何かと評判を耳にする、ケンタウロスのバッファ回路の自作品です。
僕はクローン製品を含めてケンタ自体を弾いた事はないですが、良くも悪くもエフェクター界では伝説的な存在なので興味はありました。
内蔵されているバッファが良い!という話しもよく聞きますね。かなりシンプルな回路ですので作ってみました。
オペアンプにTL072の''片側だけ''を使う回路で部品点数も少なく、自作初心者にもうってつけに思います。
余った部品で組める感じなので、なんか暇があれば組みたくなる感じあります。笑
筐体はタカチの小型で長方形のものを使いましたが、このサイズ感良いですね。
ケンタのバッファは味付けがかなり濃い目と言われてますが、僕は(というか作ったものに関しては)そんなには思いませんでした。
ひょっとしたら組み合わせるエフェクターやアンプとの相性によって顕著な面もあるのかもですが、現状は至って普通の印象です。
まあ自作品ですし、この辺りの判定は結局本物を持ってこないと答えが出ないのは毎度の事ですね・・・笑
当然バッファとしての効果はしっかりあり、KLONという先入観や期待感を除けば過度な変化が無いのは僕的には寧ろウェルカムです。
今回、「音が太くなる」「張りが出る」「無いと物足りなくなる」みたいな評判が気になって作ったので、そういう意味ではまだ真価を確認出来てませんが、サッと作れてコレなら凄く良いです。
とはいえ大した音出し確認は出来ておらず、軽いファーストインプレッション程度な感想でもあるので今後使ってくうちに意見は変わる可能性高いです。
余談ですが・・・
音が変わるバッファといえばAMTのミニボリュームペダルの内蔵バッファはめちゃくちゃ変わりましたね。
結構トレブリーになり、そもそもの出力が持ち上がってる印象です。あれはかなり好みを選ぶと思います。
僕はバッファを沢山試した訳でも無いですが、BamBasic、Visual Sound(現True Tone)のバッファは好きで使ってます。
TCのBonafideを試したこともありますが、あれは僕のボード環境ではかなりトレブリーな印象でした。というか低域が削れた?感じです。(BamBasicと置き換えての比較結果です)
昔使ってた同社のNova系統の何かにもバッファのオンオフ機能がありましたが、それも同じ印象がありました。
でも、世間的には極めて自然なバッファというのが売りで評判なので僕の感覚の問題でしょう。
バッファってシンプルながら判断が難しいですね。繋いで音が変わった!とは言っても「いや、それが音痩せを回避した本来の音なんやで」って見方もありますし、結局バッファ単体で見るよりは接続する機材環境でのトータルの問題ですよね。
複数直列で劣化した音だからこそ、って人もいるでしょうし、この辺りは音質劣化の一言では片付かない気はします。
僕は最近は後段に繋ぐ歪み等との相性がよほど嫌いじゃ無い限りはバッファを組み込んでる傾向にあります。