Nakaji(ナカジー)の日々のギターとか音楽ネタとか。     ~Slight Return~

Nakaji(ナカジー)です。ギター弾いてます。講師も。気まぐれで採譜したTAB譜を公開したり、ギタリスト主体の音楽ネタや自身の日々を緩く書いていきます。                  更新は不定期ですが最低でもひと月に一回は何か書きます。諸々のご連絡やご依頼はCONTACTからどうぞ。

古のバージョンの''Wonderful Slippery Thing''

そういえばこのバージョンってこれまでアップされてなかったと思います。

元々Wonderful~はガスリーがGuitar Techniques誌のコンペに応募した時の楽曲で、

その当時の音源が上記のテイクですね。

ガスリーは93年度のコンペ優勝者です。

 

この音源は雑誌の付録音源として流通したのちに、マイナーなギタリストのコンピレーション盤にも収録されたりもしてました。

 

当時の年齢は22~23歳そこらのようですが、やはり速弾きのスキルは相当なものですね。笑

この頃のテクニカルなギターインストといえば、正統派なロックスタイルやネオクラシカルなものが多かったかも知れませんが、グレッグハウなんかは既にオシャレ寄りなロックフュージョンを展開してる時期です。

ただ、ハウが未来感あるサウンドなのに対してガスリーのこれはまだ泥臭いというか、ジャジー・ブルージー・ファンキーな感じで独自性もあるように感じます。

 

プレイに関しては結構わざとらしいオルタードフレーズや、過剰なビブラートやハーモニクス、歪み量が若さを感じさせます。笑

 

 

ちなみにこの他にアルバム版とも違うデモテイクがあり、そちらも同雑誌に掲載されていたそうです。

ジェイミー・ハンフリーズとのミニアルバムに収録されてたのもそれかと思います。

なので、コンペデモ、自作デモ(GT誌、ミニアルバム)、アルバム版の3つがあります。

 

 

そもそもErotic Cakesアルバムに収録されてる楽曲の多くは自前の録音で殆ど完成されてたのですが、リリースするにあたり、Cornfordのサポートを受ける事でまともなスタジオで全て再録したんですよね。

リリース前のクリニックなんかだとアルバム版と違うオケを使ってたりしますが、まあほぼほぼ違いは分からないレベルです。

 

ていうか自分だったら一度完成させたものを環境変えてもう一度全て同じように録り直すとか絶対嫌だなあ・・・笑