路になってますので、Les Liusの回路と同じ位置、同じ抵抗値で追加しました。
Tchulaを含めてCOT50系の歪みはボリュームノブが無いので、強制的な数dbの音量アップが気になる人は多いと思います。
実際にマスターボリュームを増設した印象としては、やっぱり本来のTchulaの良さはいくらか損なわれます。
今回の改造だとカット方向へしか効果ありませんので、ノブを最大にして本来の音量(数db上がった状態)になりますが、通常に比べていくらか高域や音の張りが持っていかれてる感じ(ハイ落ち)があります。これは単純に出力が落ちてるのかもしれません。
なにせモッサリする印象です。
あとは、そこから音量を下げて適正なバランスをとった場合にも、歪みに対しての頭打ち感が出てしまい、なんだか美味しい部分を殺してしまってます。
回路を増設すると何かしら劣化が起きるのはよく言われますが、まさに・・・といった感じです。元が超シンプルな構造なので尚更でしょうね。
使えなくは無いですし、やはり音量操作できるのは色々と重宝しますが、本来の良さとはトレードオフな関係になってしまいます。
でも、使う人や環境によってはそれほど気にはならない変化かもですし、試す価値は有りな改造ですね。(あくまで自作においての話ですが)
こうなったらトーンフィルターも追加したくなりますね・・・。
ちなみにCOT50にマスターとトーンを付けたものは公式に''COT50 Gold''として過去に販売されてました。
これの1:30~くらいからの音量調整を見て欲しいのですが、音量を下げると歪みの質感に「クシャーー/ブシャーー」という成分が混ざってきてるのが分かりますでしょうか。
今回の改造もこの感じが出ちゃうんですよね。これが前述の頭打ち感です。
専門的な知識があればこういうのも回避しながら定数計算して回路組めるんでしょうけど、僕は図面通り組んだり、既存の発想を組み合わせたり程度しか出来ませんので・・・。
他にも作ったものがあるので、後日紹介していきます。