Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

BOSS ''OS-2 (OverDrive/Distortion)''

そういえば長い事これの存在を忘れていました。まだレビューしてなかったはずです。

BOSSの''OS-2''です。

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今更わざわざレビューするような機種でもない気はしますが、手元にあるので一応・・・笑

このペダルは僕が初めて購入した歪みで、近所のリサイクルショップで3000円くらいだったと思います。何も分からずに「BOSSだから」という理由で買いました。笑

確か中学生の頃でした。

当時はとりあえず音が変われば(歪めば)嬉しかったので、満足してた記憶があります。

 

 

オーバードライブとディストーションを一つにまとめたというのが売りになっている歪みです。

ODとDSのバランスをシームレスに設定できるのが特徴ですね。いわゆるミックスとかブレンドと呼ばれる機能です。

世間的な評価は色々あると思いますが、久々に使うと中々に良かったです。

ちなみにこのペダルは、元々BOSSの古いマルチエフェクターに搭載されていた歪みのセクションを抜き出したものだそうです。

発売当時の評価は知らないのですが、今見てみるとわりと好意的な声を見かけます。

 

 

 

上述の通りODとDSのバランスを決めるCOLORノブがあるのが特徴です。それ以外は一般的なコントロールですね。

全体的なサウンドはBOSSらしい、少し密集したようなキャラクターを持っています。

この感じ方は人それぞれだと思いますが、僕的にはBOSSの音って良くも悪くもどこか作為的な雰囲気を持ってて、音が密集してる雰囲気を感じます。

これを「あ、BOSSっぽい」ていう要素として捉えています。

 

 

コントロールは、LEVEL、TONE、DRIVE、COLOR(OD⇄DS)の4つ。

 

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正直、COLORの説明だけで十分な気はしますね。言ってしまえばこれが全てを掌握してます。

 

COLORの操作はシンプルで、左に回せばOD、右に回せばDSに・・・という具合に歪みの傾向やキャラクターがシームレスに変化していきます。

 

「それぞれ完全に振り切った場合での特徴」を挙げると以下の感じ。

 

OD側・・・TSっぽいポコっとしたミドル寄りのマイルドな質感。柔らかいオーバードライブです。

ローファイな雰囲気であまり音抜けのいい感じではないですね。

 

DS側・・・少し荒っぽい感じでシャリシャリしつつもローに膨らみがあり、ボンボンした質感。

ドンシャリっぽいのかな。なんというかあまり食いつきのいい感じではないです。

マフっぽいという意見もあります。

 

こう書くとなんだか微妙そうですが、あくまで振り切った場合の極端な例です。

この二つのバランスの寄せ具合をCOLORで設定するのが肝ですね。

逆に言えば「完全にOD」「完全にDS」という用途には向いてないです。

僕の場合は大体センターか、もしくはOS側に7割くらい振ってます。

OS側のコシが弱い部分を補うようにDSの要素を混ぜると中々に汎用性のある音になる印象です。

他の方々の意見も似たような感じで、ミックスされた音を前提に使ってるようですね。

いずれにせよ時計で言う9時〜3時くらいのポジションが美味しいです。

 

こんな感じにCOLORの好みの位置が見つかると中々良い歪みです。

 

現代のペダルに比べてややノイズや抜けの悪さは気になりますが、歪みの傾向を調整できるのは便利です。ジャズコとの相性も良いですね。

ただ少しでもDS側に振ると常にシャーシャーした高域が耳につくのが惜しいところではあります。

 

DRIVEでの全体的なゲイン量ですが、控えめから強めまで割と守備範囲が広いです。

上は十分に歪みますので、余程のハイゲインを求めなければ大体は事足りると思います。

 

それとピッキングレスポンスやギター側のボリューム操作への追従性も悪くないです。

ギター側で絞るとクランチっぽい感じにもなります。

 

 

 

やはりBOSSらしい癖というか独特なサウンドを持つ歪みですが、

COLORとDRIVEの設定で思ったよりも色々と使えるペダルだなと思いました。