Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

Fender Standard Stratocaster(Mexico)

これも以前から使ってるものですが、載せておきます。

 

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フェンダー・メキシコ製のストラトです。2013年の個体になります。

エリック・ジョンソン熱が再燃した事でサンバーストのストラトが欲しくなり、中古で安く出ていたモノを博打の通販で購入しました。

本音としては、USAが欲しいところですが、予算的にキツかったのと前々からメキシコ製の品質に一目置いていた事もあり、とりあえずこれでええやろ!ってノリで決めました。

 

結果的には、フレット残りやロッドの余裕もしっかりあり、何よりネックのセンター位置がバッチリな組み込みだったので個体としての仕上がりは上出来でした。

塗装の質感も良いです。

ただ、唯一ネックが経年でやや捻れっぽい感じだったのが惜しかったです。

お店の説明では「現状ほぼ真っ直ぐ」と記載されてましたが、まあさじ加減なのか完璧なコンディションでは無かったですね。

この辺が通販の怖いところです。

弦高を僕の好みまで下げるとビビりが発生する箇所も出てきますが、今の所はそれほど気にしてません。

 

 

スペック的には古典的なストラトという感じではなく、メキシコスタイルのモダンな仕様です。

指板は9.5R、フレットはジャンボ、ピックアップもメキシコ純正のややハイパワーなシングルコイルが搭載されています。

指板やフレットに関してはそもそも弾きやすいストラトが欲しかったので、問題ではありませんでした。

フレットの処理も悪くはなく、十分許容範囲です。

木材は、ネックが見ての通りのメイプル、ボディはおそらくアルダーです。

 

 

ストックの状態で問題ないギターですが、好みの点で変更した箇所があります。

 

まず、純正のピックアップはどうしても納得いかなかったので、CS製の'54styleに変更しました。

これによりヴィンテージテイストな出力になり、シャリンとした歯切れの良さが出てます。ピッキングニュアンスも格段につけやすくなりました。

メキシコ純正はパワーが強いうえに音も暗く、僕の思うストラト感は乏しかったです。

 

 

バックのスプリングは定番ですが、''Raw Vintage''の五本掛けに変更。

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「具体的にどう変わった?」と聞かれると返答が難しいですが、低音のコシというかなんとなくウォームさが足されるように思います。多分おそらく気のせいでなければひょっとしたら。(最大限の保険)

一応はアップグレードの類のアイテムですが、この変化が悪い意味でルーズに感じる場合もあると思います。

こういうのは極薄ラッカー塗装とかのギターの方が影響が顕著に出るイメージありますが、実際のところは知りません。

 

鳴り以外だと、アーミングの際の挙動がスムースになる気がしますね。

それと僕の場合はですが、共振での異音(バネを中心に発生する要らないサステインみたいなやつです)があったので、ラバーチューブを入れてミュートしてます。

ブリッジは、3弦開放のアームアップで約1音半くらいを確保できるようにフローティングさせてます。

 

ちなみにこのバネの掛け方にピンとくる人はいますでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

そう!

 

カール・ヴァーヘイエン方式ですね!

皆さんも小学生の頃に学校の授業で習いましたね!

 

カール氏曰く、各弦の太さの違いによって当然掛かるテンションが違うので、その差を埋めるようにハンガーの締め込みを調整するとアーミングの際の負荷が均一になってピッチが安定する、だそうで。

 

ホンマか〜?

 

まあ要はテンションの強い6弦側はそれに合わせてハンガーをタイトに、1弦側はそれとは反対にルーズにって事ですね。結果、ハンガーが斜めになります。

でも理屈は通ってるようには思います。僕はただの信者なので、採用しただけです。

感じ方は個人差あると思うので、小学校で教えてもらえず今ここで初めて知ったという人は是非試してみてください。

(ちなみに冒頭で話してますが、この動画で使ってるギターは300ドルで買ったメキシコ製らしいですよ)

 

 

 

次はブリッジサドル。

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1弦だけがブロックタイプに変更されてますが、これにピンとくる人はいますでしょうか??

 

 

そう!!

 

 

エリック・ジョンソン式ですね!

中学校の授業で習いましたね!

 

これはただエリックを真似ただけの自己満足なので恩恵もクソもありません。

本人は音色を追求した結果らしいですが、う〜ん・・・(疑いの眼差し)

ちなみに本人はグラフテックだかのサドルを使ってるのでそもそも素材が違います。

 

強いて言うなら僕の場合はベントサドルと違い、溝がしっかりあるおかげで弦の乗る位置が変わらない利点(指板落ち対策)はありますが、ぶっちゃけベント統一でも困らないです。

 

 

あとはペグが純正のロトマチックタイプだったのを、GOTOH製の''SD91''というクルーソンタイプに替えました。

ルックス的なチョイスですが、流石はGOTOH製・・・トルクの滑らかさやチューニング精度が大幅に良くなりました。鳴りも変わったと思います。

口径や規格が違ったので、取り付けにはちょっとした工夫は必要でしたがとりあえず問題無いです。

 

その他、3~4弦にもテンションピン増設したりはありますが、木部そのものを細工するような改造はしてません。

出来ればリフレットとそれに伴い指板修正もしたいところですが、こればかりはプロにお願いですね。

 

電装周りに関しては、トーンをリア、フロントで独立させた配線に変更してます。

 

 

色々遠慮なく手を加えていけるのがメキシコ製の楽しいところですね。

メキシコ製は2018年くらいから''Player Series''として一新されたようで、品質がどうなったのか気になるところではあります。