結構前にジプシー絡みの話題を書きましたが、なんやかんやであれから練習は続いています。
相変わらずピッキングの壁がありますが、練習の成果による技術の向上はもちろん単純にジプシーギター慣れも進み、以前よりは弾けるようになっています。
ただ、僕のギターの弦高は一般的なジプシーセッティングで見るとかなり低めなので、ちょっとズルいかも知れませんね。冬場は特に弦高が下がります。
今回はピックについて考え直すという記事なのですが、なんというか現状報告みたいな感じです。
早速ですが僕が現在、主に使っているのはこの3枚です。
左からDunlopのGator(1.5mm)、Tortex(1.5mm)、64Picks(3mm)
Dunlopの2枚に関しては先端では無く、反対側の丸い面を使います。
基本的にはGatorを使っていて、場合によっては右の2枚という感じですね。
元々はTortexを長らく使っていたのですが、演奏性は良いもののプレーン弦で少し鳴りが細い感じになるのが悩みでした。
そこでシェイプが同じであるGatorを試したところ多少の改善があったのでそれ以来愛用しています。
Gatorの方がマットな質感になっているので、同じような弾き心地ながら少し落ち着いた音色なんですよね。角が取れているというか。
音の太さで言えば、64Picksは素晴らしく、さすがに高価(一枚3000円くらい)なだけあって道具としてよく考えられています。品質、設計、耐久性どれも抜群。
エッジに引っかかりが無く、滑るようにピッキング出来ますし、中央にくぼみがあるので摘んだ時のフィット感も最高です。
ただ、3mmという厚さはこのピックに限らず、意図しないスクラッチノイズが入っちゃうんですよね。僕の演奏方法だとカチャカチャした音が気になってしまいます。
又、エッジの恩恵で滑るように弾ける、というのも案外落とし穴で、「弦をハジく」というより「撫でる/滑らす」感じのピッキングになってしまい、速いフレーズを弾いた時にモゴモゴした発音になる事に気付きました。
これは厚みがある分、弦を振り抜くまでのロスがあるのが原因ですね。
一つ誤解のないようにしたいのは、これらは僕のピッキングの振り幅の狭さも関係してますので、手首の振りを柔軟に使えるプレイヤーが弾けばしっかりと鳴らしきる事が出来ると思います。
で、結局1.5mmというサイズに落ち着いてます。って今考えると64Pickでもこれくらいの厚さのを試してみるとひょっとしたらめちゃくちゃ良い可能性もありますね。
ビレリ・ラグレーンもDunlopのピックで1.5~2mmのものを愛用していたはずです。
アドリヤン・モニャールが来日した際にピックを見せてもらいましたが、彼も同様のものを使ってました。
ジプシーのピックは基本的に分厚いものをという先入観があったのですが、ビレリ達が1.5mmとか使ってるならまあいっかみたいなノリにはなりましたね。笑
特に近年のプレイヤーはより複雑なラインを弾くためかピッキングスタイルも普通寄りになる印象で、そうなるとピックも通常のものに近くなる気がします。
アドリヤンに関しては、「エレキと同じ感覚で弾いてる」と言ってました。(それが出来たら苦労無いんじゃ)
ちなみにバッキングメインの場合は分厚く、エッジが丸いものの方が弾きやすいです。
といった感じで、現状ではDunlopが入手もしやすく、安価でなんならエレキにもそのまま使うこともあるので自分的にはコスパ最高ですね。
ギターは相変わらずStringphonicのBasicを使ってますが、また他のギターになるとピックの選択肢も違ってくるかも知れません。