そういえば長い事これの存在を忘れていました。まだレビューしてなかったはずです。
BOSSの''OS-2''です。
今更わざわざレビューするような機種でもない気はしますが、手元にあるので一応・・・笑
このペダルは僕が初めて購入した歪みで、近所のリサイクルショップで3000円くらいだったと思います。何も分からずに「BOSSだから」という理由で買いました。笑
確か中学生の頃でした。
当時はとりあえず音が変われば(歪めば)嬉しかったので、満足してた記憶があります。
オーバードライブとディストーションを一つにまとめたというのが売りになっている歪みです。
ODとDSのバランスをシームレスに設定できるのが特徴ですね。いわゆるミックスとかブレンドと呼ばれる機能です。
世間的な評価は色々あると思いますが、久々に使うと中々に良かったです。
ちなみにこのペダルは、元々BOSSの古いマルチエフェクターに搭載されていた歪みのセクションを抜き出したものだそうです。
発売当時の評価は知らないのですが、今見てみるとわりと好意的な声を見かけます。
上述の通りODとDSのバランスを決めるCOLORノブがあるのが特徴です。それ以外は一般的なコントロールですね。
全体的なサウンドはBOSSらしい、少し密集したようなキャラクターを持っています。
この感じ方は人それぞれだと思いますが、僕的にはBOSSの音って良くも悪くもどこか作為的な雰囲気を持ってて、音が密集してる雰囲気を感じます。
これを「あ、BOSSっぽい」ていう要素として捉えています。
コントロールは、LEVEL、TONE、DRIVE、COLOR(OD⇄DS)の4つ。
正直、COLORの説明だけで十分な気はしますね。言ってしまえばこれが全てを掌握してます。
COLORの操作はシンプルで、左に回せばOD、右に回せばDSに・・・という具合に歪みの傾向やキャラクターがシームレスに変化していきます。
「それぞれ完全に振り切った場合での特徴」を挙げると以下の感じ。
OD側・・・TSっぽいポコっとしたミドル寄りのマイルドな質感。柔らかいオーバードライブです。
ローファイな雰囲気であまり音抜けのいい感じではないですね。
DS側・・・少し荒っぽい感じでシャリシャリしつつもローに膨らみがあり、ボンボンした質感。
ドンシャリっぽいのかな。なんというかあまり食いつきのいい感じではないです。
マフっぽいという意見もあります。
こう書くとなんだか微妙そうですが、あくまで振り切った場合の極端な例です。
この二つのバランスの寄せ具合をCOLORで設定するのが肝ですね。
逆に言えば「完全にOD」「完全にDS」という用途には向いてないです。
僕の場合は大体センターか、もしくはOS側に7割くらい振ってます。
OS側のコシが弱い部分を補うようにDSの要素を混ぜると中々に汎用性のある音になる印象です。
他の方々の意見も似たような感じで、ミックスされた音を前提に使ってるようですね。
いずれにせよ時計で言う9時〜3時くらいのポジションが美味しいです。
こんな感じにCOLORの好みの位置が見つかると中々良い歪みです。
現代のペダルに比べてややノイズや抜けの悪さは気になりますが、歪みの傾向を調整できるのは便利です。ジャズコとの相性も良いですね。
ただ少しでもDS側に振ると常にシャーシャーした高域が耳につくのが惜しいところではあります。
DRIVEでの全体的なゲイン量ですが、控えめから強めまで割と守備範囲が広いです。
上は十分に歪みますので、余程のハイゲインを求めなければ大体は事足りると思います。
それとピッキングレスポンスやギター側のボリューム操作への追従性も悪くないです。
ギター側で絞るとクランチっぽい感じにもなります。
やはりBOSSらしい癖というか独特なサウンドを持つ歪みですが、
COLORとDRIVEの設定で思ったよりも色々と使えるペダルだなと思いました。