数多く存在する激安中国メーカーの一つ、Revol Effectsの歪みです。
なんと中古で1980円でした。
定価がそもそも3500円程です。やっす。
''Black Drive''という名前はフェンダーの何かしらのBlackface期のアンプを意識してるそうです。
小型ながらコントロールは充実しており、Vol、Drive、3-EQ、さらにはブーストスイッチまでも付いています。
プリアンプ的な用途を想定してそうですね。
僕は本物のBlackface期アンプの音や特徴を知りませんが、それらを意識したフェンダーの安いトランジスタアンプや、シミュレーター類に置ける''Blackface''というモデリングの傾向に似たものは感じました。
丸っこくて、ポコんとした雰囲気というか・・・。かなりのローゲイン設計ではありますが、とことんクリアな感じでは無く、若干の歪みやコンプレッションは伴ってます。
いなたいローゲインといった感じです。
三つのEQは極端な効き方はしませんが、ちゃんと役割は果たしてくれますので使い勝手は悪くないですし、自然な効き方です。
ゲインは本当に控えめなので、Driveを最大にしても歪みらしい歪みは得られません。
音の輪郭に少しだけザラッとした毛羽立ちや飽和感が加わるような感じですね。
繋ぐアンプやギターにもよりますが、僕はDriveを12時前後にした上でTrebleを全開、Bassを削り過ぎない程度に抑えたセッティングが好きですね。Middleは出方次第の気分で調整です。
キレがありつつも耳に優しいクランチが出ます。
ローゲインなのでピッキングレスポンスもとても良いです。
全体的に角の取れた音色なので、トランジスタアンプ等で高音の硬さが嫌な場合に繋いでやると和らげてくれそうです。
ただ、そういった補正が出来る反面、クリーンブースター的に使うには味付けは強めですね。コンセプトとして狙ってるから当然なんですけど、やっぱり「何かしら特徴を意識した音」が出ます。(その範疇ではナチュラルといえばナチュラルなんですけど・・・)
Boostスイッチは上側でオンです。印字の位置が紛らわしく、一見すると下側でブーストが入るように見えますが、上側です。
まあこれは使えばすぐ分かりますし、困る程の事でもないです。笑
ブーストをオンにすると、特に歪みの上限が増したり、キャラクターが変わるワケでも無く、全体的にそのまま持ち上がります。
厳密には変わってるんでしょうけど、感覚的にはそっくりそのまま出力が増した印象です。
基本的にブーストオンのままで良いような気がしますね。明確な音量差はあるものの今のところ切り替えの必要性が分かりません。
少し癖のあるペダル(というかピンポイントなコンセプト)ですが、この値段なら見事なものです。
外観も安っぽさがありません。
唯一気になったのは、 スイッチオンの際に一瞬音が途切れる点。
オフ時は大丈夫ですが、オンになる瞬間のみほんの僅かにラグがあります。弾いてる最中に切り替えると結構耳につきますね。
まあ安物ですし、これが仕様なのか動作不良なのか分かりませんが・・・。
それ以外は好印象なペダルです。万人向けでは無さそうですが、刺さる人には刺さります。
地味というか玄人好みなペダルです。